第28話 かしまし3人娘
ノノが来てから数日、とある日の朝。
「ふぁ~、おはよ~」
リビングにやってきたのは頭がボサボサの芋ジャージ姿のノノ。まるで休日のだらしないOLのようだ。
初めてシェルターにやってきた時の素敵なお姉ちゃんの姿はもうどこにもなかった。
あれはよそ行きの姿で、本来のノノは清楚なお姉ちゃんキャラと思いきや、その実態はだらしないお姉ちゃんだった。
ちなみに部屋も汚部屋と化していた。幸いなのはゴミはなく、ただ散らかっているだけ。
「おはようございますノノ姉。まずは顔を洗ってきてくださいまし」
「わかった~」
ココが促すと、ふにゃふにゃしながらもノノは洗面所へと向かって行った。
現在、ノノの部屋の掃除や身の回りのお世話はココが担当している。もちろんロロのお世話も引き続き継続して見ているので大変そうだ。
ロロはというと、
「姉貴がいいならボクもいいだろ」
と、ロロはノノのダメな部分をマネし始めた。ダメな大人を見てマネするのは教育上あまりよろしくない傾向だ。
しかしそこは天才完璧美少女和風メイド。
「ロロ様、そのようなことでは立派なダンジョンマスターになれませんよ」
「それにあんまりワガママを言いますとトオル様に嫌われますよ」
「シェルターから追い出されるかもしれませんよ」
とロロを脅かす。
「うぅ、それは嫌だ。ちゃんとする」
流石ロロの扱い方には慣れたものですぐに解決した。そしてノノに対しても、
「ノノ姉はワタクシたちのお姉ちゃんなんですから、もっとしっかりしてくださいまし」
「うぅ~、ココちゃん厳しい~」
とノノの手綱をしっかりと握っていた。
こうして天才完璧美少女和風メイド、ココのおかげでシェルター内の秩序は守られていたのだ。
もしココがいなかったらトオルがこの2人の面倒をみることになっていた。そう思うとゾッとする。
ロロだけならまだしも、ノノのお世話までするのは正直ムリだ。この2人の相性は悪い意味で良すぎる。とてもトオルの手には負えない。
あらゆる面でココにはお世話になりっぱなしだ。
ココがいてよかったと心からそう思うトオルだった。
※※※
朝食を終え、リビングでは各々くつろいでいると、
「ねぇ、トオル君はダンジョンコアを使わないの?」
ノノがトオルに尋ねる。
え?ダンジョンコアって人間でも使えるの?初耳なんだけど。
トオルはロロとココの方を見ると2人もびっくりしていた。2人もトオル同様、このことを知らなかったようだ。
「えっとノノ姉、どう使うの?」
トオルはダンジョンコアの使い方についてノノに尋ねる。
「そうだな~、普通に使うこともできるけどトオル君の場合はスキルに使った方がいいんじゃないかな?あそこにある箱に入れれば使えるはずだゾ♪」
ノノはそう言ってリサイクルボックスを指差した。
ダンジョンコアは確かまだ余っているのあったはず。ココに使用して問題ないか確認するとOKとのこと。
トオルはダンジョンコアを1つ手に取る。
そしてダンジョンコアをリサイクルボックスに入れた。
「何か変わった、のか?」
シェルター内は特に変化はないように見える。
「姉貴、何も変わってないぞ」
「うふふ、どうだろうね~?」
ロロの問いかけにノノは悪戯っぽく微笑んでいる。
「トオル様、スキル項目を確認してみましょう」
ココに言われ、トオルはスキル項目を確認する。するとスキル項目には新たに、
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☆NEW☆
・疑似ダンジョンの作成
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と表示されていた。
次回更新日は8/21(金)午前7時予定となります。
よろしくお願いします。




