第34話 魔導ロボの核
ダンジョン運営についての現状。
現在、ダンジョンの主な管理はココが一手を担っていて、ロロは基本的にはノータッチだ。これはあえてココがそうしている。
理由は汚れ仕事をロロにさせたくないというのもあるが、単純にココがやりたいから率先して仕事をしているだけ。天才完璧美少女和風メイドは仕事が大好き。
しかし今後もダンジョンを大きくしていく。それでもココだけで大丈夫なのか?
今の段階でもノノの手を借りている状況だ。ココは自身の限界を薄々と感じていた。
それを察したノノが提案したのが新たなダンジョンマスターを引き入れること。
ネネは現在、トオルたちと同じように南地方で自身のダンジョンを大きくしている。
ネネの人となりはノノが保証している。ココも実際に会ってみて問題ないと判断した。それなら連携を取ってもいいのではないか。
ココはノノの提案を承諾し、トオルとロロも賛成した。
肝心のネネの意見はOK。トオルたちはノノのお墨付きの人物なのもあるが、単純に友達が欲しかった。
お互いの思惑が一致する。
こうしてトオルたちはネネとダンジョン間での業務提携を結ぶこととなった。
ちなみに今回はダンジョンを同期せずにトオルのシェルターを介してやり取りする、業務提携の形をとった。
理由はココの負担を減らすため。ネネにはそのまま南地方のダンジョンを1つに纏めてもらう。
地区ごとで管理者を分けることにしたのだ。
南はネネ、本州はトオルたち。そして北も同様に新たなダンジョンマスターを据える予定だ。
そのダンジョンマスターに関してもノノに当てがあるとのこと。
また準備が整い次第、ネネと同様に会って交渉する手筈となった。
※※※
「うおー、すごーい」
「ロロ様、その調子。上手ッスよー」
ロロは頭の無い人型ロボのようなものに乗り込み、疑似ダンジョンの草原を歩いていた。
『魔導ロボ』はモンスターであるが、倒すと『魔導ロボの核』をアイテムとしてドロップする。
そして『魔導ロボ』はゴーレムの1種だが少し違う性質を持っていた。
通常のゴーレムは『ゴーレムの核』をドロップし、これを使用すればゴーレムを召喚でき使役できる。いわゆるテイムの1種だ。
しかし『魔導ロボの核』は『ゴーレムの核』にないもう1つの能力があった。
それは『モード選択』
これは『魔導ロボ』を所有者のアイテム、装備品として使用できるというもの。
先程のロロのように『魔導ロボ』にそのまま搭乗してもいいし、装備として一部のパーツを装着することも可能となる。
とある界隈の人々とって夢のような能力だった。
そしてアイテム、装備なら疑似ダンジョンでも使用することができる。
業務提携の話を終え、『魔導ロボの核』の能力を改めて聞いたロロとトオルはネネに頼み『魔導ロボの核』を借りて早速試していた。
『魔導ロボ』はその名の通り、見た目はメカメカしい。なので手を加えなくても基本的にはそのままでも様になる。
だが素の状態だと普通のゴーレムより頑丈なだけで、ビームが出たり空を飛べたりはしない。強化するには別途アイテムが必要となる。
それがネネがノノから貰っていた謎のアイテム。これがあれば『魔導ロボ』の強化とデザインをカスタマイズできるのだ。
ロロとネネから少し離れた場所。
トオルも『魔導ロボの核』を試していた。
「よし、行くぞ」
トオルはロロとは違い、『魔導ロボの核』をロボにして搭乗するのでなくパワードスーツ風にして着込むことにした。
某アイアンなヒーローのような武骨な鉄のアーマーを纏うトオル。
「おっ、意外と動きやすい」
ゴテゴテしたフォルムとは裏腹に動きはスムーズにできる。軽く周囲を1周してみたが疲れを感じない。これは凄い。
トオルは思う。
この『魔導ロボの核』は自身の戦闘能力の無さを補える欠けていたピースなのではないか。
今回、『魔導ロボの核』のことを知れたことがネネと会った1番の収穫かもしれない。
次回更新日は9/2(水)午前7時予定となります。
よろしくお願いします。




