386日 これで決まり!
試験まであと9日、担当の発表から試験監督は毎日集合している。それは食料の買い出しの時点で気づいた。そして面接官の打ち合わせももうすぐ始まる。
「お待たせしました。ところで飛翔さん、偶数ということは一人ずつじゃなくて二人で面接をする形ですか?」
「真音がリーダーらしいから彼女に任せる。」
「今真音はどこに…」
「ごめん、お手洗いに行ってた。」
「よかった。今日は部屋担当と質問を決めるんだよね。」
「その通り。私たちは個人面接担当だから責任は重大だよ。まぁ…そうと言っても気楽に行けばいいと思うわ。」
「そうだね。みんな来たかな?」
「みんな来たみたいね。とりあえず説明していくわ。」
説明によると、部屋は4部屋、質問は最大3つで制限時間は15分、9時から19時、休憩は12時から12時45分と15時から15時30分、17時から17時15分の3回。かなりのブラックな環境だが、2人1組なので問題はない。
「ペアになりたい人はいる?」
「そうだね…私は恵斗かな。」
「波音と恵斗…いいじゃない。私はそうね…飛翔を指名するわ。」
「じゃああとは私たちが組めばいいってわけね…!」
「桜子とひなた、ひよりと好海…ありね。」
「桜子、ありがとう。私を誘ってくれて。」
「なんだか泣きたい気分だけど…僕でいいの?」
「たぶん私、結構圧かけちゃうからさ。」
「まぁ、それならいいかな。」
「ということで、役割とか質問は各自で決めておいて。でも、あまり関係ないことは聞かないように。」
「はーい。」
「…さて、私たちは定番の質問でいいよね?」
「そうだね。」
そんな感じで面接の大枠は決まっていき、あとは終わるだけだ。しかし…
「え…決まらない?」
「そうなんです…なかなか私たちが決まらず…すみません…」
「まじか。それなら試験の意気込みとか学生時代に力を入れたこととかどう?俺たちはそんな感じで考えていたんだけど。」
「やっぱりそれが王道よね…でも、なぜかとがりたいと思って…」
「どうしてとがる必要があるのかな?」
「私たち…やっぱり試験官だから…」
「そうね…そしたら判定の基準を決めましょう。例えばこんな人は落とすとか…」
「そしたら…こういう人は落としましょう。」
「…どういう人ですか?」
「簡単ですよ。人を蹴落として自分の評価をあげる人。そんな感じでいいんじゃない?」
「問題ない。」
「それじゃあそれで解散ということで。」
「はい。」
「25日は7時に中町大学集合で。大丈夫、私たちならできる。」
「はい!」
これで解散した。
「飛翔、私と一緒でよかった?」
「誰だって構わないよ。一人で選ぶよりずっとマシ。」
「それならよかったわ…私も飛翔が一緒ならうまくいくと思うの。手をつないで…家までずっとこうしていたいの。」




