告白2
「なんで私ですか?」
まだ出会ってから1日しかたたないのに。
それに先輩の周りにはかわいい子がたくさんいるはずなのに。
「…料理の味に惚れたんだと思う。俺、奈々未ちゃんの料理をもっと食べたいって思ったんだ。」
先輩は少し照れた様子で答える。
「…でも、料理上手な女子なんてたくさんいるじゃないですか。」
「料理だけじゃない、もっと奈々未ちゃんのことも知りたい。」
そう言った先輩の顔はいつものふざけた感じなど1ミリもなく、まじめだった。
そのギャップに不覚にもときめいてしまう。
「じゃあ花音は?先輩今度デートするんですよね。」
「断った。奈々未ちゃんが好きだからって。」
「え…じゃあ花音は?どこですか、早く会って話さないと。」
花音はきっと私のことを裏切り者だって思っているだろう。
傷ついているに違いない。
「奈々未ちゃん、俺は奈々未ちゃんに告白してるんだけど。
」
「すみません、付き合えません。それより花音は?どこにいるんですか?」
そう早口で先輩に聞く。
花音は今どんな思いでいるんだろう。
「会って、何話すつもり」
その先輩の言葉にハッとした。
私、何を話そうとしていたんだろう―いいわけでも言おうとしていたのか。
「今は俺の話を聞いてほしい、ちゃんと考えて。」
「そんなの…」
無理だよ。先輩は花音の好きな人なのに。
私は花音の恋を応援しているのに。




