飲酒
第三章は前話から始まっていますが、ここで登場人物さらに増やして行きますのでよろしくお願いします。
「21時にと言ったはずよ」
「見つけた時には後2分しかなかったし、それにバーの場所もわからない。遅れたのは俺に非はない」
結局うろちょろと探して辿り着いたのは21時9分。9分の遅刻だ。
エレノアは不機嫌そうに飲み物を飲んでいた。
「あんたも何か頼みなさい。何も頼まないわけにいかないでしょ」
「何があるんだ?」
「酒類は大概。ここは一流のホテルよ?」
「この国は飲酒について年齢制限ある?」
「20から」
「じゃあ俺飲めないぞ」
「……あんた年下?」
「逆にエレノアが20超えていることに驚きだ」
「ぶち殺すわよ」
「別に気にするほどの年齢でもないだろう」
「それより年下がその態度は何?ほら敬語は」
「それは大変申し訳ありませんでした。以後気をつけるようにします」
「ムカつくからやっぱいいわ」
「何それ悲しい」
結局リクはジンジャーエールを頼むと言うことで決着がついた。さらにつまみとした生ハムなどが出される。これはエレノアがワインを飲んでいたからだろう。
「で。どこにあるの?」
「急になんだ。それだけでは何を察しているかもわからないし」
「嘘」
「……アルボスだ」
「でしょうね」
「あの市長にとっても大切なもの。それを失ったと言うのに見返りなく大統領に合わせるかしら?と疑問に思い別の可能性を考えたらやっぱり。そういえばあなた市長と二人きりの時あったものね」
「それでエレノアはどうするんだ?」
「別に何も」
リクはその返事に驚いた表情をする。
「回り道の必要がなくなったのは事実。確かにレイラ様は不服かもしれない。でも時にそう言うことも必要。黙っていてあげる」
「……エレノア」
「財布はもっているの?」
「あぁ」
「後一杯ほど飲みたいし、おつまみもね。だから会計は5万デアほどを想定しているといいわ」
「……払えってことか?後高くない?この世界の物価わからないけど」
「口止め料よ。値段は……まぁ高いわね。でもそんなもんでしょ場所が場所なだけに」
「わかったよ」
「……でもいつもあなた側にいるとは思わないことよ」
エレノアのその言葉にリクは何も答えなかった。いや何か出たような気がしたが自分の飲み物でそれを飲み干してしまった。空になったグラスを見ると何か落ち着かずおかわりを頼んだ。
――――――
「なぁ。面会はいつだったかな。彼女らと。そうレイラ嬢と我らの天敵デストヒュヌスを殺す者との面会は」
「大統領。それは二日後。13時ごろです」
「あぁ。そうだったな。そうだな。うん。覚えている。覚えているが、時に妙な不安に駆られる。本当にその日で間違いはないかと言うなんともつまらない不安だ。どうだ?」
「それはまぁ。恋人とのデートの日なんかはよくですかね?一度本当に間違われてこっぴどく振られて以降はとくにですよ」
「それはいけない。恋人は大事にそろよ?」
「ハハハ。よく振られるあなたがおっしゃいますか」
「……。貴様大統領である私を舐めているのか?」
「まさか。顔が暗い、雰囲気が暗い。その威張っていて腹が立つなどと悪口言われる大統領を舐めるなんて……」
「おいまて。その悪口を言ったやつを教えろ。首根っこ捕まえて裁判所で有罪判決出させて牢屋に永久にぶち込んでやる」
「三権分立の概念を崩すようなことを言わなでください。小さい頃からこの程度言われなれているでしょ?」
「ふん。まぁよい。この私バロック。大統領としてこの国を引っ張るリーダー。教養のない馬鹿どもの発言なぞ聞き流すことにしよう」
「そんな態度だから言われるんでしょ」
「なにか?」
バロックがぎろりと睨むと男は肩をすくめる。
「さてどうしたものか……デストヒュヌス。我らは常に果敢にあの魔物に挑むと宣言してきた国。それにあのチェスターから合うように言われた以上無視はできない。だが、彼女らを全面的に協力することもできない。なによりも今の悩みの種はヤンキー国からの大物議員の来日が三ヶ月後。自分が命を狙われていることもわかっていない間抜け。いやわかっていながら己の権力でねじ伏せて見せると言う馬鹿野郎か。力だけ持ってそれを自分のことにしか使えない愚か者。ふん。なんなら俺が殺してやりたいぐらいだがそうもいかない。これについてどうするかだ」
「カルニフォックス。あのイカれ集団も動いているようですしね」
「それだ。ただの殺し屋如きならなんとかなったが、あの絶滅主義の戦闘集団。ちょっとした軍隊ではどうしようもない。それをどうするか……」
第三章はなかなか設定が固まりきれていないから、進むのが遅いですが、ゆっくり更新して行きますのでお願いします。




