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俺のスキル【配信】コメント欄が戦国武将だった~秀吉の教えでどん底から成り上がる~  作者: 清松
第三章 夏休み

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引っ越し

 帰還した翌朝。

 俺とリゼ、そして正式加入したティアの三人で飯を食いながら今後について話し合っていた。


「色々大変だったし十日は休みを取ろうと思うんだがどうだ?」


 ぐっすり眠って体力は回復したが精神的な部分はまだちょっとという感じ。

 未知の敵を相手取っての防衛戦という異常な状況で戦ったのだ。

 張り詰めていたものが途切れたまま、まだ繋がり切っていない。


「良いんじゃない? お金にも余裕あるし」


 とリゼ。

 俺が休養を提案したのはこれが大きい。

 固辞したが受け取ってくれと頭を下げられ受け取った昇格依頼の報酬。

 そこにギルドから口止め料ということでかなりの額が渡された。

 ……事が事だからな。半年は何も気にせず遊んで暮らせるぐらいある。


「私も賛成よ。活動を再開するなら正式に昇格した後の方が稼げるもの」


 ティアが別の方面から賛同を示してくれる。

 村からの帰り際、支部長から内定を告げられたが昇格はまだだ。

 普段なら翌日翌々日ぐらいだが今回は特殊な一件が絡んでいる。

 そこらの処理もあるから十日ぐらいはかかるとギルドから通達があった。


「全員賛成で可決だな。じゃあお金を振り分けよう」


 パーティの財布に一定額入れて残りを三等分。

 休みの間はこれで存分に楽しんで欲しい。


「私からも良いかしら?」


 お金を分け終わったところでティアが小さく手を挙げた。


「二人はどこの宿に宿泊しているの? 私もそちらに移ろうと思うのだけど」

「あ」

「どうしたのよ?」

「……いや、宿のことを忘れてた」


 ブロンズからアイアンに昇格したところで一度、考えたのだ。

 宿を移ってはどうかと。ただ装備の更新やらで入用だったから見送った。

 だがシルバーの昇格と当座の資金を考えれば今回は実行出来る。


「良い機会だし宿を移らないか?」


 休める場所というのは大切だ。

 硬い床で寝るよりふかふかのベッドで寝た方が回復も違う。

 宿を移る意図を説明するとリゼも納得してくれた。


>@Super_monkey

うむうむ。必要なところで金を惜しむ奴はただの馬鹿ぞ。倹約家とケチをはき違えてはならん。


 だよな。

 装備、食、寝床。この中でも優先順位はあるがこれらは金をかけるべき部分だ。


「で、どこの宿に移るわけ? 言っとくけど私は心当たりないわよ」


 俺もないから色々聞いたり見て回ろうかなと。

 だがティアはどうか分からないので聞いてみると、


「良さそうな場所は幾つか知っているけど」

「「けど?」」

「借家というのも一つの選択肢だと思うわ」

「借家って……家を借りるってこと? 高いんじゃないの?」


 リゼの疑問も尤もだ。


「私たちの戦力から算出出来る稼ぎを考えれば十分現実的だと思うわ」


 既にシルバーとして活動しているティアの言なら信憑性は高い。

 頭も切れるしざる勘定ということはないだろうからな。


「それにギルドの住宅補助金もあるもの」

「「住宅補助金?」」

「ええ。シルバーから有望な冒険者にはその手の優遇制度があったりするのよ」


 ……いやそうか。

 街としては使える冒険者には留まってもらいたいもんな。納得だ。


「真ならほぼ確実に申請が通るはず。私とリゼも使える冒険者ではあるけれど」


 それはあくまで単体戦力。

 俺の場合は先の一件で指揮能力が証明されたのでそこが大きいとのこと。


「支部長の性格を考えればそこらの根回しはもう済んでるんじゃないかしら?」

「あー……」


 多分昇格時にそういう説明が一緒にされそうだ。

 理屈でリーデルに留まった方が得だと淡々とセールスされそう。


「あとはスキルも、ね」


 含みを持たせたのは表向き知られているところだけでもということだろう。


>@Super_monkey

住宅補助金か……そういうものもあるのか。

これまでは最低限の知識を吸収するのが最優先じゃったからな。

余裕も出て来たしこれからはその手の知っておけば得するというところも学ぼうぞ。


 俺もそう思う。


「私は賛成。宿だと部屋でしか寛げないもん」

「……そうだな。よし、じゃあ補助が受けられそうなら物件を見てみようか」


 幸いにしてここはギルド併設の酒場だから直ぐだ。

 飯を平らげレナさんの下に行くと、


「借家ですか。ええ、ええ。! それはとても素晴らしい考えかと!」


 この反応。まだ昇格前だが既に根回しは済んでいたらしい。

 あちらからすれば言い方はアレだが鴨が葱をってところか。


「ギルド所有の物件なら更に優遇措置を受けられますがどうでしょう?」


 物件を見たいなら今からでも可能とのことなので甘えさせてもらうことにした。

 そして幾つか物件を見て回り不便な場所にあるが二階建てのそこそこ広い家に決定。

 寝具などはあるそうで契約すれば今日から入れるとのことだ。


「では確かに。こちら鍵になりますので失くさないようにしてくださいね?」


 契約書に押印し、先払いで半年分の家賃を支払う。

 半年分ごとの支払いになってるのはギルド側の事情だろう。

 なるべくリーデルに居着かせようという意図だと思う。

 その分金額も勉強してくれてるので悪いことではないのだが。


「良いじゃない良いじゃない! 地元の家より立派だわ!!」

「小さいけれどお風呂もあるのが嬉しいわね」


 子供のようにはしゃぐリゼと楚々とした喜びを示すティア。

 今更だけど男と暮らすの全然気にしてねえな。


>@Super_monkey

美女二人と一つ屋根の下。あるかもしれんのう! 夜の元服が!!


 何言うとんのや。

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― 新着の感想 ―
まさに、美女二人と一つ屋根の下、何も起こらないはずも無く・・・。 ですねw でも勝手に配信されてるみたいだし、真君は懊悩しそう。
モンキーさんよくシックスさんも見てる配信で夜関連ではしゃげるな〜流石は天下人や
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