6. 【社会保障・税金・年金】『健康で文化的な最低限度の生活』ってなに?・・・と言う話
『健康で文化的な最低限度の生活』。
これは日本国憲法第25条1項で定められています。
皆さんはどういうものかイメージできますか?
え?漠然とし過ぎている??
まあ、そりゃそうです。
じゃあ聞き方を変えましょう。
『健康で文化的な最低限度の生活』に必要な費用は、月額でいくらぐらいだと思いますか??
一旦、ここまでの話で「いくらぐらいが妥当か」を考えてみてください。
最初に言っておきますが、私が『このぐらいが妥当だ!』という金額を主張するつもりは一切ありません。
しかし、たとえばこの金額が人によって違うとしたらどうでしょう?
Aさんが『健康で文化的な最低限度の生活』を送るために必要な金額は月13万円、Bさんは7万円、Cさんは5万円だとしたら?
それはいくら何でも・・・と思いませんか?
では、ここで種明かしをしましょう。
Aさんは生活保護を受けている方(一人暮らし・東京都内)
Bさんは老齢基礎年金を受け取っている方(満額)
Cさんは『年間合計所得金額2,350万円以下の納税者』です。(つい最近まで月4万円だった)
※金額はいずれも概算です。制度上の細かな条件などは省略しています。
生活保護、老齢基礎年金、基礎控除。これらは制度こそ違いますが、いずれも『健康で文化的な最低限度の生活』という考え方と無関係ではありません。
同じ『健康で文化的な最低限度の生活』という考え方に関係しているのに、なんで金額はこんなに違うんでしょうね?
この中で「老齢基礎年金」についてはそもそも「年金保険料」を払っているという前提があるため、これが他より「高い」のはまだ説明がつきますが、
他2つが金額が違うのはあまりにも釈然としない。
式にすると
生活保護支給額=基礎控除≦老齢基礎年金
ぐらいになっているべきと思うんです。
繰り返しになりますが、『その金額をいくらにしろ』と言うつもりはありません。
ただ、『合わせるべき』ではあるという話です。
ここでたとえば、「生活保護」の約13万円に合わせるとします。
そうすると議員の先生方はいつものように言うでしょう。
「財源が!!」
けど、私は『何が何でも13万円にしろ!』という主張はしません。
だったら財源が足りる額はいったいいくらなんですか?と言うだけ。
もしもこれを13万円に合わせて財源が足りなくなるのだとしたらそれが何を意味をするのか?
それは、『13万円を保障することが望ましいとしても、今の日本にそれを実現できる国力はない』ということです。
単に、それだけ。
必要なのはまず、『いくらなら財源の範囲内でできるのか』を計算することじゃないですか?
そうじゃなきゃ、公平じゃない。
バブル絶頂期の日本で形成された『健康で文化的な最低限度の生活』の水準を、今の日本の国力で維持することはできない。
本当はみんな、わかってるはずなんじゃないですか??
それより、日本の国力を上げてみんなの『健康で文化的な最低限度の生活』のレベルを上げていく方がずっといいと思いませんか?




