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第2話 うち探索

それから一年が過ぎた。

 俺は完璧に歩くことができるようになり、親と一緒に散歩したので、街のことを知ることができた。

 何よりもすごいのは言葉を話せるようになったのだ。


(やっぱ前世の記憶があると習得は楽だな)


 最近俺は100年たった日本の経済や政治はどのようになったのか気になったので、本を読むことにした。


(どこにあるかな?父さんの部屋にでも行ってみるか)


 両親がジムへ行っていない時を見計らって父親の部屋に潜入してみることにした。


ある日…


「強介、父さんたちが仕事に行っている間留守番頼んだぞ」


「いい子にしとくのよ」


 その日両親は朝早くから俺を家に残して出て行った。


「さあ、父さんの部屋に行くぞ」


 親がいないからって完全に安心してはいけない。

 それは家事ロボットが家事の合間に俺のことを見ているからだ。

 俺は一階で掃除をしているロボットの隙を見て、2階へ素早く(赤ちゃんの俺の中では)向かった。

 階段を登って左から順に4つ部屋がある。

 わかっているのは1番左側にある俺の部屋だ。

 中には赤ちゃん用のベットしかなく、寝るとき以外は基本一階で過ごしてるので、ほぼ使っていない。

 残りの3つはわからないので、左から順に見ることにした。

 2番目の部屋を見ると


「やっべ」


 ドアを開けるとそこは父と母の愛の巣だったのだ。

 ベットはシングルを2つくっつけた広く大きいもので、上にはハートの枕や"love"と書かれた枕などがたくさんあった。

 

(見てはいけないものを見てしまった気がする)


立ち去ろうとしたその時、ドアの近くのゴミ箱に昨日使われたであろうコン◯ームが入っていたのだ。

 俺は見なかったことにして、急いで部屋から立ち去った。

 鼓動が早く打つ中、3番目の部屋に入った。


「ああ…ここだ…」


 先ほどの部屋とは違い、ダンベルやジョギングマシンなどがあり、机にはたくさんの本が積み重なっていて、どこか神聖な雰囲気が漂っていた。

 俺は椅子に登り、適当に本を1つ、2つとって読んでみたが、両方とも筋トレに関する物だった。

 その後も机の上と本棚の本を全部見たが、政治や経済に関する本は見つからなかった。


「父さんは脳筋すぎるからしゃーないか」


 俺は諦めて立ち去り、次の部屋に行くことにした。


(次は多分母さんの部屋だろうな)


予想通り4番目の部屋は母さんの部屋だった。

 中に入ると父さんの部屋同様に本がたくさんあったが、料理と手芸の本や小説しかなかった。

 その後俺はロボットに気づかれないように階段を降りてソファに寝転がった。

 転生してから初めての家の探索だったが、お目当ての物を見つけることができなかった。


(父さんだけじゃなくて、母さんも一冊も持ってないのはおかしいな)


 その日の探索は無事に終わった………

と思ったが


その夜

 

 俺は父親に自分の部屋に来るようにと呼び出された。

 部屋にいる父さんは顔を下に向けているので、表情が見えない。


(なんかしたかな?もしかして、部屋を漁ってたのバレたのか)

 

「強介、今日の昼間、父さんたちがいない間に何してたんだ」

 

 父さんは笑っているが怖い


「ソファでずっと寝てまちた」


 俺はまだ完全にバレたわけじゃないと思い、嘘をついた。


「あのな、父さんは嘘つきがだいっっっっっきらいなんだ」


 すると、父さんは俺のことを持ち上げて近くのクッションに投げつけた。


「ロボットくんが強介のことを見守ってくれていたから、何をしていたかは全部わかってるんだぞ!!」


 父さんはすごい形相で小さい俺は睨むので、怖くて漏らしそうだった。

 俺はここで何か言うのは逆効果だと思ったので、その後も黙っていた。

 これからは黙って人の部屋に入るのはよそう…後、あのくそロボット許せん、覚えてろよ!



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