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手紙  作者: 大和香織子
第四章 新たな死人
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4

冗談じゃない…俺にも選ぶ権利と言う物があると心の中で大きく否定した。


「あっ、これ…持ってきました。心江がパンクラブで使用していたものです」


「わざわざどうも。俺が取りに行かなければならないところを」


「いいえいいんですよ」


「パンクラブ無くなるなんて聞いたら心江は寂しがるでしょうね」


「そうでしょうね。でも、こればかりは仕方ないでよね。有理まで亡くなったんですから。今頃二人は一緒にいるんでしょうね…」メガネは悲しそうに言った。


「まだ色々と分かってないことが多いんでしたっけ」


「ええ…何故こんなことになってしまったのかと思うと、悔しくてたまりません。私は今でも、心江が死んだことも信じきれていませんしね。ひょっこり電話がかかるのではないだろうかとか思います」


「そう言えば、薬の事をお聞きしましたでしょう、あれはアレルギーの薬の他にも飲んでいたんですよね?この前下見さんが帰られた後から気になっていたんですよ。なにか悪い病気にかかっていたのではないかと思って」


「いやいや、そんなことはありませんよ。心江はピルを飲んでいたんですよ」


「えーっ、そうだったの。そんな事一言も言っていなかったわよ」


「ええ、言う程の事でもないですからね。メンバーの中に他にもピルを服用している方はいらっしゃらないんです?」


「さあ、どうでしょう?聞いたことがないですけどね」とメガネは言って心江の遺影を同情するような目で見つめた。


 メガネが帰った後に俺は、ステーキとシチューを作り、特製のお椀に入れて食べた。シチューの人参はまだ固かった。


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