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「忘れてた!!」
世界を救う勇者はついに諸悪の根源である魔王が住まう魔王城へと乗り込んだ。
数々の強敵を倒し、たくさんの人々の思いを胸に、勇者は聖剣を携え魔王の元へ突き進む。
そうして、諸悪の根源である魔王の元へたどり着いた。
禍々しいオーラを放つ魔王と相対する勇者。
両者は魔剣と聖剣を構えた。
戦いの火蓋が切って落とされようとしたその時。
「あ!!!」
勇者が大声を上げた。
「母ちゃんに頼まれてた依頼、お隣さんにお菓子届けるの忘れてた!!!」
聖剣を鞘に収め、真っ青になって頭を抱える。勇者の頭の中にはおかんむりになった母の姿がありありと浮かんでいる。
最終決戦前に勇者はやり残したことを片付けるため、呆然とする魔王を残して魔王城を全速力で去っていった。




