表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1660/1986

1646話、ロゼッタ、少女の質問

 本日、昼休憩になったところで、テテちゃんが質問をして来た。

 随分と悩んでいる様子なので、どうせなら、と食事に誘うことにした。

 転移で自宅へと戻り食事を行う。あの広場、一応訓練場にする予定だったので食堂を近くに作って人雇っておいたけど、意外と需要あるみたい。わざわざ冒険者たちも利用しに来てるらしいし。


 騎士団の方は私の財布から経費として支払うからタダで頼めるようにはしてるけど、冒険者たちにはちょっと割高にしてるんだよねぇ。なんで町から離れたこんな場所で食事取ろうとするんだろ?

 ま、儲かるならいいか。


 自宅の食堂でリオネル様たちと一緒に食事をする。

 まさかこんなことになるとは思ってなかったらしいテテちゃんが緊張してるけど、そこまで気にしなくていいんだよ。粗相したって怒るようなのは……ロゼくらいしかいないし。


「なにロゼッタ? 私の方を見て?」


「いやー、テテちゃんが粗相して怒る人いないだろ、と思ったんだけどロゼなら怒りそうかな、と」


「失敬な。嫌味を言うだけよ? 平民の粗相程度で怒ったりはしないわ。好きなだけ漏らせばいいわ。大なり小なり」


「ふえぇ!?」


「もう、ロゼ、下ネタ系で冗談言っても伝わってないよ。変に気を回して無理しなくていいんだよ」


「あら、リオネル様失礼」


「テテちゃん、貴族ってもこんなんばっかや。気楽に会話しながら食事したらええよー」


 ちなみに、アイちゃんたちは気を利かせたのか部屋で食事を取っているらしい。ダンジョン核たちと仲良く会話しながら食事してるので食堂に来るよりもゆっくりできるらしい。

 無理に誘うのもよくないので彼らは彼らのやりたいようにさせている。


「んで、テテちゃん、聞きたいことって?」


「あ、そ、そうでした。えっと。いくつかあるんですけど、まずは簡単なモノから。えっと、たびたび10分とか聞くんですけど、分ってなんですか?」


「あー。それはまだ教えてないけど、時間の単位かな。ちょっと考え方を柔軟に変えないと認識しにくいだろうからある程度の知識増えてから説明しようと思ってるんだよね。順を追って説明すると、秒という単位があって、それを60数えた時間が分。さらに分を60数えた単位が1時間。一日を24時間で表すための数え方って奴なんだよ」


 あ、やっぱり理解できてないな。

 時間の数え方はなかなか面倒くさいからなぁ。


「よくわからないですけど、一応今後詳しく教わる、ってことですか?」


「ええ。そういうことね。だから今は、10分休憩で経過する時間が10分なんだ、とだけ思っておけばいいわ」


「な、なるほど」


 棚あげだけど他の人と一緒に勉強した方がいいだろうから、今はそういうものだ、とだけ覚えていて貰おう。

 テテちゃんも納得できたようで、これ以上追及する気はないらしい。


「えっと、二つ目の質問なのですが。その、守りたいモノ、って複数有ってもいいんでしょうか? 私なんかが守ろうなんておこがましい気もしますけど。しかもあれもこれもって傲慢じゃないかな、と」


「あら。守りたいモノはいくつあってもいいじゃない。守りたいなら守る、それでいいと思うわ」


「でも、私は一人だし、守りたい人が別々の場所にいたら守れない、というか、どうしたらいいかわからなくて……」


「守りたいものが多すぎて手から零れていくって奴ねぇ。守るモノ厳選したらぁ」


「もう、ロゼってば。ロゼはどうなの? リオネル様が手から零れてしまいそうなら、守るモノ厳選して諦める?」


「まさか? 最優先で助けるわ! あとは、まぁ他の奴はあんたに任せれば守るでしょ」


「いやいや、さすがに全部は無理なんだよ。だから……騎士団を作ったんだよ」


「え?」


「私はライオネル王国を守りたい、ベルングシュタット領も守りたい。でも王都とここは離れてるから。私がいなくても守ってくれる人を育てたの。それがライオネル王国軍であったり、ロゼッタ騎士団であったりするわけなんだよ」


「じゃあ、私たちって、ロゼッタ様が守りたいモノを代わりに守るための……?」


「しいていうなら、守りたい相手を強くしちゃえば自分たちで守るから守る負担が減るんだよ」


 ありゃ。口を開けたまま硬直しちゃった。

 おーい? 食事の手が止まってるんだよー?


「そうかー。そっか。守りたい相手が複数いて、自分が守れないなら、守れる人に頼めばいい。それが守るべき相手なら、なおさら……ロゼッタ様はほんといろいろ考え凄いなぁ」


「あー、止めときなさい、ソレに憧れて目指そうとすると自滅するわよ」


 失敬な。ロゼはなんで私をけなさないと話せないのかな? かな?

 それからも、いくつかの質問がテテちゃんからもたらされた。

 うん、テテちゃんが巫女呼ばわりされてる理由? それはさすがに私も知らないんだよ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ