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マイうぇい!  作者: 綾式御人
第三章 僕以外に主人公はいないよね? ……お、おう!
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初まえがきです。

話がぶっ飛んできた気がする……

でも予定通りです。

 碧人がいつものふわふわした話し方ではなく、力がこもった声で話をする。

「碧人君、僕のチカラ……霊視れいしの事は知ってますよね。霊が視えることです。今でこそ電話中という限定されたものとなってますが、少年時代はその制限は無かったんです」

 それは初耳だ。そもそも子供の頃からチカラが使えていたことすら知らなかった。

「小学生の頃に、近所の友達ともよく遊んでましたよね。ある日は鬼ごっこをしたこともあります。その時、彩歌ちゃんが鬼になった事があるんですけど、彩歌ちゃん、なかなか交代できずにいる時に前の走っている男の子に向かって『とまれー!』って言ったんです。そしたらその男の子、ピタッと止まって、結局タッチされて鬼を交代された……なんてことがあったんです」

 あぁ、そんなこともあった気がする。その男の子……名前は忘れたけど。

 って、とまれって言ったら止まった? 彩歌の事でも好きだったのだろうか?

「多分違うと思います。実際に、その後にぼくがその男の子に聞いてみたら行動それは無意識だったと言ってましたし。それにこういう事もありました。ぼくの父さんの主催で行われた数々ビンゴ大会、年末の宝くじ……etcエトセトラ。それらのイベントで彩歌ちゃんが声に出して『当たれ』と言った時だけ確実に当選していました。さすがに一等は当たったことはなかったですけどね」

 すごい強運だったよな……つか、よく覚えてるな。言った時だけ、なんて。

「そりゃあそうですよ。そういうことがあった後、毎回その数時間後に不思議なものを見せられますからね」

……と言うと?


「何か、霊的なチカラを持つ白い物体が彩歌ちゃんの身体の中に流れ込んでいくんです」


 ……え、は? それは、えっと、何なんだ?

「いえ、ぼくもハッキリとは分からないんですが、おそらく彩歌ちゃんには〈言霊ことだま〉を操るチカラがあるんだと思います。本気で願ったことが現実に起きてしまう。自覚があるかは分かりませんが。そしてチカラを使った反動でさっき話した『白い物体』を身体に受けてしまうのではないでしょうか」

 ……はぁ。全然理解できないけど。

「で、なんで今になってそんな昔話を始めたんだ」

「それはですね……」


 さっき彩歌ちゃんが倒れる瞬間にも、その白い物体が流れていったんです。


「それも、以前見たものとは比べ物にならない量と、勢いで」

 ……つまり、なんだ、彩歌がその、コトダマ? のチカラを使っていたと。

「おや、あんまり驚かないんですね」

 自分でもびっくりだ。なんでこんなに落ち着いてるんだろうか。

「そうですか……やっぱり、それなんですよ」

 ……?

「今回彩歌ちゃんが願った可能性があることです。理由はよくわかりませんが、ぼくと新太君の特性が入れ替わり。新太君が霊視できるようになったり、そんな風に冷静でいられたりしているのも、ぼくがそうであるからです。逆に、ぼくは新太君の言動を無意識に行ってしまいます」

 確かに、碧人は冷静沈着な性格ではある。ちょっとしたことでも驚いたりしない奴だ。今回の事件がちょっとしたことなのかどうかは分からないが……いや、全然ちょっとしたことじゃない気がする。

「ちょっと待て。『霊的な白い物体』ってのが見えたのは霊視の制限がなかった子供の頃だけだったんじゃないのか? 今のお前は電話中じゃなきゃ何もできない上にそのチカラは僕に移ってるんだから視えるはずが……」

「いえ、昨日まではそうだったんですけどね。今朝、急に視えるようになったんです。といっても、視えるだけで声は聞こえないんですけどね」

 ってことは、トイレで津紀と話していた時にも姿が視えていたわけか。ニヤニヤしていたのは本当に視えていたからか。

「多分、入れ替わりが不安定なんでしょうね。特性交換となると、ぼくの霊と干渉するチカラが関わりますから。結構高いみたいなんですよ。ぼくの霊力」

 いや、霊力とか言われても僕には分からんがな。

「その霊力が彩歌ちゃんのチカラを拒絶しようとしているんですね。そのため〈言霊〉にエラーが発生し、入れ替わりの進行が滞ってるんです」

「それで、中途半端な状態になってると……」

 不安定だから碧人が僕の言動をするのも昨日みたいに急だと。

 碧人がそれに反応して頷く。そしてまたゆっくりと口を開いた。

「今回、新太君が霊視を行うたびに、彩歌ちゃんに反動が起こるみたいです。それも、強大なものです。前に見たものはそれほど人体に影響はないように見えましたけど、今度のものは彩歌ちゃんが倒れるほどのものですからね」

「反動っていうと、さっきの『白い物体』のことだよな」

「そうです。仮にそれを簡単に『ミスト』とでも名付けておきましょうか。ぼくにはそれが霧状のものに見えましたから。『白い物体』じゃあ呼びづらい上にちょっとエロいしな!」

「今、最後だけ僕が出てきたよな」

「……無意識なので仕方がないです。気を張っていないとやってしまうんですよね」

 実際、僕も最初にその単語が出てきた瞬間にそう思っていた。なんかエロいよね! 女の子に『白い物体』が流れ込むとか! ちょっと僕も見たかったな!

初あとがきです。

しかし、まぁ、かなり間を空けてしまった……

ずっと前から紙には書いていたんですけど、某格ゲーの最新作を買って、ハマりまくって、サボタージュしてしまいました。本当に申し訳ないです。


作品を読んでくれた皆様、本当にありがとうございました。

続きが出来上がりましたら是非読んでいただきますよう、よろしくお願いします。

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