第6話 レベルアップ
「よし、行ってこい!」
「ワンッ!」
ノワールは元気にシェルターの外へ飛び出していった。
黒ポメこと契約モンスター、ノワールを仲間にしたトオルは早速、ノワールに働いてもらうことにした。
ノワールがシェルターを出てしばらくすると、
『レベルが上がりました』
アナウンスが流れ、すぐにレベルが上がった。
どうやらノワールがモンスターを倒したようだ。
視界共有などといった便利なものはなく、ノワールの状況を知る術はない。このアナウンスによる通知だけが頼りだった。
「ロロ様、レベルが上がりました」
「うむ」
ノワールがモンスターを倒し、その経験値をトオルが共有する。ひとまず上手くいっているようで安心する。
しかし肝心のスキルレベルはまだ上がらない。
もう少し様子を見よう。
その後もノワールは次々とモンスターを倒していき、トオルのレベルもどんどん上がっていく。
はじめは実感がなかったが、レベルが上がるにつれ身体の調子が良くなっていくのを感じる。
しかし、スキルレベルは一向に上がる気配がない。
そもそもの疑問として。
スキルは普通、使っていけば上がるはず。だが『ダンジョンシェルター』はスキルレベルが上がらない。
一体何故?
もしかしてこのやり方が間違っているのか?もしくは他の条件がある。
このままトオルのレベルを上げ続けても意味がない?
ならどうする。
せっかくロロの協力を得てやっているのに、このまま成果無しというのはマズい。良好な関係を結んだというのに、機嫌を損ねるようなことになったら大変だ。
しかしトオルは焦っていなかった。
『ダンジョンシェルター』のスキルレベルを上げる方法について当てがあったのだ。
トオルのレベルが20を超えたあたりで一度ノワールに帰還してもらう。ノワールの状況は見たりできないが、こちらから指示を伝えることはできる。
「ワンッ!」
「おかえりノワール。うわ、凄い汚れてる。まずはシャワーだな」
返り血か何かで全身ビッチャリになったノワールをキレイにするためシャワーに向かう。
「ワフッ!」
シャワーでキレイになったノワールはうれしそうだ。シャワーを嫌がらなくてよかった。
「トオル、スキルレベルは上がったのか?」
「いえ、私自身のレベルは上がったのですが、スキルレベルはさっぱり」
トオルはスキルレベルが上がらなかったことを素直に答えた。
「多分なんですけど、この方法ではないみたいです」
「ではどうするんだ?」
「1つ、心当たりがあります」
トオルはそう言うとリサイクルボックスの元に向かう。
「ノワール、ドロップアイテムを出してくれ」
「ワン」
モンスターを倒すと魔石などのドロップアイテムを出すことはロロから事前に聞いていた。
ノワールは影からドロップアイテム出す。ノワールは収納スキルを持ってるらしく、トオルはノワールにドロップアイテムの回収頼んでいた。
次々と石のようなものが出てくる。魔石だ。
トオルは早速、魔石をリサイクルボックスに入れる。
『ポイントに交換しました』
魔石は300ポイントになった。基準はわからないが、現時点でトオルが得られるポイントでは最高値だ。
ドロップアイテムは今のところ使い道がない。なのでポイントにするべく、魔石をどんどんリサイクルボックスに入れていく。
すると、
『スキルレベルが上がりました』
とアナウンスが流れた。
【ポイント交換】のほとんどのアイテムは日用品や食品といったありふれたものばかりだったが、リサイクルボックスだけはスキルとシナジー効果を持っていた。
トオルの予想通り『ダンジョンシェルター』のスキルレベルを上げるカギは
リサイクルボックスで間違いなかった。
早速スキルを確認していく。
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スキル:ダンジョンシェルター レベル3
☆NEW☆
・シェルターの拡張
・レイアウト変更
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詳細を確認していく。
シェルターの拡張は文字通りシェルター内を広くする機能で、今の倍の広さにできるみたいだ。
レイアウト変更は壁紙などの模様替えができるらしい。家具の配置替えもこれで動かせるようだ。
なんだかハウジングゲームみたいだな。
ひとまずロロが希望する部屋の拡張機能は確認できたのでよかった。
早速、部屋を広げることとしよう。




