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俺のスキル【配信】コメント欄が戦国武将だった~秀吉の教えでどん底から成り上がる~  作者: 清松
第二章 暁は銀色

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戦の後始末

『腹ペコじゃ頭は回らないでしょ? ご飯を食べてからにしよう』


 翌朝、早速事情をと思ったのだがレティスさんの提案で詳しい話は食後ということになった。

 村の人たちが俺たちのために作ってくれた豪勢な朝食を楽しんだでから話し合いを開始。

 村に来てから今日に至るまでのことを事細かに説明すると、


「……マジか。ま~じかぁ」


 レティスさんは頭を抱えてしまった。


「僧侶殿が信じられぬのは無理もありませぬ。しかし儂や村の者も」


 立場上同席していた村長がフォローに入る。

 ああ、勘違いさせてしまったかとレティスさんは軽く手を振り言う。

 ちなみに出席してるのは俺、ティア、レティスさん、村長の四人だ。

 リゼは任せたと言って瓦礫の撤去などを手伝っている。適材適所だな。


「モンスターが人間のように組織だった行動を取っていた。信じるよ。

何せあたしも喋るモンスターをこの目で見たわけだしね。信じざるを得ない」


 頭を抱えたのはこんな爆弾が飛び出して来たから。

 オークの時点で厄ネタだとは察していたが改めて説明されるとってことだろう。

 俺も差し迫った危機を脱して落ち着いたからすげえ面倒だって感じてるもん。


「とりあえずギルドに報告だね。あたしの名前ならちゃんと人を寄越してくれるだろう」


 その通りだ。俺と村長さんだけでは正直、弱いと思う。

 だがシルバーで社会的信用のある僧侶のレティスさんなら無碍にはされまい。


>@Super_monkey

リーデル支部に送るなら問題なかろう。支部長が異世界佐吉じゃしな。

文面に不備があればちと心配じゃが理路整然と書けばあ奴なら動こうぞ。


 誰だよ異世界佐吉。

 ちょいちょい名前出るあたりモンキーさんが可愛がってたんだろうなってのは分かるが。


「レティスさんだったかしら? 私との連名にしましょう」


 と、そこでティアが一瞬俺を意味深に見つめ手を挙げた。

 意図はさておき。この提案は渡りに船だ。

 シルバー二人の連名なら安心だし文面の心配もなくなったからな。

 だってティア、支部長の性格は熟知してるだろうし。


「町で高速馬車を手配してリーデルへ。そこから派遣だとして」


 早くて四日ぐらい? というのがレティスさんの見立てだった。


「村長さん。分かってると思うけど」

「……他言無用ですな? 安心してくだされ。村の者にもしかと言い聞かせておりまする」


 ギルドの職員が来るまで部外者には黙っておく。

 後々職員からも正式に口止めがされるだろう。


「ありがとう。証言などで調査への協力も求められると思うけど」

「ええ。可能な限りお応えするつもりです」


 何せこれほどのことですからなと村長は渋い顔をする。


「さてあたしは便りを(したた)めるとしよう。お嬢さんも手伝ってくれるかい?」

「ええ、任せてくださいな」


 と二人が別室に移り俺と村長だけになる。


「では儂はこれで」

「ああその前に一つ提案が」


 食事中、モンキーさんと話し合ったことがあるのだ。

 村にとって悪い話ではないと思う。


「提案、ですか?」


 不思議そうに首を傾げるだけでネガティブな感情は一切見えない。

 流石にあれだけのことがあったから俺を信じてくれたようだ。


「ギルドの人間が派遣されて来ればしばらく山へは立ち入れなくなるでしょう」

「……はい。それは致し方ないことでしょう」


 しょんぼり顔で頷く村長。

 当然、これぐらいは織り込み済みだよな。

 あの女オークが根城にしてた山だ。何があるか分かったもんじゃない。

 一般人に下手なものでも見つけられれば情報封鎖が面倒だ。

 それなら最初から立ち入りを制限した方が良いに決まっている。


「だからその間の生活補償。そして調査隊の滞在費用を請求しませんか?」

「ふへ?」


 存外可愛いリアクションするなこのお爺ちゃん。


「普通にやれば後者はともかく前者には難色を示されるかもしれません」


 だが上手いことやれば必要経費だと割り切らせることも出来る。

 完全に補償するのは流石に無理だが六割ぐらいは引っ張れるというのがモンキーさんの見立てだ。


「村長さんさえ良ければその交渉、俺に任せてくれませんか?」

「それは……」

「まあ無理にとは言いません」


 時間もあるしゆっくり考えてくれれば良い。

 そう言って一旦話を終えようとするが村長は首を横に振る。


「いえ。そうではなく何故、ここまで儂らに」


 ああ、まだ引き摺ってるのか俺らを詐欺師呼ばわりしたこと。


>@Super_monkey

そらまあ昨日の今日じゃしな。


 ドデカイ事件あったんだしうやむやにすれば良いものを。

 まあ、ちゃんと受け止めてくれる方が嬉しくはあるけどさ。


「色々ありますが一つ挙げるなら“勝ったから”ですね」

「は?」

「昨夜の戦いは文句なしに俺たちの勝利だ。最高に気分が良い」


 だからこそ、ケチをつけたくない。

 村を離れるなら憂い一つなくやることは全てやったと気分良く旅立ちたい。


「なら今の内にやれることはやっておきたいなって」


 村長はしばらく黙り込んでから俺に向かって深く頭を下げた。


「……どうか、よろしくお願い致します」

「ええ。微力を尽くします」


 つっても交渉はモンキーさん任せなんだがな。

 流石にこの手の交渉は俺もやり方が分からんし。


>@Super_monkey

ワッハッハ! 安心せい。儂が交渉の何たるかを教授して進ぜよう。

口から生まれて来たとも言われるこの儂にかかれば何、軽い軽い!


 実に頼もしい。俺も色々勉強させてもらうとしよう。


>@Super_monkey

おう! 大船に乗ったつもりでドーンと構えとれい!!

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― 新着の感想 ―
異世界佐吉ワロタw この件がどれ程の大事になるのかな? そしてモンキーさんから教わる交渉術。 すごいんだろうなー。
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