転移勇者たちとご対面
あらすじ
そのとき、一つの馬車が飛んだ。
タイトル変更しました。間違ってました。申し訳ねえっちゃけど
王城につくと近衛兵達に囲まれたがアンが馬車からでて弁解し事なきを得た。アンは顔色が悪いが我慢をし続ける。王族ゆえにどんなことがあっても毅然たる態度を崩しはしないのだろう。それは教育の賜物かそれとも。
休憩中の近衛兵まで出てきたのだろうか、うんざりした様子でどこかへ去ったな。王女の前であれほど態度が悪い近衛兵がいるか?いるとなると、今の王城はすこぶる状況が悪いのかな?アンは確かに気持ち悪いが王族だから、ある程度の求心力は・・・・それほどこいつは頭が痛いのか。
王城の様子から考察している明文を見ていたアンは少しぶっきらぼうな要素を含む上品と上辺だけは取れる態度をしていた。近くの者に勇者達に言伝を頼んでいるようだった。
「さあ、明文様、こちらに参ってください。」
「ああ、うん」
考えつつも、それを振り切り、アンの後ろをついていく明文だが、さすがに王城である。明文の気を引いてしまう罪深い物達がずらりと廊下を並んでいる。絵画に彫刻、美術品だけでなく壁や床も明文の知的好奇心をくすぐってしまう。それに思いっきり時間を使いたいのだが、さすがにまずいと思いるのか、後でもいけると思っているのか、凄まじい速度で顔を上下左右と揺らし、表情のオンオフが激しい。どこか体もくねくねした動きをしてしまい、近くの者から視線はひっきりなしであった。近衛兵も王女の客のためか、何もできないがどうみても怪しい。相も変わらずであった。
そんなことをしていると、目的の場所に着いたようだ。
「明文様、こちらです。ここは教室のような部屋になっております。先んじて、私が入りますので後にお呼びするので、今しがたお待ちください。」
そういうと、アンは教室に入り、勇者達と思われる人物に明文について話しかけているのだろう。ここで、明文の限界はピークに達していた。教室の扉には無色透明なガラスとステンドグラスを組み合わせた物が小窓のようにあった。素晴らしい遊び心だと、明文はなおいっそう興奮する。頭の中が弾けたような爽快感が頭頂部からつま先でいきわたる。
もう無理だ。ここでいなくなってもいいだろう。勇者たちだって自力で何とかするだろう。よし!撮影し
「それでは、明文様、こちらに入ってください。」
アンの言葉で現実に引き寄せられる明文、もうここでいいんじゃないかと思うったのだがいかんいかんと自制心を持って扉を開けた。
扉を開けると、様々な顔ぶれがいた。黒髪黒目の東洋人から、赤毛の西洋人まで様様だ。中には緑色で二つの触覚が生えた人族?もいるし、青色のハチマキの中に木の葉マークがついている変わったファッションをした者、どの角度から見ても球体のような青色の二頭身の狸?のような者までいる。ちなみに耳がない。
そういえば、勇者・・・転移者達の情報は聞いていなかったな。まあいいか、しかし、見事にバラバラということは召喚陣は座標で呼び出したわけでなく素質で呼んだんだな。拘束具がないぞなんでだ?まあいいが。ここまでバラバラに呼び出すとちょっとめんどくさいぞ、少し時間がかかるか?まあいいや、適当にやってみるか。
「明文様、こちらが勇者様方です。総員32名います。言葉はどうやら勇者様方のお力で通じるようです。」
「え~っと、どうも皆さんに魔法を教える明文といいます。これからよろしくお願いします。」
「では、私はこれから務めがありますので下がらせていただきますが、明文様よろしくお願いします。」
そういうとアンは教室から出ていった。もう我慢の限界だったようだ。今頃は喉と口周りの筋肉を酷使しているだろう。よく見ると後ろの角に近衛兵がいる。それ相応の錬度を感じさせる者だが、明文はそれらを軽く見ただけでそれほど注意しなかった。
「さて、・・・・」
明文は後ろの黒板に何かを書き始めた。
『こんにちは』『hello』 『ドラゴン〇〇〇』
勇者達が驚いている。なぜならそれは母星の母国の故郷の文字だったからだ。
「俺はね、自分の人生が他人の思いが介入しても仕方ないと思ってる。自分は必ず誰かと接して誰かの成分を貰って自分を作っていく。だから、君たちがここにいることが俺には貴重な経験をしているなとも思っているが同時にその場所の夢を持つものなら、その道から確実に遠回りをしてしまっているかもうその道は閉ざされてしまったことを残念に思う。だからこそこれからいうことは君たちに選択してほしい。」
少しだけ、溜めを作り、自分のリズム・・・いや、これはなにかを思い出しているような顔だ。少し、厳しい目をしている。
「俺の大切な人もそうだった。やりたいことがあの場所にあったのにいつの間にか何かしらの人の勝手に巻き込まれてここに来てしまった。あの子はずっと我慢した。いずれ帰れると、だがそれが嘘だとわかると否や自暴自棄になっていた。いや、自分を保つために開き直っていた・・・・俺にはそれがたまらなく許せなかった。嘘をついた連中もここに呼び出した連中も・・・・同時に感謝もしていたが・・・・話がそれたな、結論を述べよう。」
少し息を吐く、そしてゆっくりと彼らの目を見つつ言い放った。
「元の場所に俺は返せる。希望する者がいたら手を挙げてくれ。今から返すことができる。どうする?」
特大の爆弾を放った。
お読みいただきありがとうございます。
繁忙期は嬉しい側面をはるかに忙しい面が食い尽くします。くっそ。
今回のお話はどこかにコンプラ要素を含みません。断じて。明言してないもーん。




