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天魔族の【天意介入】について

※ 以下は世界観をよりよく知るためのソースデータです。

※ 作品内のストーリー上でもある程度の解説がなされるので、こういった設定を読むのが好きな方のみお読みください。


●天魔族による現地政府への介入の基本原則:

 このテラ・ラレース世界における神々・天魔族は、魔人族との関わりに関しては「支配者」ではなく、世界管理者として人類社会の外側に立ちながら、必要時だけ介入する超国家的な守護組織として成立している。そのため、天魔族は原則として以下のような介入への制限を設けている。

★国家主権への原則不介入:

 天魔族は魔人族国家の王位継承、税制、領地問題、内政、通常犯罪、外交などには原則関与しない。

これは「人類種が自分たちの社会を自分たちで運営する権利」を尊重しているためであり、たとえ愚王による悪政があっても、それだけでは介入理由にならないのである。

★現地政府や他魔人族からの正式要請制度の構築:

 各地には天魔族へ救援を求めるための正式な外交・緊急通信ルートがあり、その代表的なものこそが『連絡官』である。

 天魔族そのものを常駐させると、その存在だけで現地政治に重圧がかかるため、天魔族は必要時・要請時のみ来訪する形である。 

 彼らは別に天魔族を神として仰ぐ宗教家ではない。ようするに、世界管理機関への窓口としての特別な役職である。

★技術・魔法提供は限定公開:

 天魔族は世界管理技術や術式そのものを魔人族へ直接開放せず、安全化された下位機能だけを【下賜技術】や【魔法】として提供する。

 現代社会において、魔法は魔人族から見ると公共インフラに近く、なくてはならないものになっている。

 しかし、軍事転用可能な上位機能、世界律への直接干渉技術は厳格に秘匿、あるいは監視して対応する。

★司法権は原則持たない:

 魔人族が魔人族を殺した、盗んだ、国家反逆した――この辺りは基本的に各国の法で裁くのが原則である。

 ただし、幻魔・幻竜八姫将関連技術の使用、世界律侵食案件、異神関連案件、天魔族管理機能への不正干渉、などは「世界管理犯罪」として天魔族側にも介入権が生じる。

★宗教と政治の分離:

 天魔族自身は「信仰を要求しない」。

 そもそも、天魔族を主神とする「教会」も本来は天魔族崇拝組織というより、世界守護者への感謝祝祭の開催・倫理教育の現場・災害時連絡網に近い存在である。

 天魔族は自ら神権政治を敷くことはなく、それらの教会は魔人族が独自で成立させた組織なのである。


 重要なのは、天魔族と魔人族の関係とは、「神と信徒」ではなく「世界管理者と、その世界に生きる自立した文明」だということである。

 天魔族魔王とは——、「世界の王」ではなく厳密には世界管理者側の代表者であり、だからこそ魔人族の王より格は上でも、通常は王に命令することはないのである。

 その一方で世界そのものが危険になれば、「これは貴国の内政問題ではなく世界管理案件です」と介入する事もある。

 こういった仕組みの最重要機能は「要(・)請(・)」ではなく「観(・)測(・)」である。

 天魔族と魔人族をつなぐ役割である「連絡官」は、単なる救援受付ではなくその国で起きている異常を観測する——、幻魔発生数、魔力域異常、異神信仰の急増、未知術式の出現などを記録する役割——、つまり天魔族にとっては世界各地に設置した人類型センサー網といった仕組みなのである。

 天魔族の正式な「介入」は「神が降りてくる」のではなく、世界管理者としての法的・儀礼的な管理行為である。

 天魔族は、通常は魔人族国家の主権を尊重し、介入理由を段階的に強める。彼女らは「世界の征服者」ではなく、非常時だけ主権を一時的に越える世界管理者なのである。


●【天意介入規則(Divine intervention)】

★介入段階:

『第零次介入:対応案件観測』

 各地連絡役、各国政府、天魔族の観測網、などからの問題報告。

 大規模災害対応、幻魔災害対応、異神侵入対応、律異常対応、過剰殺戮対応、秩序機能への不正干渉対応、などが基本。

 この時点では、現地政府へは不干渉。

『第一次介入:現地調査』

 連絡官(魔人族の調査役)、監察担当官(天魔族の調査役)による現地調査。

 天魔族は基本的に身分を明かさずに調査を行う。

 世界管理案件or国内騒乱、の判断を行い魔王城へ報告する。

 国内案件、災害案件、世界管理案件、世界危機案件、の四段階での判定で国内案件ならば不介入判断。不介入なら監察担当官は撤収。

『第二次介入:警告・協力』

 魔王城正式文書による現地政府との協議要請。

 現地政府への対応是正要求及び共同対応。

 要するに、現地政府による自力解決の機会を与える段階。天魔族は技術・情報・治療・災害対応などを支援する。

 主導権は魔人族側であり、しかし天魔族側は現地政府の要求を飲む必要はない。

『第三次介入:強制監察』

 強制監察権発動。

現地政府による妨害、対応案件の隠蔽、異神等よる介入による判断不全、といった場合に一段階強い権限へ移行。

天魔族は関連施設への強制立入、危険物封印、対象者の拘束、通信確保などを実施。

この段階でも【現地政府の自治権を接収】するわけではない。

『第四次介入:天意勅令』

 国家機構そのものが敵対化・機能不全に陥った場合、魔王または正式権限保持者が【天意勅令】を発令。

 対応案件関係者全員の武装解除、戦闘停止、危険施設への立入禁止、対象者の引き渡し、などの強制命令。

 【天意勅令】の発令は【天意請願書(=Divine Petition)】の正式な提示によって開始される。なお、発令は原則として天魔族のみが提示できる。

『介入終了:特別権限の解除・現地管轄への復帰』

 対応案件解決後、強制介入権を解除し、行政・司法・治安維持を現地政府へ返還。

 その後、原因調査報告、再発防止勧告、被害救済、世界律汚染の監視、を指示して撤収。


★関連組織など:

『連絡官』

 魔人族による調査担当。

 現地専門や巡回連絡官などの違いがあるが、天魔族を背景とする独自権限を持って、超法規的行動(時に国家の法を越える事が出来る)を行うことが出来る。

 彼らの様々な行動は最終的に天魔族に帰属するものであり、彼らの行動は原則として天魔族が監督することになる。

『監察担当官』

 天魔族による調査担当。

 より危険が予測される案件へ特別に派遣される調査担当。

 身分を隠しての行動が基本であるが、天魔族としての特性上あっさりバレることも多い。

 彼女らは、そのまま強制監察、天意勅令へ移行する場合も多い。

『魔王城(又は天魔族組織)』

 様々な介入権限を行使する大本の組織。

 管轄範囲がそれぞれに決められており、それを統括・連絡・管理監督するのが『魔王城』である。

『現地政府』

 対応案件の発生した現地の政府。大抵の場合、天魔族による国家主権の強制停止を望まない事が多い。

 当然、連絡官などの調査を妨害する行動に走ることもある為に、連絡官は相当の実力者が選ばれることが多い。

『周辺政府』

 対応案件によっては他の国家を巻き込んでいる場合もある。

 原則としてそういった国家間の各種案件は当事者同士での解決を天魔族は望んでいる。

 それが叶わない場合、特に状況悪化が認められるなら『強制監察』や『天意勅令』へ移行する事になる。

 過去においても、そういった方向での介入段階上昇が多い。


★天意勅令:

 【天魔族魔王の正規紋章】を付与した天魔族組織から発行される【天意請願書(=Divine Petition)】によって発令される強制執行。

 それを示す場合、天魔族の担当官によって以下の言葉とともに、関連周辺都市、現場全体に示す形で、巨大な術式映像によって提示される。

<現地強制執行の場合の宣旨:戦闘停止勅令>

 「これより、天魔族魔王陛下の勅を下す——。

 叛心無き者は、その武装を解除し、ただちに戦闘行動を停止せよ。その生命と安全は、天魔族魔王陛下がこれを保証する」

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