テスト返却、です!
そういえば、忘れていたけれど、この日、つまりはテストの翌週の月曜日に、もう一つあることがあった。
そう、テストが帰ってきた。
まあ、あれね。
きちんとね。両親には、テストの存在を忘れていて、勉強が完璧にできたとはいいがたいってことは言ってあるからね。
今回のテストでは一位をとれなくてもいいって言われていたんでね。
安心して返却された答案を受け取りに行きましたよ。
一つ目は国語だった。
現代文、これはそこそこできた自信があった。結果は九十二点。まあ、順当なところか。
古典、これも普通にできたと思う。結果は九十一点。まあ、これといって問題はない。
という感じで続々テストが返却された。
「うわ、すごいね、カズヤ! 九十点台ばっかり!」
「理社は九十には届いてないのもあるけどな」
物理基礎は百点だったが、その他の理社は八十点台だった。
まあ、かなり無理をしたので、もうしたくはないが。
それにしても、物理基礎は良くできたものだ。かなり時間を使って徹底的にミスをなくしたのもあるだろうが、やはりノーミスは嬉しい。
数学ではいくつかミスがあっただけに、百点がひとつあるのは嬉しい。
「これ、学年一位とかなんじゃない?」
「いや、そこまでではないだろ。一桁に入ってはいるだろうけれど、一位までは……」
中学生の時も、このくらいの点数で一桁を死守していたものだ。
おそらく、上がいるはず。
と思っていたのだが……。
「やっぱり一位だったね! そうだ、ボクに勉強教えてよ」
とは、後日順位が出たときのチヒロの言葉だ。
「ちなみに、今回はどんな感じだったの?」
「えへへ、こんな感じ……」
そう、恥ずかしそうな笑みを浮かべつつ差し出してきた結果に目を通すと、そこには、散々な点数と順位がかかれていた。
「これ上げるのは厳しいぞ……?」
「あはは、無理かな……?」
「まあ、厳しいだろうがやってみなきゃわからんけどな」
「え、じゃあ」
「ああ、別に教えるくらいいいぞ。ただ、余計なのが一緒にくっついてくるかもだけど」
どうせ、次からは幼馴染共にも教えることになるだろう。
あいつらは頼ってくるの遅めだし。
ということで、次からはこんかいのような失敗は許されなくなった。




