第五百二十七話 相談の記憶
また門前払いされる所でしたね。事前連絡大事!!
なんで難しい話をしたかなぁ…
「よぉ!!お出迎えありがとぉ。引き返すトコだったよ。」
「ダメぢゃぞ!!引き返したらわしが押しかけるぞ!!」
と、車の窓越しに兼光が抱き着いて来た。ドコのバカップルだよ。
「あはは…ま、門前払いだったら無理にでも推し通ったけどな。ココまで来て、兼光の可愛い顔を見ずに帰るとか有り得んだろ?」
「んな!?か…可愛いとか…と…歳下のクセに何を言うのぢゃ!?」
ぼん!!っと一瞬で顔面か真っ赤っかになりやがった。なんだ?このチョロイン感は?
ま、可愛いからいっか?
「取り敢えず、車をどっか邪魔にならない所に停めたいんだが…」
「うむ、そぉぢなな。なら、わしが案内するぞ!!」
と、兼光は助手席に乗り込んで来て、あっちだのこっちだのと車を走らせ、空き地に停められた。
「さて、一つ相談なんだけど…良いか?」
「ん?なんぢゃ?」
「城にオレ専用の部屋とか作れるか?」
「ん?鑑連様専用の部屋ぢゃと?どぉ云う事ぢゃ?寝泊まりはわしの部屋でするのぢゃろ?」
「そぉなんだけど…その…」
オレは兼光に転移の式の事を説明した。
「なんぢゃと!?そんな便利な式が有るのか!?わしもソレを使えるのか!?」
「いや…悪いけど、兼光ぢゃ法力が弱いから使えないぞ?使えても死ぬ恐れが有るから使って欲しく無い。」
「なんぢゃ…つまらぬな…いつでも鑑連様に会えると良いのにのぉ?ま、そぉ云う事なら、わしの部屋に作ると良いと思うぞ。ちゃんとその場を用意するぞ!!」
と、満面の笑みで答えてくれた。最悪、城下に…とか思ってたけど、兼光の部屋で良いみたいだな。良かったよ。コッチに来る時は一報を入れる必要が有るな。奥さん達に怒られそぉになったらココに逃げて…ダメだな。迷惑はかけられないか…
「そぉか、ありがと。オレの大切な女性はみんな良い女だなぁ…それだけで幸せだよ。」
「んな!?わしを大切と云うのか!?」
「ん?大切だろ?大好きだし、独占したい相手だぞ。」
オレがホントの事を言うと、兼光は耳まで真っ赤にして、
「ま…まったく!!仕方の無い男ぢゃの!!わし無しでは生きていけぬのぢゃろ!?」
いいえ、ソレは違います!!とは言えないか…
「そりやそぉだろ?そぉで無きゃ、あの時、首を刎ねてるよ。ま、三人の奥さん達も、他のお妾さん達も同じだけどな…ソコは解って欲しいんだが…」
「んが!?既にあの時に一目惚れぢゃったのか!?わしの美しさは罪な感じなのか!?」
一人で、顔を真っ赤にしてブツブツ言ってるよ。なんか、変なボタン押したのか?ま、本人が幸せそぉだから良いか?
しかし、コレで二十三!?有り得ねぇ…
「あっ!?陛下!!こんな所に!!おや?おぉ!!松岡様!!お久し振りです。」
と、騒々しく現れたのは伊賀兼続だ。兼光が、全幅の信頼を寄せる数少ない家臣の一人で腹心だ。
「…で、わしの相引きを邪魔してまでどぉしたのぢゃ?」
別に相引きぢゃ無いんだが…楽しいひと時だったのは間違い無いかな?
「はい、ココなのですが…」
と、何やら書類を見せて、話し出した。
何やら難しくなるのかな?
「こんなもん、こぉしてこぉしてこぉぢゃ!!」
「おぉ〜!!なるほどなるほど!!解りました!!その様に致します!!」
と、すんなり話が出来たみたいだな。
「まったく、無粋なヤツぢゃの。わしの数少ない楽しみを奪いおって…さ、鑑連様、まいろぉかの。」
何やら難しい話は終わったみたいだな。
「難しい事だったのか?」
何となく聞いてみた。
「ん?あぁ、ちと予算が足りんかったみたいでな。わしの取り分から出せば丸く収まるし、売り上げが出てから補填すれば良い事ぢゃと教えたまでぢゃ。」
「そっか…」
なるほどね。オレもたまにする方法だし、道雪、三吉、熊、目壱、アイラ、縊、茨木、八瀬の給料とかはオレ持ちだもんな。必要な人財は財産叩いてでも手元に置いておかなきゃだもんな。
「…その辺お互い苦労が絶えないな。」
「まったくぢゃよ。時に、鑑連様にちと相談があるのぢゃが?」
「ん?どぉした?」
「ソレは部屋に行ってからぢゃな。」
と、何やら不穏な空気なんだが…ま、出来るだけ力になってやるか…
と、二人で兼光の部屋に入った。
「で、話って何だ?」
メンドい事は先に済ませたいよな。
「うむ…一応、我がエミの前図なんぢゃが、鑑連様の提唱しておる道路網ぢゃが、どぉするのが一番ぢゃろぉか?」
「…なるほどね…なかなかに難しい事になってるな…」
山有り谷有り、山は良いとして、谷が問題だな、長さもかなり有るけど…橋梁建設が必要な感じだな…しかも下手な事をしたら崩落もあり得るし、柱を立てるにしても大量の樹木コンクリートが必要になるし、災害時は柱のせいで被害が増大する可能性すら有るか…吊り橋が良いか…コレはちょっとやそっとぢゃ…
「…問題はココとココとココだろ?コレは…オレぢゃ良い解決策が思い浮かば無いな…」
「うむ、その三箇所が一番の悩み所なのぢゃ。なんとかならぬか?」
「仕方無い…アイラと茨木と八瀬と縊に相談するのが一番だな。丁度、オレからの仕事が終わって、九尾の村に居るから次の仕事に丁度良いだろ。」
「おぉ〜!!出向してくれるのか!?」
「あぁ、オレの名代だから、ソレ相応の対応を要求するけどな?」
「うむ!!滞在に関しては、わしの名の下に不自由はさせぬぞ!!」
「なら、ソコは決まりだな。」
と、難しい話は…
「ソレから、税収が下がっておってな…」
終わって無かった…
「…どんな税制なんだ?」
「うむ…コレなんぢゃがな…」
出された資料を見ると…うん…
「なぁ?コレ…農家はどんな生活なんだろぉな?」
取り分が九対一…農家が一って…
「うむ、喰うや喰わずになるのかのぉ?」
「まずソコが間違いだろ…」
「そぉなのか?絞れるだけ絞れが習わしなんぢゃが…」
なるほど…もっと早くにテコ入れしとくべきだったな…
「アホだろ?ラナーの方式を導入してみるか?」
「んな!?アホなのか!?」
「当然だろ!!農家こそしっかり補填しなきゃ、食糧生産量が上がらないだろ!!だからこんなアホみたいな輸入量になるんだよ!!農家に元気が無かったら全体的に冷え込むのは当たり前だ!!」
「そぉなのか?その辺は兼続に任せっきりぢゃったわい…」
「なら伊賀を呼べよ!!」
「わ…解ったのぢゃ!!」
と、程なくして伊賀兼続が呼ばれ、会議室っぽい所に移動した。
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




