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スキル『ダンジョンシェルター』  作者: わたがし名人


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第13話 転移陣



 ロロのダンジョンで起こった大きな揺れは地上でも観測され、大きなニュースとなっていた。


 原因はダンジョン由来のものと発表された。


 震源地であるダンジョンには調査団が派遣されることが決定した。




※※※


 ダンジョンが拡張された翌日。


 トオルは早速、その効果を大きく実感していた。


「あ、ポイントが増えてる」


 スキルの項目にある、


____________


・ダンジョン内にシェルターを設置し続けることで一定のポイントを得ることができる。


____________



 以前は1時間20ポイントだったのが1時間100ポイントに増加していた。


 ダンジョンが拡張され、階層が増えたことで時間経過でもらえるポイントが大幅に増えたのだ。


 シェルターは現在、最下層に設置されている。そしてダンジョン拡張で上層に階層が増えたことで、最下層はダンジョンの更に奥深い場所へと移動した。


 どうやらこのポイントはシェルターが深い階層にあればあるほど、もらえるポイントが増えるらしい。


 これはうれしい発見だ。



 トオルのスキルだけでなく、ダンジョンの内部にもいくつか変化があった。


 その中で一番の大きな変化はダンジョンの入口に戻る転移陣が最下層に誕生したことだ。


 増えた階層の数なのか。ダンジョンコアを取り込んだからなのか。何がトリガーなのかは不明だ。

 そして転移陣は最下層だけでなく、途中の階層にも誕生していた。



 現在のダンジョンは増えた草原ダンジョンの15階層を加え、30階層以上の規模になっている。

 魔石回収の仕事があるノワールが毎回最下層からいちいち目的の階層まで移動するのは大変だろうと思っていたので、自由に行き来できる転移陣が誕生したのはよかった。


 転移陣は現状、ノワールにしか試せてないので使用できる条件など詳しいことはわからない。


 だがおそらくダンジョン関係者なら無条件で使用できるとトオルは思っている。そして外部から来た人間たちがダンジョンを攻略していくことで使用可能になると踏んでいた。


 こういうのは大体そんな感じだと相場は決まっている。これについてはダンジョンに人間がやってこないと確認しようがないので一旦置いておく。



 ちなみにトオルはシェルターから出ることのできないので、これらはロロとノワールから聞いた内容からの推測だ。



 なんにせよ、ロロは今後もダンジョンを拡張するつもりらしいので転移陣の存在は大変助かる。


 他は取り込んだダンジョンの階層とモンスターが新たに加わったくらいだろうか。



 自分の目で確認できないのがもどかしい。ロロからはシェルターの維持を厳命されているのでトオルは外に出ることが出来ない。

 何かダンジョンの中や地上の様子が確認できる手段があればいいのだが。




 と、思っていたらいいものを発見する。


 ポイント交換で新たに増えたアイテムにドンピシャなアイテムがあったのだ。


 ペット用のアクションカメラだ。これならノワールにもつけられる。



 このアクションカメラは部屋のテレビと映像をリアルタイムでリンクさせることができるらしい。多分ダンジョン配信みたいなことができるのだろう。


 理想は俯瞰で映像が見れるドローンがよかったのだがなかった。しかし外の情報がわかるのならアクションカメラでも問題ないだろう。


 交換ポイントはお高めだが、先のダンジョン攻略でポイントはたんまりあるので問題ない。早速、ポイント交換してノワールに装着させる。


「ノワール苦しくない?大丈夫?」


「ワンッ!」


 ハーネス装着型のアクションカメラにしてみたが問題なさそうだ。ノワールがどのような戦闘をするのかはわからないが多分これで大丈夫なはずだ。



 準備ができ、ノワールに試験運転をしてもらおうとしたその時、


「トオル、お客様が来たようだぞ」


 ロロがそう言った。


「お客様?それって、もしかして」


「ああ、人間がダンジョンに入ってきたぞ。それもたくさんだ」


 ロロが笑顔で答える。



 ダンジョンに待望の侵入者がやっていたのだった。




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