75 手荒な挨拶。
主人公に戻りました。
ある日
ゴガ達が他のゴブリン集落の調査に力を入れている。
なので現在の俺は結構手が空いている。
この際ゴガ達ゴブリンに色々見せてやろうと思った。
なので町に行って日用品や武器などを色々と買ってきてやろう。
って事でゴガにちょっと出かけると言って町にやって来た。
時刻は早朝。
宿に行くと皆が居た。
「おいっす。」
俺。
「おお!帰って来たんですか?」
とアーロン達が驚いている。
「一時的にな。」
「調子はどうだ?」
俺。
と席に座りのんびり話を聞く。
アーロンとクラーレンは順調らしい。
仲間を鍛えて、上手く一部の教会と協力出来ているらしい。
ここで問題はジュリエット達だった。
「領主が?」
俺。
「はい。領主さんとお話出来れば味方になっていただけそうなのですが・・・」
ジュリエット。
「どうやって領主と会うかって話か・・・」
「館の場所わかる?」
俺。
「はい、おおよその領主様の部屋の場所も分かりますよ。」
ジュリエット。
「おお!なるほど。」
「じゃあ今から会いに行くか?」
俺。
「どうやって?」
アーサー。
「隠れてこっそり忍び込んで俺が領主を連れてくるよ。」
俺。
「人さらい?」
アーロン。
「まぁ、領主様が被害届を出せばそうなるかな?」
俺。
「私も一緒に行っていいですか?」
ジュリエット。
「ああ、いいよ。」
俺。
って事で領主の館に向かった。
近くまで歩いていき俺はジュリエットをお姫様抱っこする。
そして体と音を魔法で消してジュリエットの言われた通りに進む。
何もないのに開くドアや窓。
偶然目にした者は恐怖に顔を歪ませる。
そして領主の部屋に到着。
中に領主以外の人間が居ないことを確認して入る。
「へえええぇぇぇぇ!!!」
「なんでぇぇぇぇぇぇ!!??!??!?」
領主は今にも泣きだしそうな顔をしている。
「あの方です!」
との事。
そして俺はジュリエットを小脇に挟んで、
この領主も反対側の小脇に挟む。
その後窓から飛び降りて体を消したまま予定地点に向かう。
【身体強化】の魔法を使用して屋根をピョイーンピョイーンと飛んで町の外の森に行く。
屋根が何か所かぶっ壊れたけどごめんね。
領主様は移動中はひたすら叫び続けている。
彼の涙と鼻水をそこら中に飛び散らせながら俺は走る。
そして森の中の皆が居る地点に到着し領主さんを下す。
ドサ!
そして魔法を解く。
「うぇ・・・」
ジュリエットは腹に来たらしい。
領主さんは鼻水と涙で失神しかけている。
そして落ち着くと泣き出す。
「うわぁ・・・」
「隊長、一体彼に何をしたんですか?」
アーロンは呆れた様子で俺を見る。
「体を消した状態で部屋に入ってそのまま屋根伝いに連れて来た。」
俺。
「なるほど・・・」
「慣れていないとこうなりますよね・・・」
クラーレン。
「まあ後は任せたぞ。」
「もし殺して証拠隠滅する時は俺に言ってくれ。」
俺。
「それは最終手段です。」
クラーレン。
「はぁ朝ごはんが出てくるかと思った。」
ジュリエット。
で領主さんが少し泣き止んだ所でジュリエットとクラーレンが中心に話をする。
しかしまぁ・・・彼らは説得に手こずる手こずる。
なぜかと言うとこの領主がいつぞやのクソガキ以上にクソガキなのだ。
「おっ、俺様にこのような事をして許されると思っているのか!」
とか
「枢機卿に頼んで神の裁きを食らわすぞ!」
とか鼻水を垂らしながら言っている。
これは少し再教育が必要かもな。
と思っていたらクラーレンが本気を出して説教を始める。
ひたすら今の教会と一部の貴族の悪い所を述べて教える。
そして何が正しくて何が悪いかをひたすら説教する。
そんな説教が始まって数時間経過した。
俺とディーンで料理を始める。
ちょっと小腹が空いたので火を付けて味付けした肉を大雑把に串焼きにしようと思う。
肉に味付けしようと思った所でいい香りが漂ってくる。
「ん?これは?」
俺。
「クラーレン神父が普段足を運んでいる教会で教えてもらったソースです。」
「チーズとかミルクとかを色々入れて作ったソースでとても美味しいんですよ。」
ディーン。
「へー!いい香りだな!」
「作り方教えてよ!」
俺。
「ええ、いいですよ!」
ディーン。
という事で今回はこのクリームソース?を使って肉を焼く事にした。
まあ焼いた後にソースをかける感じだけどね。
出来た串焼きにソースをかけて皿にのせる。
「小腹が空いただろ?」
と言って配る。
「おお有難うございます。」
クラーレン。
「お前も食え。美味いぞ。」
俺は領主に渡す。
「え・・・有難う。」
と言って領主は皿を取る。
「んー!!」
「このソース絶品だな!」
俺。
「おいしー!!」
「トロトロで美味しいですね!」
ジュリエット。
「お゛い゛し゛い゛。」
号泣しながら言う領主さん。
「いっつも食ってるんじゃないのか?」
俺。
「普段は冷めた薄味のお上品な料理ばかりで・・・」
「こんなに暖かくて美味しいお肉初めて食べました!」
と輝く様な笑顔で鼻水と涙を垂らしながら言う。
「あー・・・初めて会った時のジュリエット状態か・・・」
「まぁ、頑張ってその辺も改善していったらいいさ。」
と言ってクソガキ領主の頭をなでる。
すると「ぶええぇぇぇぇぇええ!!」とさらに泣き出し俺に抱き着いて来る。
「よしよし。」
「あのうざったい枢機卿もうざい教会の連中もいずれ消えるからそれまで頑張るんだぞ。」
俺。
「ほんと?」
ガキ。
「ああ、それは俺達でやる。」
「だからお前はあいつらが消えた後に活躍してくれ。」
俺。
「うん。頑張る。」
ガキの目に少し希望の光が灯った様だ。
その後肉を食べながら話し合った結果。
ラドクリフ神父の教会に時々お忍びで顔を出す事にしたらしい。
ラドクリフ神父、ガキ、ブロッキーの三人でいい関係を築いて欲しい物だ。
肉を食べた後は少しガキと魔法をワイワイガヤガヤ練習した。
そして遅くならない様に彼を家に帰した。
ガキ(領主)が帰った後。
「私があんなに頑張ったのに・・・」
クラーレン。
「どした?」
俺。
「あなたは串焼き一本で彼の心を変えてしまうのですね。」
クラーレン。
「アイツの境遇と料理がたまたま嚙み合っただけだと思うぞ。」
「それにお前たちの説得がなきゃあんなに簡単になびかなかったと思うぞ。」
俺。
「はぁ・・・そう言ってくれると助かります。」
クラーレン。
「隊長は人も魔物も懐柔するのが得意ですよね。」
アーロン。
「魔物は人間ほど複雑じゃない事が多いから比較的分かりやすくていいぞ。」
「その点人間はめんどくせぇしすぐ死ぬしで、やってられねーよ。」
俺。
「なるほど。」
「人間の方が難しいのですね。」
クラーレン。
「そうだ。だからお前は胸を張りなさい。」
俺。
「ありがとうございます。」
クラーレン。
その後夜も近かったので宿で飯を食って寝た。
俺は基本的に宿の部屋を取りっぱなしだ。
次の日
予定通り買い物をする。
つもりだったがアーロンの手下たちの訓練をすることになった。
ビッシバッシ訓練する。
全員が泣く一歩手前くらい訓練した。
一応リーダー格が三人いてそいつらがかなり強かったが、
それでもアーロンの足元にも及ばない。
アーロンが強すぎるのか、奴らが弱いのか。
半日ほど訓練した後解散した。
「かなり真面目な感じになったな?」
俺。
「はい、やはり適切な睡眠食事運動労働は魂を綺麗にするみたいです。」
アーロン。
「そうか、他のハンターはどうだ?」
俺。
「結構あいつらみたいに枢機卿に与してるハンターが多いみたいです。」
アーロン。
「あいつら?」
俺。
「隊長が殺したあの男ですよ。」
アーロン。
「アイツって枢機卿の手下だったの?」
俺。
「ええ、しかもかなり嫌われていたみたいで誰も犯人を密告しなかったんですよ。」
アーロン。
「え?だれもって他にも枢機卿の手下が居たんじゃ?」
俺。
「はい、ですがその味方にすら嫌われていた見たいです。」
アーロン。
「へー、友達居なかったんだね。」
俺。
味方にも嫌われるって事は相当やり過ぎたんだろうね。
まぁ死んじゃったけど。
「ともかく枢機卿に話が伝わっていないとも限らないので気を付けてください。」
とアーロンが忠告してくれる。
雑談した後色々と買い物をしてゴブリン村に戻った。
ゴブリンの村。
時刻は昼すぎ夕刻前。
「戻りました。」
俺。
「おかえり。」
ゴガ。
「色々買ってきたぞ。」
俺はそう言って色々見せる。
人間の服を一通りこんなデザインの服だよって説明する。
そして道具。
鍋や皿スプーンやフォークなど調理道具。
後は木や鉄を加工する道具とかも買ってきた。
そして武器、今のゴブリン達は槍と弓と石で戦うが、
他にも色々武器や防具に盾を買ってきて見せた。
例えばメイスとか戦斧とかは騎兵から人気だった。
何故なら槍だと刺した後、抜けずに槍を捨てる事が多いらしい。
獲物を狩る時は問題ないが敵のゴブリンを倒す時は困る。
幾つか予備を【収納】に持っているが槍は無限ではない。
次々とゴブリンを倒している内に武器が無くなる事も有るのだ。
その点戦斧やメイスは刺さって抜けないと言う事は少ない。
特にメイスはオオカミに乗った状態のスピードで敵をブッ叩けばほぼ確実に死ぬ。
後は荷車とか何か使えそうな物を色々説明しながら見せた。
そんなこんなでワイワイガヤガヤした後寝た。
次の日。
ゴガや族長から相談を受けた。
何かと言うと。
荷車を運用するにあたって森の中じゃ足元が悪すぎるとの事。
「じゃあ荷馬車を改良するのではなく、整地して道を作ろう。」
俺。
「道?」
ゴガ。
ゴガ達は人間が知らない様な鉱脈から鉄を掘っていた。
そう言った場所は複数あるらしいが今は一か所から取っているとの事。
で鉄鉱石を運ぶ際には籠か皮で作った袋に詰めて背負って運ぶ。
しかし荷車をみてこれだ!!となったらしい。
そこでこの問題に突き当たった。
まあ普通に整地すればいいんだけど、ゴブリンにはそんな発想が無かったらしい。
なんでかって言うと、複数の集落を一つの勢力が支配する事が無かったとの事。
村から特定の場所に向かう際もただルートを覚えてそこを進むだけ。
整地とかしない。
まあぶっちゃけ道を作っても定期的に整備しなきゃいけないし。
一集落の規模じゃ維持するのに限界があるのかもね。
しかし今は違う。
複数の集落が集まり、大きな村か町ほどの規模となった。
戦士たちも育成が進んでいる。
なので道中の危険の排除も戦士たちに任せられる。
という事でまずはルート探し。
比較的平坦で勾配の少ない幅の広いルートを決める。
岩や巨木などは全てゴブリンが自力で排除できる。
この村のゴブリンのほとんどが魔法を使える。
なので皆でやればブルドーザー並みの整地能力を発揮するのだ。
池や川、沼などのぬかるみを避け急勾配も避けたりして道を作る。
そして道は重い石かなんかで叩いて固めて、
真ん中を若干高くして両脇に水が流れていく感じにした。
「なんでか分るよな?」
俺。
「え?」
ゴガ。
「道に水が溜らない様にするためですね?」
ギガ。
「その通りだ。」
「まぁ俺も初めてだし、実際に運用してみて悪い点があったら改善していこう。」
俺。
「オウ!」
ゴガ。
「はい!」
ギガ。
こうして道が出来て、狼に荷車を引かせた大量の輸送が可能となった。
道を作る際のノウハウも皆にしっかり共有して次回作る時のヒントにする。
ゴブリンってこういう所が賢いと思った。
コイツ等はしっかりと情報を共有するのだ。
倒せない敵や地形の変化などなど、しっかり共有して皆で対処する。
そう言えば名称にも変化があった。
現在、複数の一族が集まり彼らの族長がそれぞれまとめている。
そしてその上にゴガの族長が居る。
つまり族長の上に族長がいる。
そこで会議中。
とても分かりにくいので村長と呼ぶことを提案したらあっさり通った。
なのでトップにゴブリンの村長がいて、その下に複数の族長が居る。
次に軍と言うか戦士団の扱いについても話し合いが行われた。
まず誰が軍団に命令できるの?って事。
例えばエステラ王国の近衛兵団は国王の物だ。
指揮はアーサー団長が取っているが、命令を下すのは国王となる。
所謂、近衛兵団は国王を守る軍団と言うより、国王が所有している軍団という事だ。
でこのゴブリン戦士団は村長の物という事になった。
村長が適切に命令を下すと言う感じになった。
そして戦士団の指揮はゴガとギガがとる。
ここで一つの意見が出た。
各族長がいざと言うときに命令できる兵隊が欲しいとの事。
これは反乱の意思ありとかじゃなくシステム的な問題だ。
今は問題が発生した場合、
族長が村長に報告して村長が戦士団に命令してようやく問題に対処できる。
しかし小さい問題の場合いちいちこの工程を踏むのは時間が掛かる。
よって、各族長に数人の戦士を送って、族長がある程度その戦士達に命令を下せるようにした。
もちろん戦士たちは明らかに変な命令は無視できる。
戦士達は基本的にその族長の一族を警護していざとなったら動くって感じ。
派遣される戦士達は2~3人だが精鋭だ。
よっぽど困る事は無いはずだ。
ここで俺がこっそり助言した結果、定期的に戦士を交代させて癒着を防ぐ事になった。
これ重要です。
ここでゴガ達も正式に称号?を与える事になった。
ゴブリンの戦士たちを『ゴブリン戦士団』と呼ぶ。
そして戦士団団長にゴガが就任、ギガは副団長となった。
でその下に歩兵部隊、弓兵部隊、騎兵部隊と色々いるので彼らにも、
歩兵部隊の部隊長、弓兵部隊の部隊長、騎兵部隊の部隊長と称号を与えた。
それ以下の上官は中隊長とか小隊長とか班長とか呼ぶ事になってる。
軍団が増えても上手く指揮ができるように今からこんな感じでやらせている。
ゴガは脳筋気味だがバカでは無いのでちゃんと理解してしっかり運用している。
でギガは早速新たに部隊を作ろうとしている様だ。
その名も雑用部隊と情報部隊。
雑用部隊は道の整地や物資の運搬、建築など雑用をメインにやる部隊らしい。
で情報部隊はその名の通り情報を集めたり情報伝達する部隊らしい。
「いかがでしょうか?」
ギガは淡々と分かりやすく説明して見せた。
他の族長や村長にゴガもいい意味で驚愕している。
当然全員賛同して設立が決定した。
因みにこの辺の情報は木の板を薄く切った物に書記係がメモしている。
その後は鍛冶や料理や道具作り、建築系の技術を村全体に行き渡らせる方法とか色々話し合われた。
ゴブリンは時々こんな感じで話し合いを行うので村の進歩は著しいのだ。
次の日
ゴブリンが毛むくじゃらのアルパカっぽい生物を見つけて来た。
そして毛で布を作りたいと言ってきた。
申し訳ないがやり方が分からないので、町に戻りクラーレンに相談した。
「なるほど、毛織物の作り方ですか・・・」
「教会のシスターに詳しい人が居ますよ。」
クラーレン。
「そう言えばハンターの中にも何人か毛刈りから機織りまで出来る奴が居ますよ?」
アーロン。
「まじで?ゴブリン達に教えて貰えたりする?」
おれ。
「うーん、聞いてみますね?」
クラーレン。
「こっちも声をかけて見ます。」
アーロン。
その後アーロン達はあっさり了承してもらえたが、
シスターさんの方は護衛をしっかりすると言う事でどうにか了承してもらえた。
という事で道具一通を何セットか買って【収納】に入れてゴブリン村に行く。
俺、シスターさんとアーロン達。
もちろんスイとエンにユキもいる。
ゴブリン村の外側に整地してテントを複数立てて宿泊準備を整えた場所に案内する。
これは人間側とゴブリン側両方に配慮した結果だ。
「連れて来たぞ。」
俺。
「お待ちしておりました。」
「私はゴブリン戦士団団長のゴガと申します。」
「この辺りの魔物の排除はしっかり行いますのでよろしくお願いします。」
ゴガ。
「私は副団長のギガと申します。」
ギガ。
そんな感じで二人が自己紹介する。
で人間どもは驚愕する。
ゴガ達はかなり変化を遂げた。
人間の様な見た目になってきているのだ。
背筋が伸び顔も人間かエルフっぽくなってきて居て、
特に耳はエルフの様に少し尖っている。
肌は緑から灰色になった。
ゴブリンが生まれた直後は薄い緑で成長するにつれて濃い緑になって行く。
そして何かをきっかけにだんだん灰色に変わっていき、
骨格も人間とサルの中間の様な姿勢から、だんだん人間になって行く。
今ではこの村のほとんどが灰色のエルフの様な姿になっている。
ついでにオオカミもかなり増えて大型化している。
大きさは小柄な馬程度だ。
「ゴブ・・・リン?」
アーロン。
「そうです。我々はこう見えてゴブリンです。」
ゴガ。
「紳士的なゴブリンさんですね。」
シスターさん。
「ええ、師匠の友人となれば我々の敵ではありません。」
ゴガ。
「じゃあこっちも自己紹介して作業に取り掛かろうか。」
俺。
「はい・・・」
アーロン。
村から少し離れた簡易的な宿泊地でゴブリン達に毛の刈り方から教えていく。
刈った毛を洗って、毛を整えて、毛糸にして、毛糸を布にして、裁縫する。
でそのアルパカっぽい生物を毛鹿となずけたらしい。
角は無いけど。
ゴブリン達はその毛鹿を連れて来ては柵で囲って餌を与えて飼っている。
家畜化する気らしい。
どうやら毛鹿もまんざらでは無い様子でのんびり飼われている。
餌は森の木や草を適当に刈って来て与えるだけでいいらしい。
そしてそして、ゴブリン達は余分に買っておいた毛糸を作る道具や織機?自体を観察して、
それ自体を生産しようとしている。
てか数日で作り上げてしまった。
ホント―にゴブリンって器用だな。
そんなこんなで数日でゴブリン達は服を作る所までのやり方を覚えた。
すごいね。
衣類や防寒着に寝具にと、色々な使い方を学んでいた。
スポンジみたいだ。
コイツ等そのうち畑とかもやりだしそうな勢いだ。
革の加工はすでに出来ていて、固い革や柔らかい毛皮など色々作れる。
鉄もばっちり木の加工も出来る。
そして毛織物もばっちりだ。
シスターさんがついでに染色も教えてたし。
でこの交流のお返しにって事で毛鹿の番をシスターさんに渡してた。
シスターさんは教会で飼って子供たちと毛糸を作るらしい。
幸いこの毛鹿も賢いのでちゃんとシスターさんについていく。
教会の敷地も広いので飼う事は出来るらしい。
あとアーロンの手下のハンター達にはオオカミを猟犬代わりにプレゼントしていた。
当のオオカミさんの許可はしっかり得ている。
この村で過ごしている内に仲良くなった個体を引き渡しているのだ。
一応飼い犬ってわかるように首にバンダナを巻いている。
名前はバウでスイとエンより一回り大きい。
何か言われたら猟犬ですって言って誤魔化すらしい。
かなりデカいけどその言い訳通用するのか??
そしてシスターさんとハンターさんを町に届けた。
「あのゴブリン達が特別理性的なだけなので気を付けてくださいね。」
俺。
「はい、分かりました。」
「でも、彼らは見た目で分かりますよね?」
シスターさん。
「確かにぱっと見は灰色のエルフですもんね。」
俺。
「あれっておとぎ話のダークエルフと似てません?」
シスター。
「あー確かに。」
ハンターさん。
「ダークエルフ?」
俺。
「はい!」
「正式な種族では無いみたいですが、そう言う存在がおとぎ話や物語で時々出てくるんですよ。」
シスターさん。
「へー。」
俺。
「邪悪な存在ともただ肌が黒いだけのエルフとも言われていて、
どの話もバラバラではっきりしないんですよ。」
シスターさん。
「まぁ、個体差があるってだけじゃないか?」
「人間だってそうだろ?」
俺。
「フムフム、なるほど・・・」
シスターさん。
「つまりゴブリンはダークエルフだったと?」
ハンターさん。
「その可能性が大きいですね。」
俺。
「見た目も性格も人間やエルフとそう変わらないですよね。」
シスターさん。
「そうだね。」
俺。
そんな話をした後、それぞれの家に戻って行った。
所で服が作れる様になる前は皮や葉っぱの腰巻だけで生活していました。
なので日常生活で『アレ』や『コレ』が雄雌関係なくポロポロと見えていました。




