第1話 転生後の世界(これが俗に言う転生ってやつ)
(知らない天井だ)
目が覚めると知らない男女がこちらを見下ろし、笑顔で話していた。
男は筋肉もりもりのゴツい人で、反して女は小さくて可愛らしい人だった。
二人とも20代後半ぐらいの見た目だった。
(ここは病院か?助かったのか)
体を動かそうと思ったが思うように動けない
声を発しようとするが声が出ない
(どうなってるんだ)
そんなことを思っていると急に女が俺を抱き上げ、男が顔を近づけてきた。
(俺体重70キロだぞ、よく軽々と持ち上げられるな。おい筋肉さん顔を近づけてくるなー)
この時偶然目に映り込んでしまったんだ・・・ 鏡が。
そこには裸姿の赤ちゃん(俺)が女の人に抱き上げられている様子が写っていた。
(どうして赤ちゃんの姿に!?女の子を助けてトラックに撥ねられたはずじゃ…いや、まだ夢が覚めていないだけかもしれない)
そんなことを考えていると男と女が話し始めた。
「この子の名前どうしようかしら〜」
「元気に強くなって欲しいからな!そうだ、強介ってのはどうだ?」
「いい名前だわ〜」
女はうんうんと頷き、すごく納得した様子だった。
(俺には山田無郎という名前がありますよーだ!!
てか名前つけるの安直だし適当すぎるだろ!)
そんな思いも虚しく俺は 強介 という名前になってしまった。
知らない天井、俺を軽々と持ち上げる見知らぬ若い男女、体が赤ちゃん、新たな名前…
これだけ条件が揃うと信じるしかなくなってしまった。
(あの夢も夢じゃなかったんだ。薄々気づいていたけど俺は死んで転生したんだ)
俺が転生して新たな生を受けたという自覚を持った瞬間だった。
転生してから一か月経ってわかったことがある。
一つ目は転生前から100年後の日本
しかも東京だということだ。
気づいたのは親が出かけていて家に居ず、
テレビがつけっぱなしになっていた時だ。
見てみると日本語で書かれていたので
赤ちゃんだが、前世の記憶がある俺には読むことができた。
テレビはニュース番組がやっており、西暦と曜日、天気予報が映っていた。
天気予報は転生前からめっちゃ進化していて、全国からテレビを中心とする半径5kmの範囲まで天気を詳しく知ることができるようになっていた。
俺はテレビのリモコンを操作してこの場所を特定することに成功したが、リモコンを操作しているところをちょうど帰ってきた親に見られそうになり、ヒヤリとした。
二つ目は両親のことだ。
苗字は柏崎。父は仁、母は瞳という名前だ。
家はジムを経営しており、父はジムトレーナー兼オーナー、母はフロントスタッフと経費の管理を行っている。
父がムキムキだった理由はこれだったのだ。
家は二階建てで、なんと俺には自分の部屋があるのだ。
3つ目は本当にびっくりした。
それは社会がAI中心に回っていることだ。
家には家事用ロボットがいて、その名の通り家の掃除全般と、洗濯そして料理をロボット一人で回しているのだ。
外にはベビーカーに乗せられ、何回か買い物について行った。驚いたのはスーパーの店員全てがロボットだったのだ。
(すっげー、品出しも受け付けも全てロボットがやってる)
しかもロボットが自我を持って街の一員として暮らしていたのだ。
ニュースを見ると総理大臣の補佐としてロボットが副総理大臣として就任していたのだ。
わかったことは以上だが、1番すごいのはある意味
赤ちゃんである俺が一ヶ月で立ち、歩くことができたことだ(ドヤ




