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第16話 ギルドカードとステータス

銀龍煌⇒龍大陸へポイ! ようやく国に着いた!


気の良いおっちゃんと美人受付嬢発見発見(*゜Д゜) ムホムホ ←今ここ!

 この世界で初めて会話をした(女神と草薙以外で)男の名はノイマン・ヒースクリフ。後にこの国の勇者を輩出し、今代の魔王を討伐する任をエインズワーグ王家より承る家系である。

 

 任命式の時にお供に連れて行く従者のうちの一人が俺というわけだ。


 この世界にも貴族階級というものがあるらしく、ノイマンの場合はヒースクリフが貴族名にあたる。


 ノイマン自身は貴族の次男で、長男が家督を継ぐのが確定しているため父親が手を出していた商会の一角を任されているそうだ。本人は貴族や平民といった階級にこだわりはないそうで、自身の商会を父親よりも大きくするのが将来の目標だという。


 年齢を聞いてみれば御年22歳。この世界の寿命がファルシナの知識でしたら平均で60歳前後なので、今が一番輝ける年なのだろう。


 すでに近所づきあいのあった子爵家(ヒースクリフ家は伯爵らしく、階級はよくわからないが聞くところによると上から3番目ぐらいに偉いかなり高貴な身分らしい。子爵は伯爵よりも少し低い身分らしいが一応貴族とのこと)の令嬢と相思相愛で結婚、長男もすでに結婚して子供もいたため両家ともに何も言われることなく愛を育み、今嫁のお腹には子供がいるとのことだ。


 後の勇者がすでにお腹にいるなんてめでたいことだと思います。


 素直におめでとうございますと告げると両手を挙げて感謝された。


 どこの世界も子供が生まれる喜びは同じらしく、近くに来たら寄って欲しいとノイマン商会の地図をもらった。


 この世界に来てから初めての長話を終え、ノイマンの店を後にする。


 次に向かったのは剣と盾が交差し真ん中に斧が描かれている一見すると武器屋のように見える出店へと向かった。


 ある程度賑わいを見せており、中にはカウンターに仕留めてきたであろう動物?のようなものを広げて見てもらっているところを見ると、あれが異世界名物の冒険者ギルドなのであろう。


 種族も体型も性別も持っている武器も何一つとして統制感がなく、冒険者というよりも狩人といった風体が濃く出ている気がするが、中には全身フルプレートの鎧で固めていたり、それ絶対怪我するよね?っていうくらい全身を武器で固めている人とか(見ているそばから腰の刃物で肘を切ったらしく、のたうちまわってさらに状況が悪化している)見ている分には大道芸人の集まりのようで面白いのだが、ギルドに向かう理由は簡単で、先程のノイマンの顔つきを見るからに手渡した宝石や金塊はかなり過剰に支払ってしまった感が否めないので、熊と狼と黒豹の毛皮を換金しようというわけだ。


 なら先にギルドに行けよというわけだが、先程まではギルド自体が稼働しておらず、ノイマンとの会話イベント終了後に看板を挙げやがったのである。


 どこのイベントだよ!


 と理不尽さを感じるものの、先ほどノイマンから聞いた話では、入国時に身分を明らかになる物、入国料として銀貨1枚が必要らしく身分証など持っていない旨を告げるとギルドで登録ができれば身分証替わりになるとのことだ。


 異世界定番はやっぱり鉄板だね!


 ノイマンに換金をお願いしようと思ったが、どうせギルドで身分証を作るなら合わせて換金してもらえば良いと思い、ノイマンのところでは毛皮は売らなかったのだ。


 受付は3箇所あるようで、俺は真ん中の列に並んで順番を待つ。


 受付してくれているのは全員女性で、ぶっちゃけた話、思春期中学生には目に毒なほど巨乳の紫髪をポニーテールにしているお姉さんに、どう見ても俺より少しだけ年上に見える高校のセーラー服が似合いそうな赤髪ショートの女性。そして、どう見てもこの列に並んでいる奴らは○リだろうというぐらい背が小さく、何故かガッシリした筋肉質の男を踏み台にして接客をしている地面に届きそうなほど長い青い髪が特徴の幼女。


 はっきり言おう。


『これなんてエ○ゲ?』


 俺の番が来て(もちろん赤髪ショートの子を選択しましたが何か?)不意に口から出た言葉に対応してくれていた赤髪ショートの子は?を浮かべて愛想笑いを浮かべる。


 可愛い子の笑顔は例え愛想笑いでも和むなぁ。


「こちらがリューイチ・リューガサキ様のギルドカードになります。こちらの箇所に魔力を込めますと登録完了となり、再度込めると詳細な内容をご覧頂くことができます。試しにカード内容に誤りがないかどうかお確かめください」


 むぅ。やはり日本名は難しいのかカタコトな呼び方で名を呼ばれてしまった。相手も噛まないようにゆっくりと話していたので違和感がモロに出ている。


 しかし本題はギルドカードの内容である。


 魔力を込めろと言われたので、言われた通り指定された箇所に人差し指に魔力を集中させ触れてみる。


 かすかに人差し指からファルシナの赤い魔力が出たところでカードの言われたところに指を押し当てた。


 するとどうだろう。カードに綺麗な人差し指と同じ大きさの穴が空いてしまったではありませんか!


 無論カードどころか下の机にも指の穴が空いてしまっている。


 知ってるぜ! これあれだろ『指○』!


 受付嬢の赤髪ショートは髪の色とは正反対のブルーな顔色になり、さりげなくこちらを注目していた両隣の受付嬢二人も口が半ば開いた状態だ。


 こちらの現実逃避気味なひとつなぎの大秘宝ネタを脳内で変換しつつ、とりあえずどう言い訳しようか考え始めなくてはいけない。


 とりあえず誤って再発行手続きをしてもらうのが正解だろうか。


「すいません」


 こちらの言葉に受付嬢も現実を逃避していたらしく、「ヒャイ!」と可愛らしく飛び上がってようやく焦点の合った目でこちらを見てくれた。


 あれが世に言う『レ○プ目』だろうか?


 中坊のくせにマセたガキだ! 俺のことだが。


「失礼しました。こちらで一旦魔力測定を行わせて頂いてから再度ギルドカードの発行を手続きさせていただきたいのですがお時間はございますでしょうか?」


 こちらをすがるような目つきで見つめてくるが、そんな捨てられたチワワのような可愛らしい目で見つめられると嗜虐心が芽生えてしまうじゃないか!


「時間はありますが理由をお尋ねしても?」


 ファルシナの知識である程度こんな状態になった経緯はわかるのだが、第3者の話を聞いておきたい。


 ぶっちゃけ俺の魔力にギルドカードの魔力保有量が耐え切れなかっただけの話だと思うのだが。




 結論として、俺の予測どおりギルドカードに記録させる俺の魔力量が過剰出力だったという話だ。


 本来なら俺ぐらいの若さの少年がギルドカードに穴を開けるぐらいの魔力を保有しているはずがないという赤髪ショートの先入観が招いた出来事だ。


 この世界の俺ぐらいの少年少女は、せいぜい生活魔法を一回使うと全力疾走したあとぐらいの脱力感に苛まれるレベルだそうで、そもそも魔力を指先に集めるのではなく、指定された箇所に魔力を流すのが正確なやり方のようだ。


 まぁ、どちらにしても過剰出力でカードは溶けていただろうが。


「こちらの不手際でお手間を取らせてしまい申し訳ありません」


 現在、列とは少し離れたところで赤髪ショートの子(名前はサリアというらしい)が魔力を測定する魔道具を持って俺の魔力を測定してくれている。


 魔道具は水晶玉のように球状で、流れた魔力の量によって水晶の色が変わる仕様だという。


 現在は何も込めていないので透明なのだが、魔力を込めると低い順から青→緑→黄→赤の4段階に簡単に分かれるようで、詳細な魔力保有量はもう少し高性能な魔道具が必要らしいが、見れば水晶横に並べられているギルドカードの縁枠が先程の4色に色分けされているのが見て取れた。


 先ほど穴を開けたギルドカードは青色だったので、少なくとも水晶横には穴の開いたギルドカードしか青縁のギルドカードはない。


「つまり、魔力保有量に耐え切れないギルドカードは溶けて消えると」


 流す魔力の量さえ気をつければ問題なのだが、冒険者というのは常に全力で魔力を垂れ流す人が多いらしく、ギルドカードの再発行が大変だった時代があったという。それを防ぐために考案されたのが魔力測定器の導入と、それによる魔力保有量の違いによるギルドカードの発行だ。


 全て赤縁のギルドカードで良いのではないかとも思ったが、聞くところによると赤縁はそれなりの魔力保有者でないとギルドカードが反応してくれないらしく、青縁のギルドカード保有者にやらせたところ、魔力欠乏症になってようやく一文字浮かび上がったそうだ。


 なので、赤縁のギルドカードは黄縁のギルドカードよりも圧倒的に数が少なく、このカードを所持しているのはある意味でステータスになるのだという。


「もっともこの国でも赤縁のカード保有者はみなAランク越えの精鋭冒険者な上、ギルド本部でも名前が登録されているので偽造やなりすましはある程度防げているのが実情です」


 サリアの説明に頷きながら、おもむろに水晶玉に手を伸ばす。


 やり方はギルドカードと同じで魔力を込めればいいらしい。


 水晶玉は透明な状態から隆一の魔力に反応し、徐々に青色から緑色へと順々に変化、などする訳もなく、軽く流したつもりなのに水晶は瞬時に赤く染まり、さらに濃い紅へと変わり、挙句の果てに真っ黒に染まって沈黙してしまった。


 割れなかった水晶玉に敬意を称し、さらにレイプ目になってしまったサリアにどう説明しようか頭を悩ます隆一であった。






しばらく両者ともに無言の時間が流れたが、諦めたのか吹っ切れたのかわからないが、サリアはにこやかにレイプ目のまま赤のギルドカードを手に取り触れるだけでいいとこちらに渡してきた。


なんとなく言われたことを理解し、魔力など通さずにギルドカードを手にとって内容を見ようとする。


すると魔力など通してないにも関わらず、ギルドカードの内容が浮かび上がってきた。


 おお! などと喜ぶものの、目の前のサリアの胡乱気な視線に目をそらし、軽く咳払いをする。


 俺の初ギルドカードの内容はこんな感じだ。


――――――――――――――――――――――――――――――――

リューイチ・リューガサキ 年齢:13 性別:男 


職業:unknown

適性:all

ギルドランク:white

ステータス:unknown

ギフト:ファルシナの希望、異世界神族の加護

スキル一覧

ユニーク:鍛冶槌の極、最適解、遅滞推参、異世界の知識、女神の知識

レア:鍛冶、体内循環、魔力操作、気力操作

ノーマル:大剣術、剣闘術、拳闘術、全属性魔術、全属性耐性、全状態異常耐性

称号:託された者、神と対話した者、剣と対話する者、


――――――――――――――――――――――――――――――――


 内容はカードの表面を指で滑らせることによりスクロールして読み出せるみたいだ。


 しかし、色々と突っ込みたいが、職業unknownってそれに適性allとは職業適性的なモノなのだろうか? つまりは何にでもなれると?


 ギルドランクのwhiteが英語読みなのはまぁ異世界補正ということにしてまだ始めたばかりでこれから染まっていくという見解でいいだろう。


 困ったのが異世界王道の一つステータス表示だ。


 まぁ、肉体は失ったが、元の強さは受け継がれているし、肉体にはファルシナと武御雷の力が内包されているので正確に把握できないからこの表示なのだろう。


 そういうことにしておこう、俺の精神的に。


 それにギフトとやらにもファルシナと武御雷の名前が入っているのでそういう解釈でいいと思う。


 スキルにあたってはもうなんて言っていいやら、ユニークというのは恐らく個人に与えられた特別なスキルとかいうやつで、レアは珍しい部類のスキル、ノーマルは努力で得られるようなスキルみたいな感じかな?


 異世界モノみたくスキルの詳細とか分かれば良いのだが、考えてみれば俺にはファルシナの記憶と草薙の記憶があるのだからそこから手に入れればいいのだ。


 ユニークにも女神の知識とか表示されているくらいだから有効に活用しないと。


 称号に対しては少し文句も言いたいものだ。別に草薙だけと話をしていたからついた称号じゃないと思いたい。だって他に会話できる人いなかったし、おそらくは鍛冶スキルと関係がある称号なのだろう。

 

 スキルや称号に関してはなんとなく草薙が手元にあるから付いたスキルのような気もするし


「リューイチ…さん、確認はお済みでしょうか?」


 さん付けに若干の間があったのは、俺の実年齢が自分よりも低いからだろう。実際にギルドカードに入力される為に書いた書類があったのだが、そこに記入された内容に驚いていたみたいだったから。


 つっこみたいところは多々あるが、内容に誤りはないため、一旦サリアにギルドカードを渡す。


 後々、どうして魔力を込めていないのにギルドカードに情報が表示されたのかについて考えてみたところ、どうやら無意識に体に魔力を纏っていたらしく、それを意識的に流そうといらんことをしてしまったのが原因ということがわかった。


 体内で魔力を循環させ続けていたせいか、魔力を止めた気でいても循環されていた魔力はとどまっていたようで、その余力でカードに情報が表示されたとのことだ。


 サリアもそのことに思い当たるフシがあったようで、俺に持つだけでいいと言ってきたのだろう。


 サリアも赤縁のギルドカード所有者の情報をメモして本部に上げるとボーナスが出るらしく、終盤は終始ご機嫌なご様子だった。


そうしてなんとかギルドカードが手に入り、サリアと別れた隆一は、ようやくエインズワーグヘの入門を果たすことができた。









「君、そこのスライムは君のテイムモンターかい?」


 あ、忘れてた。











最後まで見てくださりありがとうございます。


ここまできてようやく国に入国です。


別にスライムの存在を忘れてたワケじゃないんだからね!

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