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「遅れたけどハッピーハロウィン!」

11月1日。彼女から呼び出しをくらった。

「仕事が終わったら連絡をするべし。そして私の家に来なさい」

LINEには短くそれだけが綴られていた。

一体なんだというのか。普段なら一緒に夕飯を食べようなどとLINEに記載があるのだがそれすらもない。

首を捻りながらその日の仕事を終えて彼女の住むアパートへ向かった。

彼女の部屋の前について呼び鈴を鳴らすとしばしの沈黙の後スマホの通知音が鳴った。

確認すると「合鍵を使って入るべし」とこれまた短く送られてきた。

ごそごそと部屋の合鍵を取り出し鍵を開ける。

部屋の中に入り、玄関の電気を付ける。

そのまま奥の部屋に進むとやっぱりそっちも暗かったので電気を付けた。

「トリック・オア・トリート!」

電気をつけると彼女の声がして、次いで力いっぱい抱きしめられた。

「うわ!?なになに!?」

驚いて声を上げると、白いお化けの格好をした彼女が満面の笑みで自分を見あげていた。

「驚いたよ。どうしたの?」

「今年のハロウィン平日で出来なかったでしょ?だから一日遅れでしたくなったの」

なるほど。そういうことであのLINEか。合点がいった。

「というわけで、トリック・オア・トリート!お菓子かイタズラかさせなさい!」

「ええ!?お菓子なんてもってないよ!」

「じゃあイタズラね!まずはこれに着替えるのだ!」

そう言われて渡されたのは大きめの紙袋。中を見てみると、男性用のコスプレ衣装が少なくとも5着は入っている。

「コスプレしろってこと?」

「そういうこと!着替えたら撮影大会よ!さぁ着替えた着替えた!」

一日遅れのハロウィンコスプレ大会は夜遅くまで続いた。

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