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手紙  作者: 大和香織子
第四章 新たな死人
21/29

3


速報   ##県##町内での行方不明者が20人なりました。いずれも、依然として行方が分かっておらず、##県警は120人体制から150人体制に増やし捜索すると共に情報提供をよびかけている。            

 

                *


 

カレンダーに赤色のペンで書いた花丸の印を見る。


今日は俺の家にメガネ(大角圭子)がやってくることになっていた。おれは、仏壇の部屋と台所の掃除をした。


 心江が死んでからというもの、部屋中が散らかって仕方がない。


 心江は掃除が苦手だと思っていたが、俺の知らないところで片づけをしていてくれたことに気が付いた。



 インターホンが鳴り、カメラで確認するとメガネの顔がドアップで写っていた。


 メガネを仏壇のある部屋に案内し、用意していたペットボトルのコーヒーを台所に取りに行き、部屋に戻るとメガネは線香をあげていた。


 俺は静かに部屋に入り、500ミリリットルのペットボトルをメガネの前に置いた。


 メガネはペットボトルのまま差し出した事に少し驚いた表情を見せながらも「いただきます」と言って蓋を回してゴクリと一口飲んだ。


「相変わらず広いお家ですね。一人だと寂しいでしょう?」


「いえ、最初は寂しかったりもしましたが今では随分なれましたからね」


「お仕事はお忙しいんですの?」


「えぇまぁ…忙しすぎて帰れないとかまではいきませんが、この家のローンもまだありますしね」


「あとどれくらいの期間のこっているんです?」


「10年くらいでしたかな?まあ、もうすぐですよ」そんなことを聞いてなんになるのだと思い、適当に答えた。


「いいですねえ。私もあなたのような人と結婚したかったわ」と笑いながらメガネはそう言った。


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