383日 ヒトリノ夜
「そうか。カツカレー大盛りで!」
「そこのカレー屋のでいい?」
「ダメに決まってます。飛翔さんの考えなら…キッチンカーか厨房を欲するはずです。」
「さぁ、お待ちください!」
そうすると、どこからともなく現れたキッチンの所へ行き、料理を始める。
「…カレーは僕が作る。カツを作りたい人はいるか!」
「それなら、私が作るよ。ひーくんのためにね。」
「…カレーの付け合わせは私たちがやりますか。」
「梨穂、沙恵、ありがとう。」
「ご飯は早炊きでいいのよね?」
「華恋、その通り。」
「福神漬けを買ってきました!ラッキョウもありますけど…」
「ありがとう!つむぎ!どっちも使おう!」
「はい!」
カツカレー大盛りというメニューに色々な人の力が組み合わさっていく。こうして次第に形になっていく。
「盛り付けは僕がやる。みんなここまでありがとう。」
「はい!」
「カツカレー大盛り、お待たせしました。熱いので気を付けてください。」
「…いただきます。」
「怖いです…」
「でも…どうして飛翔さんはこの選択肢を?」
「まぁ、見てみて。」
「美味しかった。あぁ、美味しかった。こんなに美味しいものだとは思わなかった。給食のような…でも給食じゃない…これが学食なんだ…あぁ…でもこれを自校ではできないな。」
「そうですよね…」
「実はな…生徒へのアンケートの選択肢で関わりたいかどうかを書いたんだ。でも…誰もいなかった。他校のような学食はできないと感じた。だからと言って、学食代行サービスには頼れなかったから…」
「頼れない?そうね、この学校にはしないことは既に決まったから。」
「どうして…」
「…どうしてじゃないの!私の目の前で飛翔の頭を銃で撃って!だからやる気ないの!」
「それは申し訳なかった…」
「申し訳ないのならどうしてもみ消そうとしたのですか!」
「…」
こうして、あの学長は無言で帰っていった。追いかけようとするみんなの事を、僕は止めた。
「どうして!」
「…これ以上やってどうするの。あと少しで試験じゃない。試験勉強をしている人や試験に関わる人がいる。こんなことに時間を割くより試験を頑張ろうよ。大丈夫、竜門の生徒の合格者はまだ出ていない。」
「…なるほどね。まぁ、ひーくんがそう言ってることだし帰ろうよ。」
こうして、暴動は治まった。しかし、試験においての連絡事項は終わったが、誰がどの担当になるかは来週発表にだそうだ。
「家に帰った…やっぱり一人か。一人は寂しくない…なんて嘘だな。めちゃうちゃ寂しいよ。誰か助けてよ。誰も泊まらないじゃない。誰か助けてよ。悲鳴の幻聴が聞こえるよ。怖いよ。辛いよ。」
「そんなわけないじゃん。あれ?飛翔だよね?」
「きあらちゃん…だよね?」
「そうだよ。少しだけここに泊まるね。あ、お金は後払いで払うね。」




