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第九話 勇者の数が激減した理由

「勇者の数が激減する……? そ、それってどういうこと?」


 僕は頭の中が疑問だらけになった。

 反射的に訊き返したけど、スラナもコニシも原因は不明とのことだった。


「私たち聖女はレイのおられた世界から勇者様を探し出し、召喚する為に儀式を行いますが、勇者様を見つけても成功する確率は四割程なんです。ですが今は……今はそもそも勇(・)者(・)様(・)自(・)体(・)を(・)見(・)つ(・)け(・)る(・)こ(・)と(・)が(・)で(・)き(・)な(・)く(・)て(・)……」


「何かがおかしいのです。勇者様のいる世界で我々にはわからない何かが起こっているのです。そのせいで、ここ数ヵ月の間に誕生日を迎えた聖女は、ことごとく勇者様の召喚に失敗してしまっているのです。

 私も一年目の勇者様召喚で運命と思える勇者様を見つけました。その時は失敗してしまいましたので二年目こそはと思っておりましたが、今年になってもう一度その勇者様を探したのですが、どうしてもお姿を見つけることができなくて……」


 そう話すコニシは本当に辛そうだった。


「去年はいたのに今年になって勇者がいなくなるってどういうことなの……?」


「考えられることとしては、その勇者様が別の聖女に召喚されたか、何らかの理由で異世界に転生、または転移されたことが考えられます。他には───……」


 スラナは次の言葉を言い難そうだった。

 僕は答えが知りたくて「他には? なに?」と訊ねた。

 するとその問いにはコニシが答えてくれた。


「他にはその勇者様が命(・)を(・)落(・)と(・)さ(・)れ(・)て(・)し(・)ま(・)っ(・)た(・)可能性があります」


 僕はなるほど、と思った。

 確かに一年の間にそういった不幸があることも考えられる。


「でもそれってこれまでにもあったことじゃないの?」


 僕がそう疑問を投げかけるとスラナとコニシは顔を見合わせ「確かに稀(・)に(・)そういうことはありました」「ですが本当に稀です。そんなことはこれまでは百人に一人の聖女にあるかないかでした」とのことだった。


「ですが、今は違います。多くの聖女が───いえ、ほぼ全ての聖女が勇者様を見つけられないんです」


「まるで勇者様の世界で───勇(・)者(・)様(・)の(・)世(・)界(・)で(・)大(・)量(・)虐(・)殺(・)が行われているかの如く、勇者様が姿を消しているのです」


「勇(・)者(・)の(・)世(・)界(・)で(・)大(・)量(・)虐(・)殺(・)だって……?」


 その時、僕はハッとした。

 僕はあ(・)る(・)こ(・)と(・)が(・)思(・)い(・)当(・)た(・)っ(・)た(・)のだ。

 そのことに思い当たった僕は地面が一回転してしまったかと思う程の酷い眩暈(めまい)に襲われた。

 目の前の景色がグニャリと歪み、堪らず僕は膝をついた。

 心配してスラナとコニシが僕に駆け寄り、声を掛けてくれたが、その声は手で耳を塞いでいるかのように小さく聞こえ、何を言っているのかわからなかった。


 僕は呟(つぶや)いた。


「勇者が激減している理由───。その理由……その理由は───……。

 その理由は───……僕(・)の(・)せ(・)い(・)だ(・)……ッ」

勇者の世界で大量虐殺が……。

勇者の世界とはつまりレイのいた世界です。つまりレイの身の回りでそうした悲惨な出来事が繰り広げられているということになるのですが、果たしてそれは……。

レイには思い当たる点があり、また、レイはそれを自分のせいだと言っています。

果たしてこれはどういうことなのか?


今回のお話は 少しばかり本作の謎に迫るシーンでした。

( ᵕᴗᵕ )

いかがでしたでしょうか?

(,,•﹏•,,)ドキドキ

皆さまのご期待にそえていれば幸甚と存じます。

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― 新着の感想 ―
闇深い話しになってきて、ドキドキ。 大量虐殺の理由が気になる! 謎が謎を呼ぶってこの事ですね。
大量虐殺? 僕のせい? 何故レイは? レイが引きこもって………。 もしかして?レイは、何かゲームをしていた? これは、難しい問題ですね!
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