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夢の番人代行中  作者: ほろ苦
15/16

教えてあげる ー最終話ー

最終話です!無理やり展開お許し下さい泣

これないんじゃない?結構頑張ったのに・・・・・


そんな事を考えていた

『ごめんなさい』

どこかから感じる声


謝ればいいってもんでもないでしょ?夢の神さま


『そうですね・・・・・すべて私が悪いのです』


反省はいいから、なんとかしないと・・・・・


『りおは本当前向きなのですね』


そう?普通でしょ?ふ・つ・う!私達がなんとかしないと大変な事になるんでしょ?


『なんとか出来ればいいのですが・・・・・』


もー!神様なんでしょ?なんとかしようよ!


『・・・・・カルの心に入れれば何とかなるかもしれません』

カルとはカルロイヤの事だろう

アイツの心に入るって、そんな簡単な事じゃないだろうな


『入り口を私が作ります。私の力は少なくチャンスは一度っきりです。りお・・・・・お願い出来ますね?』


断れないの知ってるくせに。

なにもしないより、何かした方がいい!


まるで蛍の光のような小さな光がフワフワと飛ぶ

私はその光に吸い込まれた




パチッパチパチ

真っ赤に燃える炎が一面に広がる

全てを焼き尽くし焦げる匂いにむせ返る煙、暑い熱


此処は地獄なのか?

白いワンピース姿の私だが、スカートの裾は焦げてしまっていた

炎の真ん中に廃墟のような神殿がひとつあり、私の前に一筋の道が現れる


「なにこれ?ここ通って行けって事?」

私はひくっと顔が引き攣り笑いを浮かべる

炎の暑さで汗がベットリと出てくる

自分の体が燃えないのはおそらく夢だからだろう

一歩一歩、廃墟の神殿に近づき中に入ると目の前にプールのような?噴水がついた水場があった


あー水浴びしたい・・・・・

汗でベトベトな体を何とかしたいと思うけど今はそれどころではない


さらに奥に進むとそこには壊れかけた玉座がひとつ

短めの黒髪に赤い瞳、中世ヨーロッパ紳士風の黒い服を着ている少年が頬杖をつきふんぞり返り足を組んで座っている


カルロイヤだ


私を見ても微動だにしない

まるで来るのがわかっていた様だ


『お前に何が出来る?』


確かに何も出来ない・・・・・凄い力がある訳も無くただ、カルロイヤに会いに来た

私は黙ってカルロイヤが座る玉座に近づく


『もう終わりだ、お前にはどうする事も出来ない』


「そ、そんなこと解ってるわよ!!それでも私はあんたを止めなきゃいけないの!夢の世界を支配して何がしたいの?」


『別に?』


「はあ?じゃ何でこんな事してるの?」


『面白いから・・・・・』

面白いから?っと言っている割にはカルロイヤは全然楽しそうにしていなかった

どこか、つまらなそうに諦めたような目をしている


「本当はつまんないんじゃない?」

私がそういうとカルロイヤは目を見開き不機嫌な顔になった

カルロイヤは立ち上がり右手で私の首を掴み力を込める


ぐ・・・・・


少年とは思えない力が篭もり息が苦しくなる

身体のエネルギーが吸い取られている

立っていられなくなり、膝が崩れる


『もういい。俺の身体の一部となれ・・・・・』


「そ・・・・・それで・・・・・何が楽しいの・・・・・」

私はせめて最後に言いたい事を言ってやろうと思った


「こんな・・・・・所に・・・・・独りでいて、なにかいい事・・・・・あるわけ?」

私はカルロイヤを睨む

身体が透き通ってきた

カルロイヤは無表情のままだ


「・・・・・楽しい事、何も・・・・・知らない癖に・・・・・何も出来ない・・・・・癖に・・・・・」

ああ、私はこのまま消えるのか・・・・・

勿体無い。

もっと色々な事をしたかった

もっと楽しみたかった

もっと子供に色々教えてあげたかった

もっと・・・・・


『・・・・・何がある?』

カルロイヤが手を離すと私は床に倒れた

そんな私を見下すカルロイヤ


私は力なく微笑み

「・・・・・教えて・・・・・あげる・・・・・」

カルロイヤの真っ赤な瞳が揺らいた


「ひとり・・・・・じゃ・・・・・面白くない・・・・・じゃ・・・・・ない」


ドンっ!

カルロイヤが私のお腹に手を当て口角を上げる


『そこまで言うなら、教えて貰おう』

私を見つめカルロイヤが光に包まれる

お腹が暖かくなり、カルロイヤが吸い込まれる様に消えて行った


「え?」

さっきまで消えかけていたのに、今度は逆に力が漲る


世界が・・・・・光に包まれた




私は目を覚ました

いつも朝、悪い悪夢を見ていたようだ

今日は日曜日なので朝寝坊しても大丈夫

パシっと腕が掴まれる

夫(大地)だった

寝ぼけた顔をしているが、瞳を無理やりあけて私を見る


「もうひとり・・・・・子供作ろっか?」

「はあ?」

朝から何寝言いってるのやら・・・・・


「アイツに楽しい事教えてやるんだろ?」

私は驚き固まった

アレは悪夢だったはず・・・・・

アレはただの夢?


「やってやろうじゃないか・・・・・俺達の子供として楽しい事沢山教えてやろうよ?」

大地の笑顔に私は逆らえない

悪夢はもう私の中ではだいぶ忘れかけている

きっと大地もすぐに忘れてしまう

でも、私達は三人目の子作りをした事は事実で妊娠した


現在3人目の子育て真っ最中です



「だーかーらー、睡眠不足でシンドいの!スナレティムとリオ様でなんとかしてよ!」

私は真っ白な世界でふわふわ浮いている


『まだリオ様の力が少ないのです。どうか夢に囚われた人を開放した下さい』

紫色の光玉と虹色の光玉が私の前でフワフワしている


『ごめんねー頼めるのりおちゃんしかいないの!』


こ、こいつら・・・・・

私は今もたまーに夢の番人代行中です


おしまい

実はカルロイヤの落とし所がピンと来なかったのです。無理やり終わられた感がたっぷりだったのではないでしょうか?個人的に夢の話好きなので別の形でまた話が書きたいです。今まで読んで頂き本当にありがとうございました!

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