スカーレット伯爵
父の葬式が終わった・・・・
私は姉と二人、すぐに父の仇のいる紅魔館へ向かった。紅魔館は前回の父の活躍で兵が不足していた。兵をやりすごし、楽に玉座にまでついた。そこに父の仇、紅魔館の主、スカーレット伯爵がいた。手に、なにかを持ち、それを見つめていた。
ッ・・・!?
私達に気付いた。気付いた時に、持っていたものを落とした。写真だった。そこには、若い頃の父、そして主の二人が肩を組んで笑顔で写っていた・・・。姉は写真に気付いてなかった
『お前は、十六夜の娘か・・そうか・・・仇討ちだな?・・そこのは・・・妹か?』
主は姉とは面識がある。姉のことは、すぐに分かった。しかし私については知らなかった
『・・私の一番弟子よ!今からあなたを倒し、この子に倒し方を教える所よ!』
事前に話していた。なにかあったときの為に、妹ということは伏せると。
『十六夜の娘・・私を倒せると本気で思っているのか?』
『じゃないと、こないわよ!』
ッ・・・・・・
主と姉の戦いが始まった。・・というよりは、姉が一方的に攻めていた。しかし、主はその全てを躱していた。主は哀しそうな顔をしていた。・・・私は怖くて一歩も動けなかった・・
その時、姉が写真に気付き、動きが止まった
『な・・に?これ?・・・』
・・・・・・
主が近寄ってきた。そして、姉のナイフを手に取り、自らを刺した
ッ・・・・!?
しかし、傷は直ぐに修復された。主は泣いていた。
『こんなものでは、私を殺せないのだ、十六夜の娘・・・』
姉は動けないようだった。主が、写真をとり、語りだした
『信じなくてもよい十六夜の娘・・・私は、昔、十六夜という男と友であった。』
『誰が仇のいうことを!?』
姉が、ナイフで刺す。・・・何度も。しかし、その都度、回復されていた。主は刺されながら話を続ける
『私は吸血鬼、十六夜はヴァンパイアハンター・・友など有り得ぬ話だ。誰も信じなくて当然。だが、これは私にとっては真実だったのだ。・・私が、気まぐれで、ある人間が妖怪に襲われてる所を助けたことが、きっかけだった』
姉は、まだ刺し続けていた
『そこに十六夜が現れた。どうやら助けたのはあいつの彼女、そう、お前達の母親だったのだ。しかし、十六夜はヴァンパイアハンター、私を狩らないわけにはいかない。当時の私は弱く、あっさりやられたよ。でも、殺されなかった・・それどころか、治療をされた。』
・・・・・姉の手が止まっていた
『そして、なぜかそのまま、共に暮らすようになった。・・幸せだったよ。・・・だが、先代スカーレット伯爵が私を探しにこちらに軍を送ってきた。私は迷惑をかけまいと、出ていくことにした。』
・・・姉が泣いていた
『しかし、戻れば、もうこのようなことは出来ない、私は吸血鬼でもあり、次期スカーレット伯爵だったのだ。その時に、十六夜と約束をした。・・・また戦うことになればお互い本気だと。』
『だが、、私は、その約束を破った。・・・殺されるつもりだった。・・しかし、時間は私を強くし、十六夜を弱くしていた。かつては雲の上の強さだった男が、次第にライバルになり、最後には、赤子のように感じるようになり。私は・・・虚しさを覚えた・・・・そして・・・せめて、約束だけでも守ろうと、本気を出した・・・・そして・・・十六夜を・・・・。私は・・・あいつの娘まで、殺したくない』
・・・・・
・・・・・
『じゃあ!私はどうすればいいのよ!?仇も討てない!殺されもしない!』
姉が号泣していた。・・・私も泣いていた・・・・・・・主も泣いていた・・・




