召喚本
ショップを後にした僕は、早速町の外の平原に来ていた。
「えーっと、召喚本の使い方は・・・っと、何々?『ドロップのチャージで解放』?」
説明文を読んでもいまいちピンと来なかったので、実際にやってみる事にした。
「取り敢えず、『リトルレッサープチラットの前歯』を使うか。数は多いし」
召喚本のページを開いて、『リトルレッサープチラットの前歯』を一つ消費すると、召喚本のページに、『リトルレッサープチラット:1%』と出た。更に使用すると、%の部分が2に変化した。
「成る程、ドロップ品を使用する度にチャージされて、100%になったら召喚可能になると・・・」
しかも、一度100%にしたら、その後はいつでも召喚出来るようだった。それは嬉しい。
「それに説明文を読む限り、召喚したモンスターを倒されても一定時間召喚出来ないだけで、再召喚には問題無し。『召喚術』って前準備にかなり時間がかかるだけで、かなり優秀なスキルなんじゃ?」
ニヤリとほくそ笑みながら『リトルレッサープチラットの前歯』をどんどん消費して50%まで上げた。
「・・・ドロップ品を変えてみたらどうなるんだろう?」
ふと気になり、『リトルレッサープチラットの前歯』ではなく、同じリトルレッサープチラットから手に入ったレアドロップ品『リトルレッサープチラットの肉』を使うと、52%になった。
「レアドロップだと、上がる数字が増えるのか」
『リトルレッサープチラットの肉』はレアドロップと言っても、前歯や毛皮が1/3で当たるとした時に、1/5の確率で当たると言うだけで、そこまでレア度は無い。恐らく、更にレアな『リトルレッサープチラットの犬歯』の方が数字は上がるだろう。
「・・・それよりも、『初心者の召喚本』に登録出来るのは3匹までってのがネックだなぁ。ページ数を増やせたりしないかなぁ」
と、そこまで呟いて閃いた。別の召喚本を『合成』すれば如何だろうかと。
「・・・実験してみるか」
僕は早速もう一冊『初心者の召喚本』を取り出し、そちらにもリトルレッサープチラットを48%まだチャージして、合成にかけた。リトルレッサープチラットをチャージしたのはもう一つの実験だ。
そして、その結果・・・。
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『初心者の召喚本+1』
登録数1/6
解放済
・リトルレッサープチラットLV1
解説:改良された初心者の召喚本。
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「やった!もしかして・・・って思ってたけど、『合成』すると召喚本のページ数も増えて、中身も統合されるんだ!」
やはり、僕の直感は間違ってなかった。あの時『錬金術』を選んで正解だったのだ。
「これなら、別の召喚本に登録したモンスターも『合成』を使えば一緒に出来るのか。・・・召喚本同士以外にも合成したら如何なるかな?」
湧き出した好奇心が抑えられず、チャチャッと創った『緑石』を『初心者の召喚本+1』に『合成』すると、
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『緑の召喚本+1』
登録数1/6
解放済
・リトルレッサープチラットLV1
解説:改良された召喚本。癒しの力が宿っており、登録されたモンスターの成長に影響を与える。
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「これまた成功!!」
ウッヒャー!!と、両手を挙げて喜んでいると、のそりとモンスターが目の前に現れた。
以前苦戦したブルースライムだ。
「よーし、丁度いい。『召喚:リトルレッサープチラット』さぁ行け!!」
「ぴっきゅぅっ!!」
僕によって呼び出されたリトルレッサープチラットは早速とばかりにブルースライムへと襲い掛かった。
突然の襲撃に戸惑うように体を震わせるブルースライム。そこへ、こっそりと忍び寄りながら僕も『魔鉄鋼熊の杖』でブルースライムを殴った。
>ブルースライムを倒しました。
>経験値を10入手しました。
>ブルースライムより、ブルースライムの核を入手しました。
「勝ったどー!!!!」
「ぴっきゅぅーっ!!」
勝利を噛み締め、僕とリトルレッサープチラットは手を挙げて喜ぶのだった。




