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スキル『ダンジョンシェルター』  作者: わたがし名人


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第42話 ダンジョン研究施設を覗いてみよう



 疑似ダンジョンでの片付けから数日後。



 トオルたちは地上の様子を覗いてみるために準備をしていた。


 当然、トオルたちはダンジョンの外に出られない。


 なので地上に向かうメンバーは、


 黒ポメのノワール。白いキツネのゴンちゃん。そして、


「にゃあ」


 新顔の1匹の黒猫が参加することになった。


 この黒猫の正体はネネの所有する魔導ロボの1つ。外見はかわいい黒猫にしか見えない。


 実はノワールたちを見てネネも動物が欲しくなったそうだ。そして魔導ロボをネコ型に改良して生まれたのがこの黒猫だった。




 ノワールたちにはそれぞれの担当地域である北、本州、南にあるダンジョン研究施設に侵入してもらう。


 もちろん誰にも見つからずにだ。なので認識阻害できるアイテムを使用する。見た目は犬用レインコートだが、ステルスに特化した機能を持つ。


 そしてダンジョン研究施設に侵入したらカメラ付きの超小型ドローンの魔導ロボを放つ。


 超小型ドローンはハエよりも小さく、そして認識阻害の機能もあるので見つかることはまずないだろう。

 そして超小型ドローンで撮影した様子を確認しようという訳だ。


 超小型ドローンは長距離移動ができないので、ノワールたちは超小型ドローンを誰にも見つからずにダンジョン研究施設内部に運ぶのが今回の仕事だ。




 早速、ノワールたちがそれぞれの目的地に向かい出発する。


 ダンジョン研究施設はアイテム、スキルの地上での使用制限の関係上、ダンジョン近くに併設されている。


 本州でいえばロロのダンジョンのすぐそこにあり、モモ、ネネの担当である北、南方面は彼女たちのダンジョンから離れた場所にダンジョン研究施設があった。


 これらの調査はノノが事前に確認してくれた。流石はダンジョンマスターの上位存在。普段はだらしないがこういう時は頼りになる。




 トオルたちはリビングにてモニターに映像が流れるのを待つ。


「ワフッ」


 早速、ノワールが帰還する。目的地はすぐそこなので早いのは当然か。


 モニターに映像が流れる。


 本州のダンジョン研究施設。その中はトオルのイメージ通りで、ネットで検索して出てくる研究施設そのもの。

 防護スーツを着た人たちが様々なアイテムを調べている。


 本州のダンジョンはいわゆるスタンダードなタイプで、アイテムの種類は1番多い。ここが1番大きな施設だと思われる。


「う~ん、ここは特に面白いことはなさそうねぇ~」


 ノノたちダンジョンマスターから見たら特に目新しいことはないみたいだ。今後に期待だ。




「コンッ」 


 続いて北に向かっていたゴンちゃんが戻ってくる。


 モニターの画面を切り替える。


 モモの管轄である北地方のダンジョンではモンスターが出ない。なのでドロップ、魔石はなく宝箱からでしかアイテムを入手することができない。


 宝箱の中身はポーションなどの回復アイテムが中心で、武器防具は出ない設定となっている。これはむやみな争いを嫌うモモの方針でそうなっている。


 ダンジョン研究施設の中はというと、何だか倉庫に近い。ズラリとアイテムが並べられている。ここは保管庫らしい。


 どうやら北地方で入手したアイテムは本州に送られるようだ。ここは北地方で入手したアイテムを一括して保管する場所のようだ。


 最低限の人員と外に警備員がいる位で、特に見るものはなさそうだ。




「にゃあ」


 最後に南地方へ向かっていた黒猫が帰還する。


 黒猫は中々戻って来ないので心配していたが、トオルたちが小休憩している時にひょっこり帰ってきた。


 モニターに映像が流れる。


 するとそこには今まで全く毛色の違うものが映っていた。


 先程までの研究施設ではなく工場、いや格納庫のような場所がモニターには映し出された。


 どうやら南地方のダンジョン研究施設では魔導ロボの研究に全振りしているみたいらしい。

 ロボットアニメで見るような格納庫では多くの人があーだこーだ議論している。


 そして人の手が加えられた魔導ロボたちは元の姿からは想像できない変貌を遂げていた。


 格納庫には国民的ロボットアニメの有名なロボたちがズラリと並ぶ。もちろん実物大だ。


 これ、ちゃんとダンジョン攻略に使われているのだろうか?


 トオルは疑問に思った。


 クオリティの高さや再現度から見て完全に個人的趣味が入っているだろう。実用性は果たしてあるのだろうか。

 でもこの場所が潰されていないということは一応は成果は出ていると思われる。



 トオルは呆れていたがノノたちの視点は違うみたいだった。


「へぇ~、こんな風にできるのね~」


 どうやらダンジョンマスターたちが知らない技法を用いているらしい。


 熱意の方向性は違うがこういった技術改革は好ましいとのこと。なので色々なことに今後もチャレンジして欲しいみたいだ。


 最初は興味深そうに見ていたが、ロロたちは元々ロボにはあまり関心がなく、ネネ以外はすぐに飽きてしまった。




 一通り見てみた結果、日本のダンジョン研究は上手くいっているということが分かった。


 配置した超小型ドローンはそのまま滞在してもらい、継続して撮影をしてもらうことになっている。



 こうして日本の主要なダンジョン研究施設はダンジョンマスターたちに筒抜けとなっていたのだった。



 次回更新日は9/18(金)午前7時予定となります。


 よろしくお願いします。

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