57 クラーレンに会いに行く。
クラーレンって海洋生物みたいな名前ですがちゃんと名前には意味があります。
次の日
ジュリエット王女殿下を王城に送り届けた次の日の朝。
俺とアーロンはいつも通りハンター協会の訓練場で早朝の訓練をする。
訓練は俺とアーロン達5人とスイとエンとユキ。
訓練場は外とつながっていたのでユキも訓練場の端っこで俺達の訓練を眺めている。
訓練の後、朝食の時間に宿に戻り朝食をとる。
「さて、俺は王都の散策ついでにクレーレンとか言う神父を探す。」
「お前たちも散策のついでに来るか?」
アーロン達と打ち合わせをする。
「はい、王都を見て回りたいので行きます。」
って事で皆で王都を散策する。
王都の教会の情報は仕入れていない。
フランクも王都に関してはあまり詳しくないらしい。
場所も分からん。
「とりあえず日用品を補充しながら教会を探そうか。」
アーロン達に言う。
「日用品や鍛冶屋がどこかも確認出来たらいいですね。」
ブレッドが言う。
「ギャレットさんに聞いてから行くのか?」
カール。
「まずは自由に適当にぶらついてみないか?」
俺。
「そうですね。俺達も初めてですし迷子にならない様にぶらついてみましょうか!」
アーロン。
「じゃあ適当に歩いてみるか。」
って事で好き勝手に歩いてみる事にした。
ユキは鞍を付けて連れて行く。
もちろん双子も一緒に行く。
王都の西門から入って真っ直ぐ進み円形の広場をさらに真っ直ぐ進めば貴族区の入口が見えてくる。
途中の円形の広場は十字に道がつながっている。
西は西門、東は貴族区だ。
そして北と南は大通りになっていて緩やかなカーブを描いている様だ。
どっかのお姫様曰く王都での教会の評価はヴェスバルトよりも遥かに悪いらしい。
怪我もしてないのに教会に行きたいと言うと変な顔をされるらしい。
それほど嫌われているという事だ。
ここで問題が一つ。
小心者の俺はそんな状況で「教会はどこですか?」とか聞きにくいのだ。
「別に悪い事ではありませんが悪目立ちするのは確かですね。」
とアーロンも同意見らしい。
理由を付けて場所を聞く事すらも気が引ける。
「どうやって探そうか?」
俺。
「ハンターなら教会の場所を聞いても問題なさそうじゃないか?」
カール。
「いや、王都の教会での治療は相当高額でハンターも滅多に使わないらしい。」
ブレッド。
「なんで高額なんだ?」
カール。
「さあな、解らん。」
ブレッド。
「じゃあ歩き回って探すしかないな。」
俺。
「そうですね。」
アーロン。
教会はそこまで嫌われてるのにどうやって資金を集めてるんだ?
この様子じゃ、市民からの募金とか基金?とかほとんど無いだろ?
とにかく町を適当に散策する。
行く方向は一旦円形の広場に出て北側の大通りを進む。
大通りなだけあってかなり賑わっている。
雑貨店、服屋、日用品店、飲食店。
と質のよさそうな店が立ち並ぶ。
通りを眺めていて驚いたことがある。
飲食店の店の名前や看板に書いてあるメニューなどが聞いた事の在る料理名が多い。
パスタとかハンバーガーとかカレーなどなど沢山。
この王国は食材が豊富にある。
気候的に無理そうな物まで収穫できるらしい。
だから可能か不可能かで言えば可能なのだが、なぜ前世に存在した料理と全く同じ物がある?
考えてみれば家や服、道具なども前世のどこかで見た事の在る物ばかりだ。
ひょっとして俺の様な転生者って結構いるのか?
それとも偶然?
「見た事のない料理が沢山ですね!」
アーロンが子供の様に目を輝かせている。
「本当に上手そうだな!」
ブレッドも興味津々だ。
「あとでいい感じの店に入ってみようか。」
俺。
「ぜひ!」
アーロン達。
ただ、服は前世のいわゆる現代風とはいかない。
多分製造技術とかの問題かな?
チャックとかゴムとかは作れないんだろう。
しかし現代風とはいかなくてもおしゃれな服が沢山売っている。
だから改めて普段着る服を買ってもいいかもしれない。
適当に歩いていると神父風の男が居た。
俺は少し離れた場所から眺めてみる事にした。
「そろそろ治療費を払っていただきましょうか?」
と神父風の男が言っている。
「もう少しお待ちいただけませんか?」
と雑貨屋の店員?の男性が言う。
教会では怪我の治療を回復魔法で行っている。
治療は有料でお金がかかる。
緊急時の治療の場合すぐに代金を払えない場合があるらしい。
フランクの場合はかなり親切な値段なので患者もすぐに支払いを終えるらしい。
それでも払えない人は教会の掃除や手伝いをしてもらうらしい。
ここの店は大通りに面しているし、かなり綺麗だ。
フランクの言ってた治療額を払えないようには見えない。
おそらく王都の教会の治療費が高額なのだろう。
それかよっぽどの大怪我だったのだろう。
「もうこれ以上はまてないぞ・・・そう言えば!お前に娘が居たな?」
とわざとらしく思いついたように神父風の男が言う。
「は?まあ一人いますが。」
と店員の男性が言う。
「まさか!?娘を売れと!??」
男性は怒り出す。
「いやいや、ご主人!この国での人身売買は違法ですぞ!」
と神父風の男が言う。
「ご主人と奥さんはこの店の経営で手一杯でしょう?」
「なので娘さんを私の教会で働かせしょう。」
「しばらくは雑用をしてもらう事になりますが今回はそれで勘弁して差し上げますよ。」
と怪しいセールスマンの様な口調で言う。
「くっ・・・!」
店員の男性は苦虫を噛み潰したような表情になる。
彼の娘が何歳か知らないが。
彼自身そこそこ若いので娘もまだ幼いのだろう。
幼い娘を外に働きに出すのは誰でも嫌に決まっている。
「まあ奥さんと一晩話し合って下さい、明日また伺いますよ。」
「それが嫌なら奥さんの方を教会に寄こしてもいいですよ?」
と邪悪な笑みを浮かべながら言う。
いやいや、神父がして良い表情じゃないだろ・・・
俺はヴェスバルトに居た元枢機卿のやらかしを見てしまったので、
娘か奥さんが教会でどんな目に合うか想像するのが怖い。
さすがに性奴隷扱いはしないよな?
そして神父が去って行った。
俺はこそこそと神父の後を付ける事にした。
クラーレンに会えるかも!
俺はアーロン達を見るとアーロン達は頷く。
神父風の男は大通りから外れて東の道に入る。
そして南に曲がり東に曲がりごちゃごちゃと進む。
次第におそらく俺達の宿の近くであろう道を通って東に進む。
すると見えてきたのは、でっかい教会とアホみたいに広い敷地。
厩舎もあるし、狭めだが放牧地っぽい場所もある。
他には運動場?みたいな場所も花畑もあり超豪華だ。
広すぎだろ。
神父さんはその教会に入っていく。
俺達も少し時間をおいて教会に入る。
ユキを馬留につないでスイとエンもそこで待たせる。
教会内は普通に広くて豪華だ。
教会はもっと質素でもいいと思うけど。
で取り合えず修道士か修道女を探す。
礼拝堂を掃除している修道女が居た。
「こんにちは!」
「こんにちは。」
修道女さんは無表情で返事をする。
「少しお伺いしたいのですが、この教会にクラーレンという方はいらっしゃいますか?」
そう質問すると修道女さんは表情が少し明るくなる。
「クラーレン神父はいま執務室で仕事をしています。」
「お呼びいたしましょうか?」
おー!早速発見したぞ!
「お願いします!」
待っている間に俺達が先ほど後を付けた邪悪な笑みの神父は出て行った。
そしてさらに少し時間が経った後、金髪中分ストレートヘアの糸目神父が来た。
「どーも!」
と言って真っ直ぐ俺の方に向かってきた。
俺の手を掴みブンブンと握手をしながら手を上下させる。
「ようやくお会い出来ましたね!」
と糸目神父が言う。
「あなたがクラーレンさんですね?」
俺。
「そうです!あなたがあの方の使者ですよね!?」
とクラーレンさんは相当嬉しそうだ。
クラーレンさんを呼んできた修道女さんは彼の様子に驚いている。
「まあ使者というか下僕かパシリと言った所です。」
「そうなのですか?まあとにかく私の執務室でお話しましょう!」
こうして、やたらテンションの高いクラーレン神父と会う事が出来た。
執務室の到着して中に入る。
やたら本が多い。
書類、本、書類、本と言った感じの部屋だ。
執務室の仕事机とイスの前にソファと低い机がある。
「さあさあ、座ってください。」
「あ!あなた!お茶をお願いします。」
そしてお茶が来てからようやくお話が始まる。
俺を含めて6人で座るので少々手狭だが仕方ない。
「西方から向かってくるとおっしゃっていましたが早速やってくれたみたいですね!」
とニッコニコで言う。
「バルボンド枢機卿の件ですか?」
「そうです。それに男爵も含め奴らを一掃したようで、さすがですね!」
「領主のヴェスバルト伯爵が協力してくれたお陰でトントン拍子でしたよ。」
「そうですか、噂で聞いた話ですが彼も敵が多いみたいですね?」
「一応伯爵で領主だししばらくは大丈夫だとは思いますが心配ですね。」
「数少ない良識人なので末永く生きててほしいですね。」
ジュリエット暗殺未遂があったがそんな事件はよくある事なのかな?
「あの町は彼が敵だったら打つ手がありませんでした。」
「本来、教会はそう言うのを止める立場なのですが、昨今バルボンド枢機卿の様な輩が増えてしまっているのです。」
「なるほど。」
「所で今の教会はどんな状況なんですか?」
世間話もほどほどに本題に入る。
「あっ!そうでしたね!」
「改めて太陽教王都第5教会司祭クラーレンと申します。」
そう言えばこの教会って太陽教って名前だった。
太陽さんと俺が呼んでいるのも間違いではないらしい。
で彼が太陽さんの言っていたクラーレンさん。
司祭なので第5教会のトップって事になる。
おそらく俺達が今居るこの教会が第5教会になるんだろう。
「神に送り込まれた使いっ走りのヒロと言います。」
そう言って改めて握手をする。
神にとか口にしたものだからアーロン達が目を丸くしている。
俺に対してもセリフに対してもそうだが俺の言葉に反応しないクラーレン神父にも驚いている。
「神がこの国と教会を見限る前に俺達でどうにかしようって集まりだ。」
とアーロン達に向かって言う。
クラーレン神父も頷く。
「は、はぁ・・・」
とアーロンは何とも言えない表情だ。
「信じられないなら俺達を狂人とでも思っててくれ。」
「ははは、そうですね。いきなり言われても信じられないでしょうね。」
とクラーレン神父ものんきな様子だ。
「でこいつらは、俺が途中で拾った盗賊をぶん殴ってハンターに転職させた5人だ。」
「アーロン、ブレッド、カール、ディーン、エディだ。」
手で指し示しながら紹介する。
「よろしくお願いします。」
とクラーレン神父は一人ひとり握手していく。
「それでは、お話しましょうか?」
と言って教会の現状から話始める。
教会の現状は教王がトップで席は一つ、その下が枢機卿で四席だが今は一つ空席だ。
彼らが教会の方針や行動を決める。
他種族の排他などは教王や枢機卿達が決めて教会主体でやらせているらしい。
教王らがそうなってしまってから何代か代替わりするくらいは時間が経ったが、
そう言う事を教会が堂々と行い始めた当初は教会内部からも大きな反発があったらしい。
がしかし、あの手この手で黙らせたとの事。
例えば貴族と手を組んで罪人に仕立て上げて犯していない罪で逮捕する、
その時に逆らったと嘘をつき、その場で処刑したとか、
家族や友人から引き離し孤立させてから自殺に見せかけて殺すとか。
色々ドス黒いやり方でまともな人間から排除されていったらしい。
黙らせたって言うのは排斥や除名ではなく殺害の隠語だったようだ。
結果、今現在表立って反発する者はいなくなってしまった。
教王は黒、枢機卿も3人中2人は黒で一人も黒のふりをしているらしい。
他の司祭や司教たちは実力の有無は関係なく彼らに従順な者がその席に着くらしい。
それを考えたらフランクが大司教になれたのは大きな前進となるだろう。
で現在枢機卿は東南北の大きな町に一人ずついる。
東の町に居るシリアンとか言う枢機卿がこちら側で北と南は真っ黒らしい。
そして彼らの部下の司祭や司教も黒に染まっている。
まずは教会がそんな感じ。
次に貴族や王族たち。
こっちに関してはあんまり分からないそうだ。
国王は中立というかどっちつかず。
そしてアーサー団長は我関せず。
で北の町の領主と南の城塞都市の領主は十中八九黒。
東の町の領主の事はシリアンとか言う枢機卿が真っ黒にならない様に留めているらしい。
どうやらやり手の枢機卿さんのようだ。
今まで悪事に手を染める一歩手前で他の枢機卿と仲良しこよしをして仲間と認められているらしい。
会った事ないけどこの人すげぇ!って素直に思った。
その他の貴族は沢山いるのでよく解らないらしい。
教会内部の調査と現状悪化を防ぐので手一杯だとの事。
「まあ現状を維持出来ているかと聞かれたら実はそうでもないんですが・・・」
何でもバルボンドが西方でこそこそ悪さをしている事に気付けなかったらしい。
その結果いつの間にか枢機卿になってしまい、そのタイミングでようやく気付いたらしい。
その件に関してクラーレン神父は今でも落ち込んでいた。
あの惨状を現場で直視していたら彼はおそらく精神崩壊一歩手前だったのではなかろうか。
後は商会や裏社会のギャング的なのもかかわっているだろうとの事。
教会と貴族、商会にギャングとかマフィアがかかわっている。
「つまり王国のほぼすべてに敵が入り込んでいるというわけですね。」
と絶望的な情報を教えてくれる。
「なるほど。」
今の所教会が表立ってやった事は人間以外の排他。
王国の政治に入り込み、使えもしない【断罪】の魔法をチラつかせて貴族らを黙らせる。
教会内で男性優位を主張し自分たちが出世し易い状況を作りだす。
神の名を語り女子供を自宅に連れ込んでいけない事をしたり。
そのほか、裏でやっている事は上げればキリがないほどドス黒い事になっているらしい。
もちろんこの王国において違法行為である人身売買もばっちり行っている。
ヴェスバルトの様に証拠さえあればどうにかなる段階はすでに過ぎてしまっているらしい。
証拠を貴族や教会に握りつぶされるのだ。
「そこで重要になってくるのがヒロさんの使う、一部のおとぎ話にもでてくる【断罪】の魔法です。」
と期待に満ちた目を向けている。
「今の所の成功率は1割以上2割未満って所だ。」
「しかも人に対して使った事はない。」
使えないのは申し訳ないがこの魔法って本当に難しいのだ。
「おお!って事は長くてもあと数年以内には使えるようになると?」
「そんなにかからない筈だ。」
「あと3から4ヵ月ほどかな?」
「思ったより早いですね!」
ふむふむとか言って何かを考えている様だ。
「では、それまでに色々と下準備を手伝っていただいてもよろしいですか?」
と言うのもこの魔法で教王や枢機卿、司教らを除名させた後のためだ。
空いた席を埋めるための人員を探しておいた方がいいとの事だ。
やるべきなのは第一に北方らしい。
東の枢機卿はすでに味方だし、南の枢機卿は弱腰でパッとしない。
なので第一に行うのは北と西だったらしいが、西はすでに粛清済み。
で次が北の町となり、南は後回しで教王の方は次期教王をクラーレン神父の方ですでに用意してあるらしい。
要するに北方で人員探しと情報収取がしたいそうだ。
「ただ、今は王都に到着したばかりでしょうし、少しの間のんびりしてください。」
「後日改めてお手伝いをお願いしますね。」
という事になった。
旅の疲れを癒したり王都を散策しておこう。
「それとヒロさんには教会とは関係ないという体で手伝ってもらうと思うのです。」
俺と教会の関係を隠すという事か。
目立たない方がいいと考えると、色々と妥当な判断だと思う。
「あなたたちには、良ければ公的に教会に協力していただきたいのです。」
とアーロン達5人に向かって言う。
「公的に?」
アーロン。
「はい、これから教会を改善していくために分かりやすく教会と市民の味方の様な役目をお願いしたいのです。」
どういう事かと言うと、単純に教会所属のハンターとして教会や町の人のために色々と依頼をこなしたり、
魔物や悪党を退治して欲しいとの事。
「それに加えて、ぶっちゃけて言いますが公的に動いて戦える私の味方が欲しいのです。」
「いざ行動を起こした時にそう言う味方が居なければ街道や王都内などであっさり殺されてしまいそうなんですよ。」
と彼は笑いながら言うが、ジュリエットの件を知っている俺達からすれば笑い事ではない。
これからクーデターや革命紛いの事をするのだ。
絶対命を狙われる。
「確かに、俺以外にも信頼できる強い味方が必要かもな。」
「味方になるか、俺達と関係なく自由に生きるか、これからどうするか少し考えてみろ。」
最初はこの5人を手下として死ぬまでこき使おうと思っていた。
しかしそこそこ長く一緒に行動を共にした事で多少の情は沸いて来た。
これからの行動は自分達で決めてもらう事にした。
「どうするか、ですか・・・」
アーロンは少し悩んでから他の4人の顔を見る。
「重要な事だ一晩考えさせてもらう。」
アーロン。
「そうだな。こういう事は各自で決めよう。」
ブレッド。
「わかりました。ではまた後日答えをお聞きしましょう。」
クラーレン神父。
「俺達の行く道は茨の道だ。」
「西方に帰ってグレゴリー達とハンターをやってもいい。」
「王都でハンターか別の仕事をするのもいい。」
「協力してくれれば助かるが強制ではない。」
「よく考えてから決めてほしい。」
としっかり伝えておく。
「わかりました。」
とアーロン。
「あっ!そう言えば聞きたことが・・・」
とその後は細かい事を聞いておいた。
他の教会の位置、先ほどの神父風の奴の行動、美味い飯屋、鍛冶屋、服屋の位置。
この教会内で信用出来ない者、信用出来る者。
面白そうな店や場所、行かない方がいい場所。
おすすめの店。
などなど必要な情報を一通り聞いておいた。
因みにだが、先ほどの神父に関して。
こことは別の地区の教会の神父らしい、教会でああいった事が横行しているそうだ。
今回はクラーレン神父が取引をしてこの教会で普通に働いて貰う事になったらしいが、
あのまま行くとあの神父の家に連れられてあんなことやこんなことをされてしまうらしい。
一旦心配はしなくて良いそうだ。
「長居してしまってすまなかった。」
俺。
「いえいえ。分からないことがあったらなんでも聞いてください。」
とクラーレン神父はニコニコ言う。
王都をぶらつきクラーレン神父と長話をした結果、
もうじき夕方と言う時間、教会を出て宿に戻る。
アーロンは考え事をしている様子だが他の連中は特にそんな様子はない。
すでにアーロン以外はどうするか決めたようだ。
宿で晩飯を食べて雑談する。
何処の飯屋に行きたいとか、衣服や装備関係もみたいとか、そんな話。
彼らの装備は消耗品以外は基本的に同じものを使っている。
剣や槍、盾、弓、防具、ベルトなどなど。
金には余裕があるし少し良い物を買ってもいいかな?とかそんな話もしていた。
現状は最悪ですね。
多少強いだけではどうにもならない国って事は分かりました。
アーロン達の決断はいかに。




