KY な奴は死んだ方が良いと思うのです
顔面に深々と突き刺さった拳は身長180㎝強はある谷崎俊希をまるで紙屑の様に吹き飛ばし、十数m 後方のリビングの壁へと叩き付けた。
「プギュエッ!!」
壁に叩き付けられた俊希は踏みつけられたカエルの様な声を出してその場で悶えていた。
「……てっ……、ゲホォ…………テメェは、何を…ウォェブ」
ちょっ、チョット待って滅茶苦茶良い所に入った。
スッッッゲェ気持ち悪ぃ
これ絶ッ対に脳揺れてるよ!?
だって尋常じゃなく気持ち悪いもん 、絶対に脳震盪だよね?
クソッ、この頭パッパラパーめッ!
何でそんな無駄な武力誇ってんだよ!
あれか?1人だけ作品間違えてんのか?
多分アイツだけ違う世界の住人だぞ?
け○○ん! の世界にDI○様放り込む様なモンじゃねぇか!
多分エライことになるわ!8割方多分エライことになるわ!!
KYめッ!まだ皆様が俺の実力を知らないだろうから無双してやろうとしてたのに早速黒星付けやがって!
って、あら?
ここに来て漸く俺は違和感を抱いた。
そしてその原因は直ぐにわかった。
「おい、おぶ……んんっ……親父」
「何だねバカ息子よ。」
コイツッ、俺がクソ親父って言ったら直せって言った癖に自分は人をバカ扱いしやがって!
いや、落ち着け!
今、ここで俺がそれを言及しても確実にまた殴られるだけだッ!
何より話が進まねぇ!
ここは我慢だッ、お前は耐えれる子だ谷崎俊希!!
「あー、淡月ちゃんはどうしたのでしょうかお父様?」
「どうしたって、お前今何時だと思ってんだよ?
学校行ったに決まってんだろーが。」
嗚呼、成る程ね学校か。
あっ、ちなみに淡月ちゃんは俺の妹ね、い・も・う・と
この世に降り立った女神かと見紛うほどに美しく、
天上に咲き誇る花と勘違いしそうになるほどに可憐な、
頭に超を1無量大数ぐらい付けてもまだまだ足りないぐらいの美少女なのだ(いらん説明かとも思うが無量大数は10の68乗だ。)。
まぁ、確かに淡月ちゃんは俺の3つ下で中2だもんねぇ(ちなみに俺は17歳の高2だ)学校ちゃんと行かなきゃね。
うんうん…………
「ねぇお父様、今何時ですか?」
ちなみに俺の通う高校は地元でもチョット有名な進学校なのですが、ほんのちょっぴり家から遠いのです。
具体的には電車で20分ぐらいですかね?
さらに言うと、朝の8時半から始まるHMに1秒でも遅れると遅刻扱いされるのだが…………
俺が一縷の望みに全てを掛けて両手を絡ませて祈っているとパッパラパーが俺の質問に答えた。
「今ァ?
8時20分だけど?」
答えてくれはしたがどうやら応えはしてくれませんでした。
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
遅刻しちゃううううう!?」
俺は持てる身体能力の全てを使って制服に着替えて鞄を持って玄関へ走った。
「行ってらっしゃい。
気ィ付けてなー。」
「行って来ます!!」
そう言って俺は玄関先に停められていた自転車に跨がった。
電車なら最早完ッ璧に間に合わん!
が、自転車なら、自転車ならばワンチャンある!!
そう思い俺は自転車のペダルを漕ぐのに合わせて体を揺すりながら加速していく。
「いっ、イケる!
このペースならイケるぞぉぉぉぉぉ!!」
このペースならば遅刻回避も夢じゃねぇ。
その事実が更に俺に力をくれる。
俺は自転車のペダルを踏み抜かんばかりに、
自転車のチェーンを弾け飛ばさんばかりに、
全力で自転車を漕ぎ続ける。
しかし、俺はこの時忘れていたのだKYなのは何もあのパッパラパーだけじゃねぇことを。
「えっ、なにそれ」
ズォッ、と奇妙な音と共に俺にとっては自分の顔よりも見慣れたブラックホールの様な異世界への扉(って言っていいのか?)が現れた。
俺の5m前方ぐらいに。
勿論、自転車に乗りあまつさえトップスピードにまで達してる俺が避けれる筈もない。
どうやら俺は異世界に召喚された回数をまた、更新してしまったようだ。
「ファァァァァァァァッック!!!!!!!」




