12/28
放課後
私たちの間に沈黙ができる―
と、その重い空気を遮るようにチャイムが鳴った。
「教室、戻らないとね、困らせてごめん。」
「…。戻りましょう。」
教室に入ると花音と目が合った。
花音はついさっきまで泣いていたようで、目が充血している。
私のせいだ―
「花音…、今日の放課後、話があるんだけど、一緒帰れないかな。」
断られるかもしれないけど、どうしても伝えたい。
私は花音を裏切ったわけじゃない、と。
先輩とは何の関係もない、と。
信じてもらえないかもしれないけど。
「……いいよ、私も話あるし。」
しばらくの沈黙の後花音が答えた。
その声色はいつもより暗く、怖かった。当たり前だよね。
放課後―
私は花音と2人で通学路を歩いている。
ただお互い一言も話さず、沈黙のまま進んでいる感じだから「なんか、2人で帰るのって何気に初めてだよね…。」と場を和ませようとした―
がその一言が間違いだった。




