第7話 シェルターの改装
スキルレベルが上がり、シェルターの拡張が可能になった。
早速、【シェルターの拡張】の項目をタップする。
すると目の前の空間が歪み、広がっていく。
「おぉ凄い」
あっという間に部屋は以前の倍の広さになった。家具など視界を遮るものがないので見た目よりも余計に広く感じる。
他の変化は廊下の距離が伸びたこと。これは地味にうれしい。シェルター入口から部屋が丸見えだったのは気になっていたのだ。
「おー!広くなったぞ!」
「ワンッ!」
ロロとノワールが広くなった部屋の中を駆け回る。
その正体がダンジョンマスターとモンスターにはとても見えない。恐ろしい存在だがシェルター内では力を行使できないし、はしゃいでいても問題ないだろう。このまま自由にさせておこう。
ひとまず目的であった部屋の拡張は達成できた。
しかしまだ魔石はたくさん残っている。ノワールが持ってきた魔石の数はなんと、100個近く。これは先程の短時間の間で全て集めた訳ではない。そのほとんどはノワールが元々持っていたものだ。
ノワールはこのダンジョンの発生と同時に生まれたという。
ロロに連れてこられる以前は、ドロップアイテムで時折出るお肉目当てでモンスターを倒していたそうだ。魔石はその時の物で何となく集めていたらしいが、トオルが欲しいと言ったら簡単にもらえた。
今回は確実に手に入る魔石だけを優先していた為、他のドロップアイテムについては全てノワールの好きにさせた。お肉はノワールが食べたと思うが、それ以外のものに関してはわからない。多分放置されてると思う。
どんなドロップアイテムがあるのか知りたいので、次は確認のために回収してもらおう。
ちなみに放置されたものはそのまま放っておけばダンジョンに吸収されるらしい。
さて、改めて残っている大量の魔石をどうするか?
リサイクルボックスに投入した魔石はまだ半分にも満たない。他に使い道もないし全部突っ込むか。取っておいても仕方ない。
はしゃぐロロとノワールを尻目に、トオルはリサイクルボックスに黙々と魔石を追加していく。
『スキルレベルが上がりました』
『スキルレベルが上がりました』
『スキルレベルが上がりました』
どんどんアナウンスが流れていく。そして魔石を全部投入した結果が、
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スキル:ダンジョンシェルター レベル10
☆NEW☆
・部屋の追加+1
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機能がさらに追加された。どうやら部屋を1つ増やせるらしい。
とりあえずロロに報告する。
「え?部屋が増えるの?欲しい!」
即答だった。
ん?欲しい?
薄々は感じていたが、ロロはこのシェルターに住む気らしい。
ロロの現在の住まいはシェルターを出たすぐ近くの場所にある。住まいといっても洞窟の中にポツンと椅子があるのみで他には何もない。
昨日はそこに座って過ごしたそうだ。シェルターで快適に過ごしているトオルとは天と地ほどの差があった。
「トオル、新しい部屋はボクがもらうぞ!」
宣言するロロ。
おそらく部屋が狭いと言い出した時点でロロはここに住む気だったのだろう。
しかしいくら見た目は少女とはいえ、ダンジョンマスターと同じ部屋で寝るのは流石に心臓に悪い。このタイミングで部屋が増えてくれたのはラッキーだった。
早速、【部屋の追加】をタップする。
すると廊下に風呂トイレのあるドアとは別に新たなドアが増えた。
中を確認してみると、
「おおー、広いぞ!」
部屋の中を見て回るロロ。
新たに増えた部屋は拡張された部屋と同じ位の広さだった。もしやこれが元々の広さなのだろうか?よくわからないが広いことに越したことはない。
そういえばもう一つ増えたの機能のことを思い出す。
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・レイアウト変更
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内容を改めて確認してみると部屋の内装変更や家具の配置替えが可能らしい。他にコーデセットというものを発見する。
これは家具込みで部屋のコーディネートを一括でやってくれるらしい。
利用ポイントは最低10000ポイント。かなり高額だが中々便利そうだ。
幸い、魔石のおかげでポイントたくさん入ったのでポイントについては心配ない。それに今後はノワールのおかげで安定したポイントが入る。
多少使ってしまっても大丈夫だろう。
「ロロ様、こんなものがありますが……」
早速、ロロにコーデセットの一覧を見せる。流石に何もない部屋をそのまま渡すわけにはいかない。この中から選んでもらうのが手っ取り早いだろう。
「あっ、これがいい!」
どうやら気に入ったものを見つけたようだ。ポイントは、うん大丈夫。
ロロの希望するコーデセットに変更する。
「ごちそうさま!部屋に戻る!」
その日の夜。食事を終えたロロは新しくできた自分の部屋でウキウキで過ごすのだった。




