お星様になる
別宅が出来た。
元はと言えばボーちゃんがボクをイジメるから別居しようってハナシだったのが、何故か連絡橋が付いて普通に行き来出来る。
結局、新居に三匹かたまった。
意味ないやん!
まあ、逃げ場が出来たのはいいのか。
そんなわけでボクは夜になって旧宅に戻っている。
ここは凹ちゃんがいるだけだから寛げる~
ロゼちゃんは大人しいから気にならないけど、
ボーちゃんったら自分ではご飯を見分けられないのか他人が食べてるのを強奪しに来る。
オマケにボクをご飯と思ってるのか手足をガブリと噛まれたし。
凹ちゃんは言う。
マインちゃんそれは違うくないかな?
ロゼちゃんが大人しい?
まあ、マインちゃんとご飯の取り合いになってないからだよ。
いつもは大人しい子だけど、ご飯の時はボーちゃん以上におっかないよ。
ボーちゃんからご飯奪っていくの何度か見たよ。
へー、それは意外な事を聞いた。
そして深夜・・・
ねえ、マインちゃん?
なぁに凹ちゃん。
ぼくは行かなきゃ。
凹ちゃん、どこに?
ぼくはお星様になるみたい。
ニンゲンが言ってたな。
ボク達“ペット”が死ぬと
“ お 星 様 に な る ”
って言うんだって。
凹ちゃん、具合が悪いの?お腹が空いたの?
ううん、ぼくの“寿命”はここまでだったのさ。
賑やかな“兄弟(姉妹)”に囲まれてご飯も沢山食べて安心して眠れる寝床もあって、
最後に大好きな兄弟に看取られるんだ。
自然界じゃ、碌に動けないぼくは生きたまま食べられてお終いだったかもしれない。
同じ死ぬのでも痛いのは嫌だな。
だからこれでいいんだよ。
最後にぼくが死んだら
ぼ く を 食 べ て 。
ここまで生き長らえたのは死んでたあの子をぼくも食べたからじゃないかな。
そうだ、母ちゃんのいた“池”に頭と手足のない兄弟の亡骸が漂ってた・・・
凹ちゃん嫌だ!
大好きな兄弟を食べるなんて・・・出来ないよ~
あ・・・凹ちゃんの命が消えていく。
安らかに目を閉じた凹ちゃんが眠るように
お 星 様 に な っ た 。




