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スキル『ダンジョンシェルター』  作者: わたがし名人


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第19話 ラストダンジョン計画



 天才完璧美少女和風メイドのココがダンジョンにやって来てから1週間。


 ココはすっかりシェルターの一員として馴染んでいた。


 今までトオルが担っていた家事やロロのお世話などなどを今はココが行なっている。

 天才完璧美少女和風メイドの名に恥じない活躍をし、完璧に仕事をこなしていた。


 このおかげでトオルに自由な時間が増え、新たなことに挑戦する機会が生まれた。


 それのついては後日、語ることとしよう。



 そしてシェルターの住人が増えたことでシェルター内がまた少し手狭になった。なのでポイントを使用し、シェルターの改装を行なうことにした。



 主に交換したアイテムは、


・トオル、ココの部屋追加

・キッチン、風呂の拡張


 他にも細々としたものはあるが大きなものはこの辺りだろう。


 人が増えたことでトオルもついに自分の部屋を作ることにした。幸い、部屋の追加数に余裕があったのでなんとかなった。

 トオルの仕事も減ったので部屋でゆっくりできるようになり、ちょうどいいタイミングでもあった。



 今回はかなりポイントを消費してしまったが問題ない。


 なぜならすでにダンジョンの拡張を行なったからだ。


 ダンジョンの拡張の際に発生する地震。これのせいで今までダンジョンの拡張を控えていた。地上の人間たちを刺激しないようにするためだ。


 まだ第15階層を突破されていないが、ダンジョンの拡張をし騒ぎになれば厄介事を招く可能性がある。トオルたちの知らない強者がやってくるかもしれない。

 それを迎え撃ちできる準備はまだできていないのだ。



 人知れずダンジョンの拡張をする。

 難しいと思われたが、地震を発生させずにダンジョンを拡張させる方法をココが知っていた。流石は天才完璧美少女和風メイドだ。



 ダンジョンの拡張は、まず入手していた分のダンジョンコアを先に吸収し、次にココのダンジョンコアをロロのダンジョンコアに同期させた。


 ココの話によると、ダンジョンマスター同士ならダンジョンを共有することができるらしい。そうすることでどちらかが消滅することなく、同じダンジョンで一緒に過ごせるようになるという。



 ちなみにその方法はどんなものかわからない。なぜならトオルはその様子を見ていないからだ。


 ダンジョンの吸収、同期はロロの部屋で行なわれた。


 そしてダンジョンの同期を終え、部屋から出てきたココはツヤツヤ、一方ロロは顔を真っ赤にしていた。


 この件についてトオルは深く聞かないことに決めていた。



 なおダンジョンの権限については2人に平等にあるらしい。が、このダンジョンではロロが主人格を担当し、ココは補助に回ることで話はついていた。


 どうやらココはメイドとして他者に奉仕したいという性質を持っており、このダンジョンにやってきたのもその目的を果たすためだと聞いた。


 当初はダンジョンを用いて人間たちを奉仕するつもりだったが、ロロとトオルと出会ったことで2人に仕えることに決めたという。


 出会った当初、ココのことを警戒していたトオルもココの目的が判明し、人となりを知ることができたことでココとはすっかり打ち解けていた。


 今では互いにシェルターやロロについて相談する仲にまでなっていた。




 そんなこんなでダンジョンの拡張を終え、ついにロロのダンジョンの階層の数は3ケタを越えた。


 そして階層が増えた分、シェルターが得ることのできるポイントも大幅に増えた。その結果、消費した分のポイントをすぐに回収できた。

 ちなみに現在の時間経過で得られるポイントは1時間で1000を超える。


 このまま何もしなくても十分なポイントを得られるようになったが、他のダンジョンを攻略していくのは引き続き継続していく。


 これはココを交えた話し合いで決めたことだ。



 最終目標はこの国にある全てのダンジョンを吸収し、最終的には国内唯一のダンジョンとして君臨する。


 ココの計算によるとこの国に存在するダンジョン全てを吸収すれば、このダンジョンは攻略不可能に近い状態になり、トオルが危惧しているいわゆるチート的な存在が来ても十分対処可能だという。


 トオルとしてもこのダンジョンが無くなるのは困るのでこのプランに賛成した。ロロは自分のダンジョンが最強になると知りとても喜んでいた。



 そしてダンジョン攻略を担当するのはトオルの契約モンスター、ブランとノワール。


 今はトオルの契約モンスターの2匹だが、元はダンジョンマスターが目をかけたモンスター。やはりただのモンスターではなかった。


 ブランとノワールは特別なモンスターだとココから聞いている。

 その真価を発揮する機会はそう遠くない内に見られることだろう。




 こうしてロロのダンジョンは人知れず拡張された。


 そして計画は着実に進んでいく。


 目指すは誰にも攻略されることのないラストダンジョン。


 これが果たして人類にとって良いのか悪いのか。


 それはまだ誰にもわからない。




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