大きくなったら
「うわー、マインがグレた。」
ボクの怒りは無限大!
地獄の業火を受けてみよ!
ガ○ラの咆哮とともに吐き出されるプラズ◇火球の発射ポーズをとって口裂けオンナばりに口を開けてガブリとお肉を頬張る。
え?火球?
やだなあ。
ボク、日本イシガメの赤ちゃんだよ?
そんな恐ろしい事出来る訳ないじゃないか!
ボク、ええ子や~
食事タイムが終わるとボクは陸の一番上でふて寝。
カメおばさん家のカメのお家・・ケイちゃんのお家はウチより大きい単体のプラケースに穴あきの板が斜めに置かれている。水嵩は5cm位。
穴はボク達の首周りより大きくて穴越しにお外が見える。
ボーちゃんは水中の穴あき板の一番狭くなった所を寝床に決めたみたい。
水槽の真ん中に“蛸壺”が置いてあってロゼちゃんはそこに入って出てこない。
めっちゃ気に入ってる。
本来の家主、ケイちゃんは水槽の端っこで縮こまってる。
ニンゲンが帰った後・・・
《マインちゃん、どうしてそんなに怒ってるの?》
え?誰?・・
《ぼくだよ!》
・・・ひょっとして・・凹ちゃん?
《本人じゃないんだけどね。
マインちゃんがぼくならこう思うだろうってイメージしてる・・っていうか、最大限美化したキミの中のぼくがぼくだよ。》
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
なんかよくわからないや・・・
凹ちゃんでいいよね?
《ややこしいからぼくは凹ちゃんでいいよ。》
どうして・・・
お腹すいてて
真っ暗闇でボコボコぶつかりながら連れて来られて
だいっ嫌いな臭いが鼻について
ボーちゃんがイジメる
から。
《そうだね。ムカつくよね。でもさ・・・
今までだったら、ボーちゃんに逆らわずに逃げて震えてたじゃないか。
今日はご馳走を取られたら取り返してたじゃない?》
あれ?自然にそうしてた。
我を忘れてたとはいえ、ボーちゃんもロゼちゃんも怖くなかったなぁ。
《マインちゃん、キミが成長したんだよ。
ぼくから見てもキミは小さかったもの。
ボーちゃんにしてみれば絶対負けない格下って思ってたんだ。
でも、今じゃぱっと見、単独で見ると三匹見分けつかないよ。》
そうなんだ・・・
ボク・・・大きくなってたんだ!
ボクもケイちゃんみたいに大きくなるのかなぁ・・・
そのうち母ちゃんみたいにでっかくなるのかな・・・・
zzz・・・
zzz・・・




