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手紙  作者: 大和香織子
第五章 過去
24/29

        *


 その話を聞き、すぐに十田居心江に会いに行った。


 前に確か「仕事で使えないやつがいるから、泣かしてやった」とか言っていたことを思い出し、もしかしてあの十田井 心江が自慢の様に話していたのは修也とのことだったのかと苛立ちを覚えながら確認しに行ったのだ。


「端羽修也?誰だっけ。あぁ、もしかしてあの使えない奴のこと」と言い出して、どんなに自分が優秀だったか伝えるために修也の事を見下して面白そうに話し始めたのだった。


 こういう奴だとは思っていたけれど、ここまでクズとは…。


 自分の見栄とストレス解消として兄である修也を死ぬまで追いつめたとは…。

 許せない…。


                 *

「みんないい?このおばさんが来たら何を買ったか覚えててくれる?」


「丸井チーフ、なんであのおばさんの買い物調べるわけ?知り合い?」


「実はね、あの人ここの店を監査する人らしくって、毎日、お客さんのふりしてくるんだけど、品質チェックや店内チェックをしているのよ、だから何を買ったのか調べておかないといけないんですよ、よろしくおねがいしますね」


「そんなチェックがあるんですね、分かりました」


「丸井チーフあの人ですか?」


「そうそう、よくわかったわね」


「わかりますよ~だって特徴的な顔しているじゃないですか」


「そうね、じゃあ悪いけど他の皆にも教えてあげてくれる?」


「了解です」


「丸井チーフ調べてきましたよ。今日は、エリンギに豚ロース肉とお酢でした。そんなに買わなかったですね」

「そう、ありがとう」


・・・うまくいったわ。監査する人なんて大ウソだけどね。

 みんなが店長に話したらどうしようか…まっ店長が私の夫なのは皆知ってるし、わざわざ話さないでしょう。話したところで夫にはうまく説明すればいいだけだしね。


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