第33話 南のダンジョンマスター
ノノの大量のアイテムを片付けしていると、よくわからないアイテムが出てきた。それは何かの機械のパーツのようなもの。
ノノが言うにはそれはネネちゃんにあげるアイテムだという。ネネちゃんとは別のダンジョンを管理するダンジョンマスターらしい。
「そういえば、皆にネネちゃんと会ってもらいたいんだった」
ノノはそのネネちゃんをトオルたちに紹介したいという。ロロとココ以外のダンジョンマスター。
ノノがオススメするのだから少なくとも危険な人物ではないはず。
しかしどうやって会うのだろうか?
トオルたち、ここのメンバーはダンジョンから出ることが出来ない。
「お姉ちゃんとトオル君の力があれば何とかできるでしょ。ほらアレよ、ア・レ」
そういえば『疑似ダンジョン』と時を同じく、トオルのスキルに新たな機能が増えていたのを思い出す。
それは、『拠点追加+1』
その名の通り、シェルターを新たに1つ追加できる機能だ。
ダンジョン内限定で他の場所に新たにシェルターを置けるという魅力的な機能なのだが、正直持て余していた。
現状、ロロのダンジョン以外は攻略対象なので他のダンジョンに新たにシェルターを設置するメリットがない。なので今まで試すことなく放置されていた。
ノノはこの『拠点追加+1』をネネのダンジョンに置くことで、トオルたちとネネを会わせようという考えだ。
しかしどうやってネネのダンジョンにシェルターを設置するのか?
『拠点追加+1』を行なえるトオルはダンジョンもとい、シェルターから出られない。なので直接連れて行くわけにもいかない。
というかそもそもネネのダンジョンの場所を知らないのだ。
「大丈夫ブイ!お姉ちゃんに任せて」
「ワフ?」
そう言うとノノはノワールを抱えて突然消えた。
「ノノ姉?」
ノノが突然消えたことでトオルは驚く。
「トオル様、ご安心くださいまし。ノノ姉はおそらくネネ様の元へ転移したのでしょう」
ココの説明によるとノノはネネのいるダンジョンに転移したっぽい。そういえばここに姿を現したのも当然だった。あれもきっと転移を使ったのだろう。
『ワフッ』
ノワールの念話を受け取るトオル。ノワールは無事らしい。
ホッとすると今度は、
『トオル君、準備できたからスキル使っていいわよー』
ノノからの声が聞こえた。この声はトオルだけではなく全員に念話として聞こえていた。
トオルはノノの指示通りに拠点追加を使用すると、何かが繋がる感覚を覚える。どうやら無事成功したようだ。
その証拠にトオルたちのいるリビングに新たなドアが追加されている。追加されたドアは『疑似ダンジョン』の横に出現した。
どうやら追加した拠点はこのシェルターと繋がっているらしい。そしてそのドアからノノとノワールが現れる。
「ただいまー」
「ワンッ」
そして見知らぬ少女が1人、リビングの中をキョロキョロ見渡し、続いてトオルたちの方を見る。
「ネネちゃん、自己紹介できるかな?」
ノノが少女に自己紹介を促す。
「はい!ジブンは南でダンジョンマスターをやらせてもらっているネネと申します!センパイ方、よろしくお願いするッス!」
少女はビシッと敬礼する。
ネネちゃんことネネはピンク髪赤目のオーバーオール姿をしている。
ロロやココとはまた違った個性のある元気な女の子みたいだ。
まずはネネのことから話を聞くことになった。
質問タイム
Q;ノノとは知り合い?
A;はい、色々とお世話になってるッス!
どうやらネネはトオルたちより先にノノと会っていて、すでに顔見知りのようだ。
Q;ネネのダンジョンはどこにあるの?
A;日本?の南の方ッス!
「なるほど、ワタクシの索敵範囲外ですね。通りで今まで気付かなかった訳です」
納得するココ。ココの索敵範囲は広いとはいえ、日本全域をカバーできる訳ではない。北と南は索敵範囲外だった。
「おっといけない、忘れるところだった。はいネネちゃん」
ノノは思い出したかのようにネネにアイテムを渡す。例のよくわからないパーツだ。
Q;そのアイテム何に使うの?
A;魔導ロボの強化ッス!
「魔導ロボ?」
ネネのダンジョンには魔導ロボと呼ばれるモンスターが存在する。簡単に言うとゴーレムの1種だ。
ネネはノノに頼み、この魔導ロボの改造パーツを用意してもらっていたのだ。
そしてネネはこの魔導ロボを使い、自身のダンジョン周辺にある他のダンジョンを攻略をしていた。
彼女もトオルたち同様にダンジョンを攻略して大きくしているらしい。
「ねぇみんな、ネネちゃんに南地方のダンジョンの管理、任せてみない?」
ノノはそう提案した。
次回更新日は8/31(月)午前7時予定となります。
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