コーラ
久しぶりの投稿です。
法科大学院生活は中々キツいですね。
ベアテルの試験を乗り越え、ようやくアルキュミア内部へと入ることを許されたリク。
中へ入ると、やはり大聖堂のような作りは似ているが、当然キリスト教に基づくものではない(そもそもキリスト教なんて存在しない)。また祈りを捧げることを目的としていないことがよく分かる。赤い絨毯が敷かれ、そこから上へ続く階段。そして真っ直ぐ見つめると、椅子やテーブルが置かれ、言うなればフロント。客を迎えるような作りである。
確かにぐるっと見ると、ゴシック建築に見られたようにステンドグラスは存在するがそれ以外には建物外観以外に類似するものはなかった。
またステンドグラスの使い方も、宗教的意義を持ち合わせていないのか、変わったものである。
一般的に言えば、預言者や天使といったものがステンドグラスで表現されているが、ここでは、剣士やタバコを咥えた青年。小さな少女といったものが描かれている。
無論これが何を意味するのかはリクにはわからなかった。
「何をしているの?こっちよ」
エレノアは興味深そうに辺りを見るリクにこっちにくるように促し、ベアテルも無言で居着いていくように促す。それをみて、少し興味が逸れてしまったことを自覚したリクは慌ててエレノアについていく。
「これから俺が合う人っていうのはどんな人だ?聞く限りかなり高齢の女性のようだが」
「かなり元気なお方だよ。正直元気すぎてついていけないことがある」
「元気なのはいいことよ」
その言葉に二人は納得した。
「さぁここよ。リク。あなたが扉を開けなさい」
「あぁその方がいい」
「?わかった」
別に扉を開けるのは誰でもいいのでは?という疑問を持ったが、開けることを拒否する理由もない。少し不可解に思いながらそれを胸の中にしまい扉を開ける。
「待っていたわ。よくきたわね救世主よ!」
そこにいたのは見た目の判断からして推定12歳ほどの少女であった。
「……」
まずそこで数秒リクの思考は見事に停止する。
改めてその少女を見ると、シワはない。むしろ艶やかである。
「それで俺が合うべき人間は何処だ?」
「目の前だよ」
「ほう。冗談が言えるタチか。よかった。想像より付き合いやすくて助かる」
「冗談時ないわリク」
「……」
もう一度リクは目の前にある人物に目を向ける。
じっくりと何一つ見落とさないようにしっかりと人間観察する。
「何よあんた!人様をそんなジロジロ見て!」
可愛らしく怒る少女を見て、リクは一つ納得する。
「人を見かけで判断するなということが、綺麗事に過ぎないということがわかったな」
「クソほど、救世主と思えない感想を抱くわね」
「やめとけ。そんなこと言ってると」
「言ってると?……グボァ!」
腹に恐ろしい激痛が襲う。…が。なんとか持ち堪える。
「生意気なことを言うだけに。なかなか。今ので倒れないのは大したもんよ」
「……舐めるなよクソガキ。俺はこれでも十数回死にかけてる。これで倒れるか」
強がりで言ってるものの、余裕はない。現状足がガクガク笑い、KO寸前のボクサーみたいである。
(マジでやばい。何も食べてなくてよかった。しかし、今の力。なるほど間違いなく俺より強い。そして俺の師匠となる人物にふさわしいと言うことか)
「いいわね。レイラ嬢ちゃんから話は聞いてるわ。魔法を教えてほしいんだって?任せな。私。コーラが、100年の力見せてやるは」
更新頻度は中々上げるのが難しいですがなんとかやっていこうと思います。また、『僕たちはこの非常な世界で抗う』も少しづつ投稿していく予定です。




