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きちんと話をしよう

すこし遡ってドライアド視点


…うん、この前やっちゃった騎士達探しに来てたとは…これ…どうしよう…謝っても許してくれないよね?でも…謝るしかないのかな?

……もう始末すればいいような気もしていたけど…それやったら今度こそ討伐隊とか送られてくるよね…

謝るしかないか…うん、普通に謝ってもダメな気がするし…土下座しようそうしよう。



話し声が聞こえてくる。私は既に土下座なうである。

うん…戸惑ってる…まぁ、いきなり知らない人(人じゃないけど)が土下座してたら戸惑うよね…

うん?言わなきゃバレない?その可能性もあるか…でももう遅い。土下座までしてしまったんだから…


「ごめんなさい、この森に来た騎士達、私の支配した植物達がやっちゃいました。ほんとごめんなさい。」


さて、どうでる?ベーゼ君は。


「ええっと…どうゆう事か説明してくれませんか?」


……説明なしじゃ戸惑ったままかー…え?当たり前?デスヨネー。


私はベーゼ君達に騎士達のことを全部説明した。

案の定ベーゼ君怒ったけど…ジョルト君が宥めてくれた。


「それで?貴方、何者?」


「ん?私はドライアドだよ。名前はないけどね」


「種族、聞いてない。貴方、魔力 異常。何故?」


あー…この人…確かヤミカさんだっけ?まぁ…確かに異常だよね…ヤミカさんのステータスの魔力なんて87ぐらいだし…

因みにベーゼ君は54、ジョルト君にいたっては25しかない。いかに私の魔力が異常かって事がわかるね。

っと、質問には答えないとね。


「うん、さっきも説明した通り、森を支配した結果、この森の半分が私の耐久力と魔力になったってところだよ。」


「すこしいいか?という事は、あんたの本体の木を燃やしたり、切り倒してもあんた自身に影響はないという事か?」


「まぁ、そうだね。森全体を燃やすか切り倒すかしないと私を殺す事は不可能だね。」


「…それは森を開拓したりすると現れる古龍がいるから結局どっちにしろあんたを殺すのは不可能か…ベーゼ、こいつを殺すのは諦めろ。倒すなら大量の犠牲が必要になる。」


あー…今の私を倒す算段だったのかー…まぁ、無理だってわかってたからいいけど…

………え…古龍?

…聞いてないんだけど……まぁここまで森を改造しといて現れないって事は大丈夫でしょ。多分…


「……分かりました。ええっとドライアド、お前の事は許さない。だけどぼくだってこのミール領を治める領主だ。だから、この森の資源の一部を納めろ。それで手を打つ。」


そう来たかー…まぁ、そのくらいなら大丈夫だけど、ベーゼ君は期限や具体的にどのくらい納めろって言ってない。これは上げ足を取ってくる為のものだろう。こっちからも条件を出すか…


「期限は?それと何パーセント治ればいいの?あと、悪用は禁止ね。」


「…10年間納めろ。量は支配領域の中の1パーセントでいい。」


「わかったよ。とりあえず、堅っ苦しい話は終わりでいいかな?」


「待って 質問、答え ハッキリ貰ってない。説明 追加 願う」


あー…魔力の件ね…どう説明したものか…うん、正直に答えよう。


「わからないよ。支配したらこうなったとしか言いようがないねー。死なないように周囲を侵食侵略してたら耐久と魔力が伸びたから調子に乗った結果がこれってことぐらいしかいえないかなー…」


「……わかった。貴方、危険。」


「そりゃ人間にとっては危険だろうね。」


「違う。貴方自身 危険。暴走 危惧。」


うーん…ヤミカさんの言ってる事がようわからないなー。まぁ自分の力を把握しきれてないって事が危険って言いたいんだろうけど…

…自覚はあるけど、コントロール出来るようになるにはまだまだかかりそう。


「…わかってる。できるだけ早くコントロール出来るようにするつもりではあるよ。」


「早めに解決。願う。」


「今度こそ、堅っ苦しい話は終わりかな?他に用事は?」


「俺はないな。冒険に来たってのに味気無かったが…」


「ぼくもないですね。リッケル達のことは残念でしたが…あ、あと、数日後にまた来ます。契約の書などを使いますので。その時はきちんと支配しておいてください。お願いします。」


「特になし」


「それじゃ、私特製シロップや爆裂の実、食魔植物の種なんかを持って帰るといいよ。他にもドクロ草(金魚草を改造したもの)や油落としの木の種(椿の改造)なんかもあるけどいる?」


「家臣団のために証拠としてもらえますか?」


「俺はいらねぇな。武器になるような植物があるならもらうが。」


「あるよ。はい、お近づきの印に。岩盤をもくりぬける森の根をプレゼント。」


「わたしはいらない。」


ヤミカさんはいらないっと…

これで、一応の身の安全は確保できたかな?古龍なんかの問題も残ってるけどね。とりあえず、人に討伐される確率は低くなったってところかな?


「それでは、帰ります。次来る時はきちんとした取引の契約を結んでもらいます。ジョルト、ヤミカ行こう。」


「それじゃあな」


「さようなら」


3人は帰っていった。

ふう…交渉か…テーブルと椅子を作らないと…あと、きちんと支配しておかないと…あんまり支配し続けると反発して来るから、普段は遊ばせないと私が森に呑まれる。それだけは避けないと。死にたくないし。あと、いろんなものの収穫っと…あまり収穫とかしたく無いけど…やるしか無いかー…はぁ、しんどい…



ベーゼの話し方が途中変なのは交渉だからです。

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