祈りの光、隠された真実
ネオがまだ耳に残るエルナのEDMの余韻を引きずっている頃、
聖王国の静謐な聖堂で、一人の少女が祈りを捧げていた。
「……どうか、この世界が壊れませんように。」
彼女の名はセラフィーナ・ホープ。
病弱ながらも、王国中から「祈りの聖女」と崇められている。
彼女の祈りはただの願い事ではなかった。
周囲に微かな光の波紋が広がり、時折、見えない糸が空間を紡ぐように揺れる。
「私の祈りは、世界を紡ぐ織り糸のようなもの……」
静かに、だが力強くつぶやいた。
そこに突然、白鐘メルティアが現れた。
「セラフィーナ様、最近の世界の評価の暴走……これは、あなたの祈りと関係がありますか?」
セラフィーナはゆっくりと顔を上げた。
「メルティア……実は、私の祈りには秘密があるの。」
「秘密……?」
「私の祈りは、ただの希望ではないのよ。
裏では“空虚の福音”、評価を永遠に満たさない呪いの一端なの。」
メルティアは息を飲んだ。
「呪い……?」
「そう。世界に与える無限の承認は、決して満たされることがない虚無を孕む。
それが評価社会の根幹に深く絡んでいる。」
「だからこそ、ネオの“無評価”という存在が、唯一の希望なのかもしれません……。」
メルティアの視線が硬くなる。
「ならば、彼を守らねば。評価に囚われた世界を変えるために。」
セラフィーナは微笑んだ。
「ええ。でも、私の祈りはまだ動き始めたばかり。物語はこれから、もっと深く歪み始めるわ。」
遠くでリアルちゃんの囁きが聞こえた気がした。
「光と闇は、表裏一体。評価の波に溺れるか、無評価の海に沈むか……選択の時が近い。」




