↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
15/20

第十五話 大成果

 僕はスラナの【加護(ブレス)】のおかげでまったくの無傷だった。

 スラナも自分の【加護(ブレス)】であれば大丈夫だという自信はあったようだけど、それでも僕に覆いかぶさるように絶命していた蜥蜴鷲(リザードイーグル)を払い除けて、僕の姿を確認するまでは気が気じゃなかったようだ。

 僕の無事を確認するとスラナは安堵の余(あま)り、僕に抱きついてきた。


「レイ、よかったッ! 無事だったんですねッ!」


 僕はスラナの背中に手を回し、安心させてあげようと背中をポンポンと優しく叩いた。


「さすが聖女(スラナ)の【加護(ブレス)】だね。なんともなかったよ」


 スラナは薄っすら涙を浮かべながら、何度も「無事でよかったです。本当に無事でよかったです」と尚も僕に抱きついた。 


「見事だったな、レイ。よく逃げずに蜥蜴鷲(リザードイーグル)に立ち向かったものだ。蜥蜴鷲(リザードイーグル)は翼と鉤爪を大きく広げ、獲物が逃げ出した瞬間を狙って鷲掴みにするんだ。その為、怯まずに真正面から迎え撃つことが一番の有効策なのだ」


 蜥蜴鷲(リザードイーグル)に弾き飛ばされたコニシが身体を引きずるようにして戻ってきた。

 幸い本当に背中の大剣が盾になってくれたようで、大きな怪我もなく無事だった。


「ありがとう、コニシ。コニシが庇ってくれなかったら最初の蜥蜴鷲(リザードイーグル)の攻撃で大怪我をしているところだったよ」


 僕はコニシの両手をとってコニシを真正面からみつめると、お礼を述べた。

 そうしたくなる程、身を挺(てい)して僕を守ってくれたコニシに感謝をしていたのだ。

 思わずそうしてしまったが、コニシの顔はみるみる赤くなった。


「な、なに。れ、礼などいらんぞ。な、何せ私はレイより年上のお姉さんだからな。そ、それに私は聖女でもある。ゆ、勇者様を守るのは、せ、聖女として、と、当然だ、ぷしゅ~……」


 コニシはなんとかお姉さん聖女として威厳を保とうとしていたが、最後はまたもや「ぷしゅ~」となってしまった。

 僕は「あ、しまった。そうだった。まだコニシは異性に対して免疫がないんだった」ということを思い出し、申し訳なく思った。



** *


「それより強いモンスターを倒したんだ。さぞレベルが上がったことだろう。ステータスを確認してみよう」


 しばらくして「ぷしゅ~」状態から立ち直ったコニシの提案には、スラナも顔を輝かせた。


「そうね。そうしましょう。レイ、ステータスウィンドウをお願いします。きっとレベルが上がっていますよ」


 僕は二人の期待に応えてステータスウィンドウを開いた。



【名前】:レイ

【職業】:勇者

【レベル】:1 → 5

【パラメータ】

 ・HP:30/30 → 57

 ・MP:25/25 → 40

 ・攻撃:20 → 28

 ・防御:15 → 24

 ・知力:15 → 21

 ・魔力:15 → 20

 ・幸運:ランダム(-9949~9999)

【スキル】

 『モテモテ』

 『勇敢(ブレイブハート)LV1』



「一気にレベルが上がりましたね!」


 スラナはもろ手をあげて喜んだ。


「新たにスキルも習得したようだな」


 コニシはスキル欄に新しく『勇敢(ブレイブハート)』が追加されていることに満足げに頷いた。


 僕は『勇敢(ブレイブハート)』のスキル名をタップしてみた。


『 スキル名:勇敢(ブレイブハート)(C(コモン)スキル)

  恐怖に立ち向かう勇気。恐れない心。

  冷静に状況を見極め、活路を見出(みいだ)す。

  ※敵に与えるダメージが少し増える。 』


「勇敢(ブレイブハート)は単体では効果が限定的なスキルだが、他のスキルと【組み合わせ(シナジー)】ができる。【組み合わせ(シナジー)】はいいぞ。可能性が無限に広がるからな。これについては他に【組み合わせ(シナジー)】ができるスキルを習得したら、また説明してやろう」


 一通りステータスを確認した僕たちは蜥蜴鷲(リザードイーグル)からも素材を採取してカトリーヌ村に戻った。


 帰路の足取りは意気揚々として軽かった。

レイの初陣は大成果で、お土産も大漁でした♪

୧(˃◡˂)୨

レイはまだ認めていませんが、こうして勇者としての一歩を踏み出しました。

こうした成長が、レイの自覚と、そしてレイが秘める疑問や謎の解明に繋がります(ニヤリ

皆さまのご期待にそえるよう頑張りますので、どうかどうかお楽しみにしていただけますと幸いです。

( ᵕᴗᵕ )

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ぷしゅ〜…。 この言葉も好きです(^^) なんだか可愛らしい絵が思い浮かびます(^^) また、続きを読みに伺いますm(_ _)m
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。