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スキル『ダンジョンシェルター』  作者: わたがし名人


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第46話 管理者とダンジョンマスター



 南地方のダンジョンにて行われた世界初のダンジョン配信の成功。このニュースは世界を大きく賑わせた。



 その後、暫し時を置いた頃。


 日本以外の国にも宝箱からカメラがドロップされるようになり、他の国でも後追いであるがダンジョン内の撮影に成功した報告が続々とあがった。


 こうして世界は大ダンジョン配信時代に突入することになる。



 一体何故アイテムのカメラが各国でもドロップするようになったのか。


 それはノノが他の国のダンジョンを統括する管理者たちに呼び掛けたからだ。


 世界各地にダンジョンがあり、そしてその国地域ごとにダンジョンを統括する管理者が存在している。


 ノノ含むダンジョンを統括する管理者たちは基本的にはお互いに関わることはないのだが、今回はとある事情のため例外的にノノが全員に働きかけたのだ。



 その理由は世界各国からのヘイトが日本に向くのを防ぐため。


 ダンジョンのルール上、他の国のダンジョンには干渉できないしアイテムも共有できない。だからといって納得できるかというとそうもいかないのが面倒な話。


 なので全ての国と地域にアイテムのカメラがドロップするようにすることであくまで日本は先駆者だという立ち位置にしたのだ。



 ただ今回そのような調整をしたアイテムはカメラだけ。よって依然ダンジョン関連の技術が1番進んでいるのは日本だ。



 世界のダンジョン事情についてだが、日本を除くほぼ全ての国のダンジョンは構造、モンスター、ドロップするアイテムが同じだった。


 これはノノ以外の管理者たちは皆、傍観を決め込んでいるからだ。人間の成長に合わせて何かするわけでもなく、ただダンジョンを見守るだけに徹していた。


 これらを踏まえると日本だけが異質な環境だといえよう。



 これはダンジョンやノノたち管理者の誕生にも関わってくる。


 ノノ含む管理者たちはダンジョンと人類を見守ることが使命なのだが、どうしてそれを行なうのかを知らない。


 ダンジョンと共に生まれ、気付いた時には『そういうもの』だと頭に刷り込まれていた。


 ダンジョンマスターも似たような感じだ。ダンジョンの中で誕生し、ダンジョンに人間を呼び込むことを使命として行動している。しかし基本的には人間に関わることもないし、余計なこともしない。


 なので管理者たちとほぼ変わらないため、ダンジョンマスターというのはそこまで多く存在しない。管理者だけでこと足りるからだ。



 しかし日本だけは違った。ダンジョンマスターが自発的にダンジョンやアイテムのテコ入れをしていた。


 ダンジョンマスターは本来、ノノたち管理者からの指示がない限りは余計なことをしない。しかしロロたちは自らの意思で考え行動し、ダンジョンを発展させていった。


 これに気付いたノノは様子を見に行く。すると驚くことに人間とダンジョンマスターが共生していたのだ。


 トオルというイレギュラーな存在の登場により、ダンジョンマスターの行動理念が変化したのだとノノは分析する。そしてそれはノノ自身にも作用していった。


 トオルたちと過ごす内にノノ自身も個を獲得していたのだ。



 日本のダンジョンが独自の発展を見せたのはトオルのおかげといっても過言ではないと言えよう。



◇ダンジョン生活10ヶ月◇



 そんなこんなで世界中はダンジョンで盛り上がっている中、ロロたちは何やらコソコソと作業を進めていた。


 それは一体何なのか?


「皆さんは何をしているのですか?」


 トオルが尋ねると、


「ボクたちも配信?ってやつをやってみるんだ!」


 ロロはそう宣言した。



 次回更新日は9/26(土)午前7時予定となります。


 よろしくお願いします。

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