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俺のスキル【配信】コメント欄が戦国武将だった~秀吉の教えでどん底から成り上がる~  作者: 清松
第二章 暁は銀色

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お猿さんの知恵袋

 レティスさんと別れた後は宿り戻り夕刻まで仮眠。

 そこからリゼと一緒に街の外に出た。夜間の依頼を達成するためだ。

 冒険者としての行動範囲、活動時間は階級によって異なる。

 アイアンになったことで一部の夜間依頼も受けられるようになったのだ。


「……あたし虫とか嫌いなんだけど」

「素材の剥ぎ取りは俺がやるから頑張ってくれ」


 今回の標的はロックビートルという甲虫系モンスター。

 コイツから剥ぎ取れる素材を回収するわけだがリゼは乗り気ではない。

 村で野良仕事をやっていた際も虫だけは本当に嫌だったそうな。


「ホント頼むわよ? 私は絶対やだからね」

「分かった分かった」


 森に入り標的を探すと直ぐに発見。

 見た目は中型犬ぐらいのカブトムシに似た感じで特徴はとにかく硬い。

 ひっくり返して仕留めるのが定石なんだが、これも中々難しい。

 まあ、


「えい」


 リゼには関係ないんだが。

 軽い調子で一刀両断。技も膂力も備えてるからそりゃそうなるよねって。


「うへえ、ばっちい。あんたよく平気ね」

「平気ではないけどお金になると思えば我慢出来るよ」


 内臓と甲殻の一部を剥ぎ取り袋に入れる。

 変な汁や臭いが染みついてしまったが我慢我慢。


「よし次だ」

「はいはい」


 それから森を回り要求分をゲット。

 水で体を清め、臭い消しを使ってから街に帰還した。


「明日は休みね。折角だし遊びに行きましょ」

「ああ、たっぷり昼まで寝てからな」


 そんな話をしながらギルドに入り清算を済ませる。

 用もないし直ぐに帰ろうとしたのだがレナさんに引き止められてしまう。

 どうやら話があるようで俺たちは応接室に来て欲しいと頼まれた。

 それで廊下を歩いていると、


「レナくんか。彼らは、ああそうか。例の話だな」

「はい」


 支部長のワイアルドさんに出くわす。


「君は受付業務があるだろう。私が受け持つから戻りたまえ」

「え、いえそういうわけには」

「私は一時間ほど手が空いたから問題ない」


 業務効率を考えればこの配置が適切だ。

 上司にそんなこと言われてしまえばレナさんも断れまい。


「……で、では後のことは支部長から聞いてください」


 申し訳なさそうに彼女は去って行った。


>@Super_monkey

時間があって尚且つ、今自分が取り組むべき仕事はない。

だからやる。その方が効率的だから。理屈は分かるが一言も二言も足りんなあこ奴。

本当にもう佐吉そっくりじゃ。ちょっとあれば大分違うんじゃがのう。


 俺もそう思う。

 温かみのある言葉の一つでもかけていればなあ。


「……コイツ、ホントに偉そうね」


 ぼそりと呟くリゼとかも見方が変わるだろうに。


「君たちにシルバ―昇格の推薦が出ている」


 応接室に入るやいきなり本題を切り出された。

 そういう人なのは分かってたけど、


「……俺らみたいな木っ端冒険者の情報も把握してるんですか?」


 思わず驚きに声が出てしまった。

 この街だけでもかなりの冒険者が居る。

 上澄みならともかく底辺の昇格事情まで支部長が把握しているのか。


「冒険者の管理が私の仕事なのだから当然だろう。何を言っている」

「あ、すいません」


 話の腰を折ってしまい申し訳ないと謝罪して続きを促す。

 鋭い目つきと相まって気が弱い人ならここで腰が引けてるぞ。


「そちらのリゼくんは思慮が足りぬが戦闘力だけでも十分資格はある」

「あ゛?」


 どうどうとリゼを宥める。

 俺の顔を立てて引いてくれたが顔は酷く不機嫌だ。

 支部長の方がまるで気にしていないのも腹が立つのだろう。


「だが君の方に疑義がある。スキルは有用だが実際はどうなのか。

スキルが二つも発現していることは事実なのだろう。しかし効果は自己申告」


 ああはいはい、言わんとすることが分かった。


「は? あんた真が嘘吐いてるとでも思ってんの?」


 吐いてんだよ。


「落ち着けリゼ。そういうことは言ってないから」


 だってと食って掛かるリゼを何とか落ち着かせる


>@Super_monkey

おみゃあが口で説明した方がええな。


 俺もそう思う。


「支部長。今までの話を聞いた上でこちらが理解した内容を確認しても?」

「構わない」


 許可が取れたので一つ頷き俺は自身の推察を並べていく。


「制約はあれど消費なしで他人を安定して強化出来るスキルは有用。

他の能力は低くともスキルだけでシルバーに上がる資格はある」


 十分資格を満たしているのか最低限なのかは分からない。

 でもまあここは一旦、無視しても良いだろう。

 俺としては知っておきたいがこの場では関係ないことだし。


「だがあくまでそれは自己申告でしかないからその確認をしたい」


 恐らくはギルド職員に実際にかけてみて実証されたらゴーサイン。

 こんなところでしょうか? とお伺いを立てると支部長は小さく頷いた。


「その通りだ。理解が早くて結構」

「……何でこの内容をわざわざ角が立つように言うのよコイツ」


 ぼそっと小声で呟く。

 聞こえたかどうかは分からないが多分、支部長は気にしてないだろう。

 なので俺も触れる気はないけど本当相性悪いなコイツら。


>@Super_monkey

真。これは機ぞ。


 若干げんなりしているところにモンキーさんのコメントが飛び込んで来た。

 チャンス? いやシルバ―昇格のチャンスなのは分かっている。


>@Super_monkey

そうではない。よく考えろ。試しを“何に利用”出来る?


 あ。


(一時とはいえ“タダで戦力を増やす”チャンスなのか……!!)

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― 新着の感想 ―
支部長さん、すごく効率厨っポイ(小並感 話は分かるが融通が利かなさそうです。 真君は話を合わせられるけど、リゼさんは無理かな?
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