第一回イベント⑥
それは師匠が教えてくれたレシピのうちの一つだった。
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『爆炎石』
魔力を込めて暫くすると、爆発する。取り扱いには気を付けて。
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爆炎石の材料は、森の奥の方で手に入りやすい『透明なカケラ』、町のNPCショップで手に入る『火薬』、フィールドに生えている『微炎草』の三つで、全て比較的手に入りやすいものだった。
「お陰様で、これもまたかなりの量があるんだよな。殲滅が捗る捗る♪」
僕はニヤリと笑いながら遺跡内を駆け抜ける。
石像の陰から爆炎石を投げる。別れた通路の陰から投げる。二階の窓から外にいるプレイヤー達に向けて投げる。
僕が爆炎石を投げ付ける度に、他プレイヤー達は絶叫しながら吹き飛ばされる。・・・やばい。これ、癖になりそう。
僕は周囲にプレイヤーがいないことを確認して、MP回復用の魔法薬を一息に飲んだ。
爆炎石のデメリットは、『MPを消費する』事だろう。まぁ、そんなデメリットが霞む程に威力はあるのだが。
「・・・さて、遺跡にいるプレイヤーも結構減ったな。そろそろ移動した方がいいかも」
僕はボソリと呟くと遺跡の中から脱出した。勿論、置き土産として爆炎石を投げつけてから。
背後で聞こえる爆音と絶叫と怒号。済まない、これも勝負事なのだ。
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遺跡から離れると、僕は再び森の中に居た。・・・まぁ、森の中にあった遺跡から離れれば、そこは勿論森なんだけれど。
「しかし、他のプレイヤーに遭遇しないなぁ・・・。もしかして、すでに結構脱落してる?」
『魔鉄鋼熊の杖』を片手に警戒しつつ森を探索していた。けど、なにも起こらなすぎるので、フィールドにあるアイテムを採集し始めた。
斧を取り出してからの伐採をしたり、その根本にあるキノコや薬草&毒草を採取したりしながら少しずつ進んでいると、インベントリの中は、アイテムが一杯になった。
「・・・そろそろ、本格的に探すか」
薬草片手に立ち上がると、インベントリに掴んでいた薬草を収容して、駆け出した。
とは言っても、ステータスのAGIはそこまで高くないので、走るスピードはさほど速く無いが。
(今後も、森での行動が多くなりそうだし、『悪路耐性』とか『悪路踏破』とか、そういう系のスキルをとった方がいいかな?)
僕はそんな事を考えながら、ひたすら森を駆けるのだった。




