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46 釣り

釣りって釣れるまでは退屈ですが釣れた時のあの感じがたまらないですよね。

小便男が逃げない様に家の前の柵にロープで縛り付けた。

鼻血が止まらなかったので千切った布を突っ込んでおいた。

ユキを呼び戻しこいつを見張ってもらう。

俺は一人でゴミを片付ける。

死体を片っ端から【収納】に突っ込んで家の前を急いで綺麗にする。

そして家から離れた森の中に穴を掘る。

死体を一体ずつ出して持ち物を確認してから穴に放り込んでいく。

身分証の様な物は無かった。

やっぱりハンターではない。

「はぁ。久しぶりの作業だ。」

一応頭は保管しておこうか。

後で村長に顔を確認してもらうかな。

一通り持ち物を漁った。

銅貨と銀貨が少々と武器、服は血だらけで再利用できない。

武器は剣やら斧やらナイフなど。

死体はしっかり焼いて埋めた。

「なんだかんだ疲れるんだこれ・・・」

俺は魔法の水で手を洗ってマキさんの元に戻る。

男はまだ泡を吹いて放心しているので無視。

「ユキ、もう少し見ててくれ。」

ユキはうなずいてくれる。

ユキに少し餌をやる。

俺が家に入るとマキさんは少し落ち着いた様子だった。

「家の前は片付けておきました。」

「改めて怪我は在りませんか?」

見た所外傷はないが一応聞いておく。

マキさんは言葉を発さないまま俺の胸に顔をうずめる。

まだ恐怖で体が少し震えている。

俺は彼女を包み込む様に頭と背中を撫でながら言葉をかける。

「もう大丈夫です。」

「今夜はここにいますので安心して下さい。」

「朝になったら村長の家で匿って貰って下さい。」

「まだ奴らの仲間が居る可能性が有りますが、そいつらは俺達に任せてください。」

仲間が居るのは確定だがちょっと濁す。

今夜は少しでも安心して眠ってもらう。

「助けてくれてありがとう。」

マキさんは小さくしかしはっきりと俺に言った。

「せっかく出来た友達を亡くしたくはないですから、当然の事ですよ。」

その後マキさんが寝るまで近くで見守る。

俺は室内にスイとエンを待機させて外に出る。

それなりに時間が経っているので起きてるかな?

「で?」

「少しは話す気になったか?」

俺がそう言うと、男は震えながら答える。

「なっ、何も話さないぞ!」

「ニンブルさんの事は絶対に裏切らないぞ!」

ニンブル?

聞いたことが無い。

有名人か?

「死んでもか?」

俺は大斧を肩に担ぎながら聞く。

男は何も言わずに頷く。

「そうか・・・」

拷問でもしようかな?

拷問っぽい事をされた事はあるが、やった事は無い。

コイツの悲鳴でマキさんを起こしてしまうのも悪いし。

今夜は口を布でふさいで朝まで放置するか。

コイツの仲間のキャンプに潜入して直接聞いた方が早いかもな。

俺は細長い布をこいつの口に巻いて、縛ってあるロープをさらにきつく縛る。

ユキは家の前で見張りをしてもらい俺は屋根の上から全方向を警戒する。

今は家の中にいるスイとエンの鼻を頼れないので俺は朝まで敵襲を警戒する。



日が昇る前。

もうじき日が昇るかなと言うタイミングで家に入る。

マキさんに家を出る準備をしてもらうために。

家に入って挨拶。

「おはようございます。」

「では早速、日が昇る前に村長の家に行きましょうか。」

そう言いながら家に入るとすでに準備が完了したマキさんが居た。

「準備は出来てるわ。」

話が早くて助かる。

準備は終わっているらしいので早速村長宅に向かう。

布で口をふさいだ男の頭にズタ袋ををかぶせて顔も見えないようにする。

これでお互い顔を合わせずに済むだろう。

ユキに頼んでマキさんを背中に乗せてもらう。

普段は俺以外を乗せるのをすごく嫌がるのだが、さすがに今回は大人しく乗せてくれた。

俺は男を担いで走ってユキについていく。

「そいつをどうするんだい?」

マキさんは汚いものを見るような目で男を横目でにらむ。

「まあ拷問して情報を引き出すか、一旦どこかに閉じ込めてこいつの仲間の対処に専念するか。」

「そのどちらかですね。」

「やっぱり仲間が居るのは確実なのかい?」

「それらしき怪しい集団を昨晩見つけたので、今日辺りにでも接触してみる予定だったのですが。」

そこまで言った所でマキさんが割って話始める。

「ヒロが思っている以上にこらえ性のない連中だったって事?」

「そうです。」

「マキさんを襲うにしては過剰すぎる戦力なので他に目的があると思うのですが。」

「昨夜の奴らの雰囲気からして、質問して答えてくれるような連中ではない気がします。」

「なるほどね。」

「アタシが冷静に情報を聞き出せていればって事か・・・」

悔しそうな顔でそう言う。

「ああ見えて口は堅いみたいですし、拷問でもしない限り口を割らなかったと思います。」

俺が一応フォローすると、マキさんは笑顔でこっちを向く。

「そう言ってくれると気が楽になるよ。」

「ありがとう。」

俺を見てそんな事を口にする。

マキさんは本当にまっすぐな人だ。

村長宅に到着した。

村人が数人集まっていた。

どうやら緊急時は大きい家に何人かで固まって危機に対処するようだ。

村長に昨晩の事をざっと説明した。

「こいつの監禁とマキさんを安全に匿っていただきたいです。」

「もちろんそれは問題ないが、あなたは?」

村長はマキさんを受け入れてくれるらしい。

「俺はコイツのお友達の対処をします。」

「昨夜の様子を見るにこいつらが悪党であることは確実です。」

「今日一日は警戒を続けてください。」

俺はそう言ってアンナを呼ぶ。

「アンナ、戻るぞ。」

ユキに二人で乗って急いでキャンプに戻るとアーロン達がすでに起きていた。

「昨晩マキさんが襲撃された。」

「マキさんはついさっき村長の家に避難してもらった。」

あとニンブルって名前を聞いた事なども簡単に報告する。

「そうですか、つまりハンターではなく賊の類ですか?」

「しかしニンブルと言う名前は聞いたことが無いですね。」

アーロンは厄介そうな表情で言う。

やはり賞金首にもそんな名前のやつはいなかった。

「そうだ、この後俺は奴らの陣地に潜入して目的を探ってくる。」

「お前たちは引き続き交代で村を警戒してくれ。」

俺。

「了解です。」

「ついでにニンブルと言う名前を知っているか皆に聞いておきます。」

アーロン。

確かに裏社会の事はグレゴリー辺りが詳しいかもしれない。

って事で俺は自分に魔法をかける。

姿と音と匂いを消し、魔力も周囲に漏れない様に隠す。

魔力に関しては【探索】系統の魔法をごまかすため

周囲に溶け込む迷彩服の様に魔力の濃度などをカモフラージュするのが一番いいのだが、

それは結構大変なので今回は魔力を隠すだけにする。


謎の一団キャンプ地にて


「朝までお楽しみとは良いご身分だな。」

「まったく・・・」

眠そうにテントから出てきた男がボヤいている。

「情報は聞き出したんですよね?」

手下っぽい男が質問する。

「そうだが、作戦を知られた以上放置するわけにはいかない。」

「戻ってきたらさっさと始めるぞ。」

こいつらは何をする気なんだ?

「5人から10人ほどを複数回に分けて攫う。」

「先に若い女、次がもっと若い女、見た目がいいオバチャンも需要があるからついでにさらう。」

「もしかわいい顔の若い男が居たら一応確保だ。」

「仕事が始まって男が家から居なくなる日中に行動開始する。」

「女は大抵家事をしてから家を出るからそのタイミングを狙う。」

眠そうな男が作戦を共有している様だ。

「寝ぼけてるんですか?」

「あのハンター集団の事完全に忘れてますよね?兄貴?」

手下っぽいのがそう言うと、男は忘れてた!って顔をする。

「あー、そうだった・・・」

「あいつらは完全に予定外だ。」

「あの役立たずが報告しなかったせいで面倒なことになったもんだ。」

男は頭を抱えて文句を垂れる。

あの役立たず?多分マキさんの元旦那の事かな?

「ここまで来たのに出直すわけには行かないですよね?」

手下が男の顔色を窺いながら言う。

「ああ、この辺りで狩をする連中は低ランクハンターのはずだ。」

「あいつらは大概動物とヤッてばかりで人間の相手は苦手だ。」

標的は村の女性たちから俺達に変更って事らしい。

「村の南側に野営してる。」

「全員で奇襲すれば大した被害も無く終わるだろう。」

「狩りの開始は何時にしますか?」

「昨晩の様子だと半数は残って休憩して半数が出払っている様子だった。」

「まずは休憩中の連中を狙う、最終的には皆殺しだ。」

「一応あの馬鹿共の帰りを待つ、戻っても戻らなくても昼前には全員出撃だ。」

「「「了解!!」」」

男がそう宣言すると周囲にいる仲間たちが返事をする。

いつも俺達は日中全員が出払っているが、偶然昨晩は警戒のため半数が休んで半数が行動していた。

その情報を元にキャンプで休憩中の半数を襲いに来るらしい。

俺達を狩るつもりならそれを利用しようか。

俺は全速力でキャンプに戻る。


自キャンプ地にて、


アーロンチーム、グレゴリーチーム全員を呼び戻し作戦を伝える。

「で、誰が囮をするかなんだけど・・・」

「この中で一番か弱そうなやつは俺だが、俺はやることがある。」

俺がそう言うと全員が呆れた表情で俺を見る。

「まあ私達は隊長の強さを知っているので今の発言に違和感しかありませんが、

 初めましての方は侮ってくれそうではありますよね?」

アンナはそんな事を言う。

「確かに見た目はただの背の高い優男ですよね。所で囮は足の速いやつがいいですよね?」

アーロンが話を戻す。

「ディーンかエディあたりか?」

カールが言う。

「「任せろ。」」

二人が返事をする。

「いや!私に任せてくれ!」

すると少し離れた場所からマキさんの声が聞こえる。

「まじ?」

またこの人は豪胆な・・・

「まあそう言ってくれるのはありがたいですけど、」

「追い付かれた時は散々嬲られてから死ぬことになりますよ?」

「覚悟の上だよ、やられっぱなしじゃ虫の居所が悪いんでね。」

彼女はそれなりに体力があって身軽だ。

女性という事も有り確かに囮としては完璧だ。

やりたいならやらせてみようか・・・

まあ本当に危ないときは俺が気合でどうにかするとしよう。

「わかりました。」

「少し危険ですが力を貸してください。」

俺がそう言うとアンナが前に出る。

「それなら私も囮になります!」

「いざとなったら二人で戦って切り抜けられると思います。」

アンナも立派になったもんだ。

前まで俺の顔を見て小便垂らして気絶してたのに。

アンナに関しちゃ今は死んだ事になってるお嬢様だし最悪ここで死んでもいいか、

とか考えてしまうのは俺の悪い所だ。

「わかった。」

「囮はその二人だ、他はキャンプをこのまま残して全員戦闘準備しろ。」

「その後、全員配置につけ。」

そして作戦が始まる。


ニンブル


昼前になってもあの馬鹿共は帰ってこなかった。

「よし時間だ!」

「全員出撃するぞ。」

あの馬鹿共・・・後でぶっ殺してやる。

早朝の予定通り全員を率いて村の南付近に陣取るハンターを殺しに行く。

ハンターを殺してもキャンプを片付けて死体を隠せばすぐには気付かれない。

だからいざって時はいつも皆殺しにしている。

村に近寄らない様に少し遠回りをして近寄る。

近づくにつれて違和感を感じる。

誰も居ない。

先ほど村を遠目から確認させたが村にもハンターらしき影は無かった。

だから全員昼飯でも食ってるのかと思った。

まさか馬鹿正直に全員で狩に出ているのか?

最低でも半数は残っていると思っていたが・・・

キャンプに居る奴を殺して死体を隠し、

他が戻るのを隠れて待つ予定だったがどうする?

すると声が聞こえてくる。

二人の女がキャンプ地の入口に立っていた。

「どちら様ですか?」

金髪の方が声をかけてくる。

「ああ、同僚のハンターだよ。」

とっさに嘘をつく。

二人と距離が空いているので油断させて近寄ってきたら捕まえる。

仲間に視線を送る。

「あー!遅れて合流する予定だったチームですか?」

どうやら都合よく別のチームと合流予定だったらしい。

「そうだ、遅れて済まない。」

そう言って近寄ろうとすると、

「ハンター証を出してください。」

ときっぱり言われてしまう。

「ハンター同士はまず見せ合うのが常識でしょ?」

女が言う。

そうなのか・・・

身分証自体持ってない俺はどうするか一瞬迷ってしまう。

「もしかしてハンターじゃないの?」

女たちが訝しむ様に俺達を見る。

これ以上は誤魔化しきれないし時間の無駄だな。

「そいつ等を捕まえろ!」

俺は号令を出す。

そして全員が女二人を追いかけ始める。

「皆の所まで逃げよう!」

もう片方の女が去り際にそう叫ぶ。

最初は捕まえて他の奴らの場所を吐かせるつもりだったが。

「都合が良い、このまま案内してもらおうか!」

仲間達はニヤリと顔を歪めつつ追いかけだす。

女たちは付かず離れずの距離を保って道を南に走っていく。

道は少し狭く道の脇には背の高い草むらや木々が生い茂っている。

さらには霧も出てきた。

女とはいえさすがはハンターだ。

それなりに走ったのに全くスピードが衰えない。

次第に道の先に馬に乗った一人の男が見えた。

それがはっきり見える距離まで近づくと全員思わずその場で立ち止まってしまう。

それは恐怖故だった。

俺たちは夢でも見てるのか?

昨晩村のはずれの民家でお楽しみだったはずの10人の頭がこちらを向いて空中に浮いていた。

後ろから仲間の小さな悲鳴が聞こえる。

女たちはソレの脇をすり抜けていく。

まるで見えていないかのように。

そして何よりの恐怖の原因はその男の風貌だった。

酒場で良く耳にした噂。

首を狩る者、白馬に乗った黒い死神。

ソレは相手を確実に殺すために首を刎ねるらしい。

人間だろうが、大量のオーガだろうが関係なく。

黒い毛皮のマントを被り、大きくて歪な斧を担ぎ、巨大な白馬に乗って首を持ち去ると言う。

どこまでが真実で、どこからが作り話か全く分からない与太話のはずだ。

それなのに目の前には10の首と死神が居る。

死神は斧を天に掲げて言葉を発する。

「この首に見覚えがあるか?」

その声は明らかに人間の出せる声ではない。

声が出ない。

撤退。

その言葉が頭に浮かぶが、その考えは二頭の猟犬が吠える声にかき消される。

どうやら二頭の白い猟犬が俺たちの退路を断っている様だ。

さらに噂の信憑性が増してくる。

恐怖のあまり失神する者もいる。

死神は天に掲げた大斧を勢い良く俺達に向ける。

すると両脇から無数の矢が飛んでくる。


主人公の少し前の事


配置に付きユキの乗って、アンナとマキさんを待つ。

作戦と言ってもいたってシンプル。

囮が敵さんを連れてきて、四方を囲んで一気に叩く。

釣り野伏のつもりだけど、今回はそれほど難しくはない。

俺達を侮っている奴らを女性二人が連れてくるだけ。

相手は俺達が警戒している事を知らない様子だったし、

完全に侮って全滅させると言っていた。

なのでおそらく俺たちの元に辿り着くまでは二人を捕まえないと思う。

少し頭が回るのなら釣り出されてるかもと怪しむかもしれないが、

俺たちは所詮アイアンのハンターで軍隊ではない。

だから、油断して子供だましの罠にも引っかかってくれるだろう。

他の仲間は俺が音を消す魔法をかけて両側の草むらに隠してある。

俺が合図を出せば矢を数本撃ってから突撃してくる予定だ。

霧が出ているが矢で狙える程度の濃さだ。

スイとエンは後ろから奴らをこっそり追いかけてくれる。

正面に俺、両脇にアーロン達とグレゴリー達、後ろにスイとエン。

これで囲んで全滅させる。

ひょっとしたら正面突破を目論んでくるかもしれないので、

かなーリ不謹慎だけど効果的であろう余興を用意した。

昨晩の奴らの話を聞く限りだと、死神云々の噂を知っている様子だ。

だから俺が死神のふりをして奴らを足止めする。

フードを被りユキの乗って大斧を担ぐ。

ついでに昨晩狩った10の首を見せつけて士気を下げる。

ここの部分が少し不謹慎だが、人間だって鹿の頭を家に飾るし同じことだよな?

って事で準備完了。

因みに仲間たちが首の配置のアドバイスをしてくれた。

アンナもマキさんも意外にノリノリで声を変えたら?とか首の向きはこっち!とかなんとか。

暫く待っているとアンナとマキさんが明らかに嘘っぽい叫び声をあげて走ってきた。

俺は思わず吹き出しそうになる。

二人はほとんど汗かいてない。

アンナはわかるがマキさんも結構体力があるようだ。

良く罠だとばれなかったな・・・

敵さんは俺の前方そこそこ離れた位置に止まる。

思ったより距離が遠いな。

どうやらかなりビビっている様だ。

アンナとマキさんは俺の脇を通り過ぎて、

後方道の脇の草むらに隠してある武器を持って隠れて待機してる。

そう言えば皆、人間と戦うのって初めてか?

今更だが心配になってきた。

俺は大斧を空に掲げて質問する。

「この首に見覚えがあるか?」

知り合いかどうかを問いつつ脅しの文句にもなりそうなセリフだ。

我ながらいいセリフだと思う。

すると敵さんの中に失神する者がちらほら見受けられる。

失神どころか失禁までしてるやつもいる。

驚かすつもりではあったけれど、効きすぎだろ・・・

なんか少しかわいそうになってきた。

しかし作戦は続く。

昨晩マキさんを襲った時点で和解の道は無い。

俺は待機してる仲間に合図を送る。

合図は掲げた斧を前に倒す動作。

これを見て全員が矢を数本放つ。

その後は突撃してとどめを刺す予定だ。

こちらの数は50人程度。

あちらは150人ほど、全員が矢を3本当てられればほぼ全員殺せるであろう本数だ。

そううまくは行かないだろうがそれでも半数は削れるはず。

後は俺とユキ、スイとエンが大暴れすれば皆怪我無く終わるだろう。

考え事をしているうちに矢が止んだ。

矢のほとんどが敵の下半身付近をねらっている様だった。

よく考えたら両側から矢を射ると反対側の味方に当たるよな?

だから皆足元を狙ったのか・・・

そこまで頭が回ってなかった。

次は皆、弓をその場に置いて槍と盾に持ち替えて突撃。

突撃と言っても横一列になって盾を構えつつ槍をツンツンするだけ。

本当は弓隊と槍隊を分けたかったが人数が足りないので全員に両方やってもらった。

さて俺の出番かな?と思って構えたが想像以上に皆手際がいい。

ためらったり手こずったりするかと思ってたけど、

とんでもなく手際良く生き残りを殺している。

俺はぼーっとしてる間に戦闘が終わってしまった。

俺の後ろの方で待機していたアンナ達も拍子抜けのようだ。

「隊長!リーダーっぽいのを残し他は全滅です。」

アーロンが報告してくれる。

俺は頭を切り替えて声を上げる。

「俺たちの勝利だ!」

すると全員が答える。

「「「オオオオォォォーーー!」」」

こうして俺達初の集団戦が幕を閉じた。

因みに主人公は10の頭に爆裂する魔法をかけて敵に放り投げると言う作戦も考えていました。

敵の精神を抉るには効果的な作戦ですね。

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