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花音の好きな人
「ごちそうさまでした~。」
結局先輩は8時までいた。
「また来いよ。」
「またいらしてください。今度はもっと豪華なご飯、作りますからっ。」
お兄ちゃんと一緒に先輩を見送る。
なんだかんだ言って、楽しかったと思う。
そして今度は何を作ろうか必死に考えている自分がいる。
※
「奈々未~おっはよ!」
またいつものように花音が飛びついてくる。
「昨日先輩来てたんでしょ~いいなぁー。仲よくなるチャンスじゃん。」
その言葉に「いや、」と否定しかけると
「あ、でも奈々未は別に先輩のこと好きとかじゃないもんね。なんとも思わないか~。」
と花音が言った。
「そうそう。なんとも思わないに決まってんじゃん、花音じゃないんだから!」
そう言ったとたん胸がずきりと痛むのを感じた。
何も間違ったことは言っていないはずなのに。
「あ、先輩だ~。」




