復讐への決意
森を出るとそこにはいつもの村があるはずだった
楽しそうな人達ばかりで平和なクサンテン村がある筈だった…
しかしそこに広がって居たのはそんな平和な風景とは真逆だった
死臭がして死体が至る所にあってそして魔法騎士達も居た
ジークフリートが呆然としていると1人の魔法騎士の青年が彼に気付き声を掛けてきた
「君は?」
「この村に住むジークフリートです」ジークフリートはなんとか声を押し出してそう言った
「ジークフリート君、非常に言いにくいのだがこの際黙って居てもしょうがないので伝える。君のご両親を含めた村の人達は魔女ブリュンヒルデに殺された…。」
頭が真っ白になった
魔女ブリュンヒルデの話は聞いていた
でもなんとなく自分達は大丈夫だとそんな錯覚に陥っていた。
実際はそんな事無かったのに。
でも結局信じられなかった。
「またまたご冗談を。」
そうだ、これは冗談なんだ、両親は生きているんだ。
そう自分に言い聞かせながら家の方へ向かっていったがそこには…両親の死体があった。
「嘘では無いんだよジークフリート君」
魔法騎士の青年は悲しそうに言った。
本当に死んでたんだ。
やっと事実を受け入れたジークフリートの心には強い悲しみが広まっていた。
そしてやがて悲しみは怒りへと変わり少年にある感情が生まれた。
魔女ブリュンヒルデに復讐したいという感情が…。
「お兄さん…どうやったらお兄さんみたいになれますか?」
「魔法騎士になりたいのかい…。」
「はい。そしてブリュンヒルデに復讐したいです。」
彼…魔法騎士は「そんな事は駄目だ」とは言えなかった。
そしてこう言った。
「魔法騎士になるには魔法学校の騎士科に入学しないと駄目だが今はブリュンヒルデのせいで人手不足だから入る事自体は簡単だろう。」
「しかし茨の道だよ、君。」
「良いんです。」
ジークフリートはそう答えた。
「ブリュンヒルデを倒す為ならば。」
そう言っているジークフリートの目には憎悪の炎が燃えていた。




