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感動のご対面……半分は

死神によって死んでしまった姉は死神となって生き返っていたようです。



ソワラス視点


私は今とても幸せです

なんてったって7年間も会っていない弟に会うことができたんですもの

7年間で大きくなったね

格好よく………はなってないけど

さらに可愛いくなって!


そんな弟、エルちゃんが私の膝枕で寝ています。

そして私はエルちゃんの頭を撫でています。


………可愛い………ハアハア


なんで私の膝枕で寝ているか

まあ、あの後泣き疲れたのか

そのまま安心したように寝ちゃったんですよ


かわ………いい!!


おっと、自重自重、

起きちゃったらたぶん離れちゃうからね


まあ、ということから

私は今幸せなんです。


そんな今の私の幸せは長くはないのかもしれないけど

何故ならここに誰かが転送されそうになっていることに気がついたから。


私も大雑把な転送なら出来るようにはなったけどピンポイントで送ることができるのは黒魔王竜であるグラグか金天帝竜、サンぐらいだろうけど

こないだからグラグの魔力がちょくちょく近くで現れてるからグラグの転送でしょう

グラグなら完全に存在を認識できなくすることぐらい簡単にできるのに現れることがあるってことは誰かを気に入ってそれをこちらに送ったのかな


まあ、人間を転送してきたんなら適当な場所に送り返せばいいんですけどね


私とエルちゃんの時間を邪魔はさせない!!


と思っていました


まさか送られてきたのが


「アリスちゃんとセルナちゃんだなんてね」

「「ちょっ私(僕)たちもいるんですけど!?」」


もしかしてエルム君の彼女さんかな!?

私は許さないからね?


「死神って人の格好をしているのね………」

「というか………エルム君生きてるよね?」

「もちろんよ?」

「待って…ください………なんで…なんで生きてるんです!

ソワラス姉様!?」

「まあ、色々あってね」

「ソワラス姉様?………あれ?さっき死神に殺されたっていってた………」

「ええ、殺されたわね」

「………え?」


さっきからアリスちゃんはなにも言わないけど…

そっか、急にいなくなっちゃったもんね


「アリスちゃん、ごめんね、急に居なくなっちゃったりして」

「………お姉ちゃん…

…生きてる………生きてるんですよね………」


今、ソワラスが居ることをちゃんと認識できたのかアリスは確かめるかのようにフラフラと近づいていく


「待ちなさい!まだソワラス姉様が本物かわかったわけではない!」

「そしたらエルちゃんも危険ってことになっちゃうよ?」

「ま、まあそうなんだけども!!」

「あと、エルちゃんが寝てるんだから、しー、だよ?」

「う…ごめんなさい」


警戒終わるの早いわね…

そこのところは前から変わってないわね


そこでフラフラと歩いていたアリスがソワラスの前まで来て……


「お姉ちゃん!!」


ソワラスに抱きついた。


「おーおーアリスちゃんも大きくなったねぇ」

「……おねぇちゃん……」


まったく、この子も変わってないなぁ


エルムを撫でている方の逆の手で抱きついてきたアリスの頭を撫でる



もう、みんなかわいいなぁ!!



「なんか、僕たちだけ置いてかれてる気がするんだけど……気のせいかな?」

「いえ、完全に置いてかれてるわ……なにがどうなってるんやら……」


唯一ソワラスのことを知らない双子剣士はこの状況に取り残されていた。





それはそうと向こうの双子ちゃんはエルちゃんとどういう関係なのかな?

というか、アリスちゃんとも知り合いだったのかな?


「そういえば、セルナちゃん」

「……なんでしょうかソワラス姉様」

「もう、エルちゃんと結婚したの?」

「「ぶッ!!」」


その言葉で後ろの双子ちゃんが吹き出した。


……おっと?


「いえ、まだしてないです」

「そっかそっか!」

「絶対に喜んでおられますよね!」

「そんなことないよぉ!ほんとは誰にもあげたくないとか思ってないってばぁ!」

「絶対に思っていますね……まったく、相変わらずですね、ソワラス姉様も」

「まあ、誰とも交流なんてしてなかったからね~」

「そ、そうですか」


おっと、気まずくなっちゃうな


「それはそうと、そこの双子ちゃん?」


「何でしょう!」

「何かしら?」


ボクッ子の方は温厚で、気が強そうな方はその逆かな?


「君たちはエルちゃんとどういう関係?」

「「え?」」

「エルちゃんの彼女さんとか?」

「いえ、そんなことは……」


ニルは丁寧に返そうとした……



「そんな風に見えます!?いやぁ嬉しいなぁ!」


ラルはラルだった。



ふーん、この子は……

危なっかしい系の美少女か!


どっちもかわいい!!


ソワラスもソワラスだった。



「んん?それを聞く限り彼女ではなく、エルちゃんを好きみたいな?そんな感じかな?……それとも……」


そんな、まさか!、エルちゃんが!?


「ハーレムしてるのか!!?」

「ちょっソワラス姉様!しー!しー!!」

「あ!ごめんごめん」


エルちゃんがハーレムを……

しかも、こんなにかわいい子ばっかり!


「えっといえ、ハーレムというか、特例で認められた一夫多妻制で、エルム君に逆プロポーズをしているというかなんというか……」


なんですって!?

彼女たちから求めたハーレムってこと!?

しかも、特例って……


「特例で認められたってことは法を少しねじ曲げたってことよね……一応聞くけど、他にもいるの?」

「えっと、はい」

「その子は……上級貴族だったりする……?」

「上流貴族というか女王よ?」


ニルの濁しつつ話す会話に割って入るはすべてを無視したラルだった。


「へえ、へぇぇー」

「ま、不味い!ソワラス姉様が!」

「……え?なに?」

「エルちゃんはいろんな女の子をたぶらかすような男の子に育っちゃったのかぁ」


ついエルちゃんを撫でる力が強くなる。


「後ろに黒い障気が!!」

「なんなのよあれ!?」

「私だってわからないわよ!!」


これは……

目を覚ましたらオシオキかなぁ



「ん…んんぅ……」

「目が覚めたかなぁ?

え、る、ちゃ、ん?」

「……おねーちゃん?」

「そーだよ?お姉ちゃんだよ?」

「おねぇーちゃんだぁ!!んーー!!」


……ん?


そこでエルムのからだが徐々に小型化していく。


「あれ?エルム君の様子おかしくない?」

「……確かに」

「……あれは……」

「あちゃあーこのタイミングでこられたらなにも言えなくなっちゃうじゃない」

「このタイミングでこられたら?」

「……なにが?」


へえ、双子ちゃんは知らないのかぁ


「おねーちゃん!お外に遊び行こーよ!」

「ちょっと待っててねーエルちゃん」

「うん!」



エルちゃんは


突発性幼児退行症候群だ


簡単に言うと、ちょくちょく子供化する




全然意味がわからないが



…治ってなかったのね… 

実際治っててなくてよかったと思うけど。


え?なんでかって?


いやいやいや!

みてよこのエルちゃん!!

激かわすぎでしょ!!

この無邪気な笑顔!


最高!!




「エルム様は突発的に幼児化する病気を持っているんです」

「え?でもエルムなら治せるんじゃ……」

「いえ、これは……治せないんです」

「いいじゃん」

「いや、よくないでしょ」

「え?僕はこのエルム君が無性に愛くるしくて今こらえるの必死なんですけど」

「……それもそうね」

「それに関しては同意します」



ボクッ子ちゃんは私と同類の臭いがするわね!


「ん?おねーちゃんおねーちゃん」

「どうしたの?エルちゃん?」

「あの綺麗なおねーさんたちだれー?」

「「え?」」

「やっぱりそうよね」

「……幼児化したから記憶も……ね」

「……なるほど」

「エルム君」

「なーに?綺麗なおねーさん!」

「ッ!!」


この時、ニルの鼻から赤い液体が垂れそうになっていた、


「……ヤバい、これヤバいよ……」

「……おねーさんだいじょーぶ?」


下から覗き込むように上目図解をするエルム(幼児バージョン)に

ニルは……


「ぶっはぁ!!」


耐えきれなかった。


鼻血を吹き出し(エルムには当たらないように)倒れたニルは至高の表情をしてビクビクしている。


「血が出てる…だいじょうぶ?

……おねーさん安心して!僕が治してあげるから!部分治癒パートキュアー ブラッド!」


鼻血を止めなおかつ減った分の血をも戻す。


「我が人生に一片の悔い無し……」

「いやいやいや!せっかくなおしてもらったのに死んでどうするよ!ニル!」

「いや……ラル、これは……ヤバいよ……」

「ゴクッ」

「……エルちゃん、ありがと……ね」

「どーいたしまして!」

「……エルム」

「ん?」

「初めまして、私は、ラル=レスチールっていうんだ」

「こちらこそはじめまして!ボクのなまえはエルム=ギールです!

よろしくおねがいします!

ラルおねーちゃん!」

「ぶふぁあ!!」


ラル、撃沈


「なにやってんだか」




「で?セルナちゃんはしないの?」

「いや、私はやめておきます……耐えられるわけがないから……」

「そう?もったいないなぁ」


やめておきますといっておきながらすっごく堪えてるのがわかる


「エルちゃんエルちゃん」

「なーに?おねーちゃん?」

「クッ!かわいいッ!けど……

ーーーーーってーーーあそーーーーのおねえーーにーーーーーーってきて?」

「わかった!」


とてとてと歩くエルム(幼児バージョン)はセルナのもとへ向かう


「…………まさかっ!」


エルム(幼児バージョン)はセルナの服を小さくなった手で掴むと……


「おねーちゃん、ボクと遊んで?」


それは上目づかいの物憂げな……


「ぶふぁあ!!」


セルナ、撃沈



「ふっふっふ、このエルちゃんの可愛さに勝てるものはいない!

……それはそうと、おーい、アリスちゃん?」


ソワラスはエルムから抱きついて泣き続けているアリスに意識を向ける。


「……ひっ……」


まったく……ほんとに変わらないなぁ

普段は大人びて見せてるくせに私には泣き虫で甘えん坊なところとかね


エルムが膝枕しているところからいなくなったのでエルムを撫でていた方の手をアリスの頭に添えて、胸元に抱き寄せる。


「はいはい、気がすむまで泣きなさいな」

「…ぅ…ぅぇぇ…」


そして私はアリスが泣き止むまで撫で続けながら鼻血を出して倒れている三人を指でツンツンとつつくエルちゃんを見ていた……



エルちゃん……可愛い!!!


またもや更新が遅れてしまったクロ課長です

すいません!


今回は死神となったソワラス姉様が通常のエルムと幼児化のエルちゃんに萌え悶えるような感じです。

そして、アリスのたち位置が前回のエルムとほとんど同じ……

とまあ、治らないエルムの病気が判明したりした話でした!


ソワラス姉様はちょっと残念属性がありそうですが基本的みんな残念属性持ってましたねw


それでは!

今話も最後までお読みくださってありがとうございました!

誤字脱字あれば報告してくれると助かります!

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